・昨日、奥さんが来られた時にもお話ししましたが、

 髄液検査の結果は、陰性でした。









なにー!!!

どういうことだ!!!



「昨日、聞いてたのか?」




妻は、あいづちのみ。








「お義母さんも聞いてたのか?」




妻の母親は、

「娘から聞きました!」










頭にきた!



ハラワタが煮えくり返りそうだった!





昨日、聞いていただと?



ふざけんじゃねえぞ!







でも、担当医の説明があるから、


その場は何も言わずに耐えた。









・一昨日、点滴が外れてしまったから、

 そのときから点滴は終了しているとのこと。






おいおい、大丈夫なのか?









・皮膚科の検査結果は、4日後に出る予定。

 問題なければ、その翌日に退院予定。

 体重は、少しずつ増えてきている。








ようし。大丈夫だろう。



皮膚科の検査結果は気になるけど、

命に別条はないだろうし、

最大の難関はクリアした。








退院予定日も決まった。










担当医の説明が終わった後、

それまで堪えていた俺は、

ついに、妻と妻の母親に話を切り出した。
    
    
    
病院には、約束の時間より10分前についた。


おふくろも来ていた。







少し早かったけど、

担当医から子どもの病状の説明が始まった。








検査結果によると、




・発疹は、ウィルス感染の予想とのこと。


・皮膚科より軟膏をもらって塗っている。


・後日、再検査の予定。


・髄膜炎のウィルスかは不明とのこと。
 







なんだって?



ウィルス感染?



どういうことだ?









でも本題が控えているから、

なにも聞かなかった。









そうして、本題が始まろうとしたとき、

妻と妻の母親が病院へ来た!









妻と妻の母親は、

俺に気づいて、

おもいっきり顔をそむけた。







かなり感じ悪かったけど、

(なんだ?その態度は?)

と言いたいところだったけど、

担当医から本題の説明が始まろうとしていたから、

俺は、妻と妻の母親を呼んで、

担当医からの説明を一緒に聞くことにした。

   
   
   
連日の疲れから、

俺の首の痛みは、限界に来ていた…。






でも、仕事を休んでいられない…。






湿布をして塗り薬を携帯して、

何とか会社へ向って行った。










今日、子どもの検査結果が出る。








細菌性だったら、どうしよう…。









そんな不安でいっぱいだった。





よく考えれば、

これまでの回復状況から、

おそらく陰性のはずだ。







細菌性じゃなければ、何とかなるはずだ。







細菌性じゃなければ、無菌性髄膜炎だ。



ウィルス性髄膜炎とも言うらしい。








いずれにしろ、陰性だったら、

重い後遺症とかもないし、

全快するから問題ないはずだ。





大丈夫だ。

陰性に決まってる。








でも、実は、身体に発疹が出てきていた。



汗疹じゃないような感じだった。



あれは、髄膜炎の影響なんだろうか…。








あれこれ考えていると、

不安は増大していった…。








全く仕事に集中できていなかった…。










そして、午後になった。








午後一番の診察時間に約束をしている。



14時には担当医と会う。








俺は、仕事を切り上げて、

病院へ向かった。

   
   
   
妻は、面会時間外に来ていた。



使い捨てカメラを持って来ないとか、

ちゃんと話をしていたから、

妻は、新生児室の面会ルールを、

その重要性を理解していたはずだ。



でも、おそらく俺と会いたくない

なんていう理由で、時間外に来た…。





やっぱり子どもの身体より、

自分の気持ちを優先したんだろう。








そういえば、妻の母親は、


「娘の気持ちが一番大事です!」


なんてことを言っていた……。









まだ、子どもの検査結果が出ていないから、

髄膜炎も治ったとは言えない時期だ。






子どもの身体を考えれば、

最低限のルールは守るはずだ。





他の患者さんの家族が知ったら怒るだろう。



俺なら、「非常識だ!」と怒る。







妻は、体調不良だってことだから、

おそらく妻の母親が車を運転して、

一緒に来たんだろう。






親ならルールを守るよう

子どもを戒めるべきだ。





でも、妻の母親のことだから、

むしろ積極的にルールを破らせたんだろう。



やはり、異常な親子だ!








こっちは、ちゃんとルールを守って、

子ども最優先でやっているけど、

妻は、あくまでも自分中心だ。





だから、余計に腹が立つ!












俺は、首が痛くてたまらなかったけど、

子どもの検査結果が気になって、

翌日の結果に、

期待と不安でいっぱいだった。





その日、会社から子どもの保険証が届いた。



翌日、保険証を病院へ持っていこう。








その晩、俺は、

子どもの髄膜炎の精密検査の結果が、

陰性であることを祈っていて、

なかなか寝つけなかった…。




今日、最高裁判所から、


封筒が届いていた。



普通郵便だった。








最高裁判所第一小法廷







そう書いてあった。










最高裁判所からの封筒は、


やはり一味違って見える。









「記録到着通知書」








そうか…。


ようやく最高裁へ届いたんだ。








特別抗告理由書が届いた。



ただそれだけのこと。



まだ受理されたわけじゃない。









特別抗告の理由がないと判断されれば、


あっ気なく棄却されるだけだ。









もともと最高裁だから、


口頭弁論期日が入るとは、


なかなか期待できない…。








でも、養育費請求については、


これでダメならお終いだ。








少ない可能性に期待したい。