ども、sai5150(サイ) です
本当は3連休だったのですが、急遽昨日は仕事になってしまった
なので今日の休みも出かけず、録りためた年末番組を見ながら
ブログを書いています
年末の12/29に映画を2本観てきました
1本目はこちら
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
前々回のブログにも観に行く予定と書きましたが観てきましたよ
漫画家・水木しげるの生誕100周年記念作品で、
2018〜20年に放送されたテレビアニメ
「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と
鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。<映画.comより>
実はSNSの書き込みかなんかで、良い評価だったのと
話のベースが横溝正史の金田一シリーズの雰囲気なのだそうだ
いわゆる子供向けに作られた訳ではなさそう
そんな事もあり、興味津々で足を運んだわけです
物語は・・・
昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。
その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。
血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、
鬼太郎の父と出会う。
当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、
村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。<映画.comより>
導入部は鬼太郎の記事を書かせてくれと記者がつきまとう所から
そこから回想ということで物語が始まります
この人が水木
この作品の中心人物的存在
会社の命もあり、龍賀一族の跡目争いになんとか絡もうと画策する
龍賀一族の面々
龍賀一族の面々 Part2
龍賀一族の面々 Part3
この人が出てくるシーンにちょっとギョッとなった
白塗りというのもあって横溝臭が漂いますw
自分の妻を探しに来た目玉親父のありし姿
そう、この物語は鬼太郎が生まれる以前のエピソードなのです
ひょんな事から水木と目玉親父は共に行動するようになり
名を明かさないこの男に水木は「ゲゲ郎」と名を与える
2人のとある一コマ
共に行動する中、互いに信用を深め、いわゆる視える体質の水木に
『自分は幽霊族で・・・』と妻を探す経緯を語るゲゲ郎
そして怪しいと睨んだ村の禁足地に踏み入れる水木
そこには一体なにが
このような感じで展開していきます
序盤中盤と横溝臭漂う中、殺人事件も起こり、さらにオカルト要素も加わりまして・・・
かなり練り込んだ脚本
それを考えると子供だけではなく、大人が観ても
またオカルトファンが観ても楽しめる内容でした
プラス、とある所で水木の生い立ちというか、徴兵で駆り出された戦火の中の過去が
描かれるのですが、その辺りは胸が苦しくなります
戦争という悲惨さ・絶望感・空しさ等々、戦地に駆り出された経験のある
水木先生の遺志を汲んだ精神が感じられました
感想としてはとても面白かったです
おどろおどろしく胸くそ悪くなる因習ものとしても充分ですし
因果応報的な部分もあって、理由はあってもそれをしたらイカンよねという
メッセージも汲み取れます
そして、先ほども書きましたが、戦争に対するメッセージも熱く伝わりますね
今も尚、この世界のどこかで行われていると考えると
何も感じない人はいないでしょう
評価は85点
「鬼太郎」というコンテンツを活かした大人が観ても充分楽しめる作品でした
アクションシーン(龍賀邸でのバトル)もエフェクトなのかなんなのか
ちょいと変わったテイストでした
さすが世界に誇るジャパニーズ・アニメって感じ
汲み取れるメッセージは多様にあり、
それでも人の悪意が一番怖いのかなって思いましたね
「呪われし村でふたりは出会う」
2本目
TALK TO ME トーク・トゥ・ミー
この作品もSNSのCMかなんかで目にした作品
要は霊を召喚させた事から事態が悪化する内容らしい
日本で言えば『こっくりさん』をやっているうちにとんでもない事がって事
これはオカルト・ファンからしたら観ずにはいられないでしょ
物語は・・・
2年前の母の死と向き合えずにいる高校生ミアは、
友人からSNSで話題の「90秒憑依チャレンジ」に誘われ、気晴らしに参加してみることに。
それは呪われているという“手”のかたちをした置物を握って
「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が憑依するというもので、
その“手”は必ず90秒以内に離さなければならないというルールがあった。
強烈なスリルと快感にのめり込みチャレンジを繰り返すミアたちだったが、
メンバーの1人にミアの亡き母が憑依してしまい……。<映画.comより>
まずは面白かったです
ある意味、これは若者へのドラッグの警鐘という面もあるかも知れない
というのも、憑依された時の感覚が高揚感が残るのか
独特な世界観に浸れるのか、何度も何人も味わってしまうという描写があるんです
依存してしまうと大変なことになるぞ、と暗に伝えているのかな
これが憑依される時に使う手の置物
これに「トーク・トゥ・ミー」というセリフを言うと目の前に幽霊が見え
「レット・ミー・イン」と言えば憑依されるのだ
その際、どんな幽霊が現れるのかは全くのランダム
それって結構、怖いと思うんだけど
そして憑依された時は目の眼球の白目の部分がなくなります
単にビジュアル的な表現なのかも知れないけど
色々な怪談を聞くと、この白目がない目が真っ黒の幽霊という存在が
まあまあ出てきます
なので、東洋西洋問わず、こういう幽霊のビジュアルって同じなのかと思うと
なんだか興味深いですよね
劇中は憑依された状態の時の「瞳」なんだけど
そして事件が起きてしまう
一応、この交霊術のルールとして
①憑依は90秒間以内
②対象者は18歳以上
というのがあるのですが、主人公の友人の弟がどうしてもやりたいと言うので
18歳以下だけど30秒だか40秒だかなら大丈夫では?と
やらしてしまうんですよ
弟くんにしてみたら、度胸試しのつもりだったのかもしれない
で、憑依させたら主人公の母親が憑依したってなり
淋しさから90秒以上続けさせてしまって、大変な事が起こってしまうんです
この”慣れ”に対する気の緩みは日常でも色々な場面で起こり得るので
気をつけないといけませんわね
そうして物語の行方は・・・
・・・となるのですが、黒い瞳の描写に限らず
オカルト・ファンが感心するような表現が多々見受けられました
もしかしたら、いわゆる視える人がアドバイザー的な事をしていたのかもしれない
そうでなければ、脚本の段階で念入りにリサーチしたのかな
オカルト・ファンの自分が観ても納得の95分
安易な交霊術は怖いな
自分はどんな事があってもやりませんよ
そんな訳で評価は80点
良質なオカルト・ホラーを観たって感じですわ
1ヶ所、腑に落ちない点があったものの
その辺は各々の考察によって解釈が分かれるのかもしれない
ラストのオチも良いですね
自分は結構好きだなぁ
そして
めちゃくちゃ特殊メイクアップに力入っています
耐性がない人はきついかも
「#90秒憑依チャレンジ」