今日、特別抗告と許可抗告を、


最高裁へ提出してきた。







正確には、


高裁へ提出するんだけど、


まぁ同じことだ。







抗告理由は、


追って提出する。




これでOKだ。








裁判所から通知書が来るまでの間に、


できるだけ多く、


憲法とか、


判例とか、


法令とか、


勉強をしなくちゃならない。








特別抗告と許可抗告。




それぞれの理由書を作る…。






最高裁が取り扱うことは、


なかなか難しいことだけど、


子どものためにも、


絶対に諦めるわけにはいかない。







以前の経験を生かして、


とにかく、やるしかない!






最高裁、待ってろよ!



高裁の即時抗告棄却の決定を


よく読んでみた。







結局のところ、



当裁判所も


家裁と同じ判断なので、


原審判は相当である。



という内容だった…。






さらに、



いろいろと抗告人は言ってるけど、


いずれも採用できない。



ということだった…。






どう見ても、


わずか一日で下した内容だった。




どう考えても、


始めから結論が決まっていた。





俺の提出した抗告理由書は、


ちゃんと読むことなく、


事務的に処理をしただけだ。







こうなったら、方法は一つしかない。







最高裁へ持っていく。







即時抗告が棄却されれば、



特別抗告



許可抗告



これをするだけだ。







特別抗告。




憲法違反かぁ…。



憲法解釈をどうするかだな……。



かなり大変な作業だ…。







許可抗告。




最高裁の判例違反…。



法令違反…。






いずれにしても、


しばらくの間は、


この作業に集中しなくちゃならない。






勉強は苦手だったけど、



かなり高いハードルだけど、



やるしかないか…。






さて、待ってろよ!



行くぞ、最高裁!



妻と妻の両親は、

病室の受付に向かって歩いてきた。



そして、俺たちに気づくと、

3人揃って物凄く酷い形相に変わり、

俺たちに背を向けながら、

記帳していた。




さすが親子というか、

さすが家族というか、

3人とも呆れるほどに、

同じような醜い形相だった。





俺は、妻と話さなきゃならない。





俺が、妻に近づくと、

妻の父親が、


「なんだ!!」


と、強くきつい口調で、

しかも、冷たく突き放すような

何とも変な言い方をしてきた。





俺は、妻の父親を相手にすることなく、

妻の方へ行こうとすると、

今度は、妻の母親が、

俺を妻に近づけないように

間に入ってブロックしてきた…。





呆れた俺は、おふくろに確認した。


「あの態度、見た?」



おふくろからも、ちゃんと見えていたようだ。




俺は、親父を呼ぶように、

おふくろに頼んだ。



親父とおふくろで、

妻の両親の応対をさせようと、

考えたからだ。






俺は、再び妻と妻の両親に近づき、


「子どもの状態を話します。」


と、伝えた。







ところが、妻の母親は、


「先に行っちゃいなさい。」


と、妻を病室へ促してきた。






俺が、子どもの病状を説明する

と言っているのに、

妻と妻の両親は、

全く聞く耳を持たなかった。




しかも、妻と妻の両親は、

前日、お見舞いに来ていないのに、

この態度だ!




やはり、俺には、

妻と妻の両親のことを、

全く理解することができない…。






妻が病室へ向かったため、

すぐに俺も後を追った。



病室に入る前のロッカー室で、

俺たちの前の見舞客が帰るまで、

待機している間に、

妻は、子どもの状態を聞いこなかったから、

俺から、妻に子どもの状態を説明した。






でも、普通なら、子どもが心配なら、

自分から聞いてくると思うけど…。





子どもの病状以外にも、

話をする時間があったから、

俺は、妻に聞きたいことや

言いたいことを伝え始めた…。



今日、高裁から、


特別送達で決定が届いた。








  主 文




本件抗告を棄却する。










マジかよ…。




なんで棄却なんだ?




しかも、早過ぎるだろ!







実は、先々週末に、


差出人が高裁で、


特別送達の不在票があったんだ。






忙しくて、なかなか取りに行けず、


再配達の手続も億劫だったんで、


保管期限の前日に、


ようやく再配達の手続をしていたんだ。





そして、今日、再配達ギリギリの日に、


ようやく入手したっていうわけだ。






何となくだけど、



そうなんじゃないか?



って思ってはいたけども…。







それにしても、早過ぎるだろ!



この決定の作成日は、



何と!



4/2だった!







3/31に抗告理由を投函した。



4/1に高裁へ、それが到着した。



4/2には、却下の決定を作成して、


さらに、投函まで済ませている。







始めから結論が出ていたとしか思えない。






裁判所に限らず、


お役所だから、


年度末の人事異動もあって、


年度初めは、バタバタしている。






それにも関わらず、


わずか1日で決定を下している。





どう考えてもおかしい。




出来レースだったとしか思えない。







決定の内容をよく読んで、


すぐに対応を決めないとならない。



出生届の訂正印は、

妻からの連絡を待つしかない。






この日1回目のお見舞い時間が来た。



俺は、おふくろと一緒に

病院へ向かった。






まずは、担当医から病状の説明を受けた。



検査結果は、4日後に出るとのこと。


現時点では、細菌は発生していない。


ミルクの量を約1.5倍に増やした。


保育器からは出て看護されている。


抗生物質の投与を止めた。


下痢止めも止めた。


髄液検査は、身体に負担がかかるから

入院日数を延ばして様子を見るとのこと。




とりあえず、少し安心した。





あの管だらけの姿と、

保育器に入っている様子は、

とても痛々しかった。



順調に回復いているようだし、

現時点で細菌性髄膜炎じゃない可能性が

高くなってきているようだから、

それが何よりも有り難かった。




もちろん、正式な検査結果を見るまでは、

本当に安心できないけど、

あとは、信じるしかない。



髄液検査は、確かに身体に負担がかかるから、

やらない方が良いのかもしれない。



でも、髄液検査をしないで、

本当に大丈夫なのか?

っていう不安もあった…。







俺からも、担当医に話をした。



前日に、妻が家を出て行き、

お見舞いにも来なくて、

離婚話があったこと。



だから、妻が強引に退院させて連れ去るとか、

勝手に転院させるといった可能性があるから、

子どもを無断で退院させられないように、

病院には、くれぐれもお願いしたい。



今、子どもを動かすことは論外だから、

と、強く担当医にお願いした。





そして、妻の代わりに俺のおふくろを、

お見舞いのための入室ができるように、

併せてお願いした。





担当医は、看護師長と相談してから、

返答をくれることになった。








俺は、おふくろとロビーで、

担当医からの返答を待っていた。








すると、エレベータのドアが開いて、


妻と妻の母親が病院へやって来た……。