今年2021年の「立夏」は5月5日、一年を四季で4等分したら今はもう春ではなく夏なのだ。今年のGWはコロナ禍で原則ステイホームとなったが、気候的にも初夏に向かっていて海辺が恋しい。こんな時、オールディーズ・ファンならパット・ブーンの「砂に書いたラブレター」がピッタリの気分ではないだろうか。

 

 

「砂に書いたラブレター(Love Letters In The Sand)」といえば1957年に5週連続全米No.1に輝いたパット・ブーン最大のヒット曲である。この曲がヒットした時代背景は既に別の記事で書いた通り、アレンジとバックを担当したビリー・ヴォーンの会心作でもあるので彼の楽団によるインスツルメンツ(歌無し)盤も聴いて欲しい。

 

【At Itoshima City, Fukuoka Pref.】

 

さて、家族連れなら浜辺で潮干狩りや貝殻探し、カップルなら砂の城を作ったりして遊ぶのだろうか(あ、そうそう、ミレイユ・マチューの「砂の城」という曲も素晴らしいですよ)。あるいは、この歌のように「砂の上にラブレター(恋文)を書くなんてのも結構ロマンチックだなぁ…」などと思うでしょう?

 

でも、ちょっと待った!“Love Letter”じゃなくて“Love Letters”と複数形になってるんだよね。えぇ~っ、いくらなんでも砂の上に手紙を何通も書けますか、書けないでしょ、ね?つまり、この“Letter”は「手紙」じゃなくて「文字」のこと。だから“Love Letters”は愛の文字列(例えば「I LOVE YOU」とか)でしょうね。

 

例によって、原詞は歌詞専門サイトを参照戴くとして、ナンチャッテ和訳を試みると、こんな感じだろうか。

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砂に書いたラブレター

(words by Kenny Charles F, Kenny Nick A)

 

ちょうど今日みたいな、あの日
私達は時間も忘れ、砂に愛の文字を綴っていた

でも波が砂から文字を奪っていくたびに
私が泣くと、貴方は笑っていた

永遠の真実(まこと)を誓ったはずなのに

どういうわけか、それは貴方にとって

何の意味もなかったみたい

あの日、砂に書いた愛の文字を

奪っていった時のように、波が崩れるたびに、

いま、私の傷ついた心は痛む

(translated by Saigottimo)
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もとは古いポップソングだが、ロカ・バラード(三連符×4拍)にして口笛を入れるという“50's洋楽の王道”にアレンジした、私が大好きなビリー・ヴォーンの手腕とパット・ブーンの甘い歌唱がハマった。これほどの大ヒットなら多くのカバーがあるはずだが、ここまでハマると、もう誰もカバーする気にもならないようだ。

 

下記の音源は茅ケ崎「Hi-Hat」にてHi-Hatカルテット・ライブに客演させてもらって6年目の録音だが、この曲はリハでも様々なアレンジを試みた結果、「やっぱりオリジナルのロカ・バラードにしかなり得ないね」という結論に至って、頭にゆみりーのアルトを2小節入れ、間奏に私の下手な口笛を入れた思い出がある。

 

♪Love Letters In The Sand ・・・2012年3月24日、茅ケ崎「Hi-Hat」にて♪

 

Saigottimo