足立区からの物体X

足立区からの物体X

ロックが好き、映画も好き。そして、たいやきが大好き♪

そんな自分は今、滝巡りにハマっています

不定期ながら訪瀑記を中心に色々と書き綴りたいと思っています

もうすっかり秋の雰囲気ですねニコニコ

朝夜はちょっと涼しいし、日中もだいぶ過ごしやすい

厳しい暑さも今思うとあっという間

雨で流れた滝巡りもあったけど、何回か行けば良かったなうーん

 

7月後半から「涼を求めてホラー映画鑑賞~」シリーズのブログを書きました

始めた時には2~3回で終わらすつもりが、観てみたいと思った作品が

ちょいちょいあったので、6回も続きましたねニヤリ

後半2回は涼が必要な気温じゃなかったけれど

 

観た日が9月最終日(昨日ですね)という事で、このシリーズは今回で終わり

涼を取る時期でもありませんからニヤニヤ

 

 

涼を求めてシリーズの締めはこちらの作品です

夏目アラタの結婚

 

原作は乃木坂太郎が2019年から「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載し、

累計発行部数が240万部のベストセラーコミックスの同タイトル

監督は「トリック」や「ケイゾク」、「SPEC」を手掛けた堤幸彦

 

自分はなんのTV番組かは忘れたけど、何年か前に

芸人さんがマンガを紹介する形でこの作品を知りました

プロットが面白く、これはぜひ読みたいと思いつつ月日が流れてしまい

実写映画化という形で今回、観させて頂きましたデレデレ

 

どんな物語かというと・・・

日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人で、

逮捕時にピエロのメイクをしていたことから

「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠。

児童相談所職員の夏目アラタはその事件の被害者の子どもに頼まれ、

まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。

アラタの前に現れた真珠は、残虐な事件を起こした凶悪犯とは思えない風貌だった。

アラタは真珠から情報を引き出すため、大胆にも彼女に結婚を申し込む。

毎日1回20分だけ許される面会の中で、会うたびに変わる真珠の言動に翻弄されるアラタ。

やがて真珠はアラタに対し、自分は誰も殺していないと衝撃の告白をする。<映画.comより>

 

どうですか

ヤバくないスか

メッチャ面白そうじゃないですかゲラゲラ

 

主人公・夏目アラタ役には柳楽優弥

まさに「目は口ほどに物を言う」を体現するかのような目チカラ演技

 

死刑囚・品川真珠役は黒島結菜

また好きな女優さんが現れてしまったかもラブ

ガタガタの歯は特殊メイクひらめき電球

不気味な見た目だけではなく、この歯には意味がある

 

真珠の私設弁護人・宮前役は中川大志(左)

なかなかの熱血漢だが

 

アラタの先輩同僚・桃山役に丸山礼(左)

 

逮捕発見時の真珠

かなり太っています

演じているのは同じく黒島結菜で特殊メーキャップによるもの

全然わからんかったアセアセ

獄中で痩せた訳だけど、ちょっとやりすぎじゃない?

原作に忠実なのかもしれないけどさ

 

死刑囚マニア・藤田役には佐藤二朗

話し方に特徴をつけて変わってる人感を上手く表現爆  笑

役作りが上手いというか、絶妙なバランスなんですよね

やりすぎれば邪魔になるし、抑えればコミカルじゃなくるし

 

裁判官役の市村正親

存在感はピカイチ

目立つことはしていないんだけど印象に残る

 

序盤は面会室でのやり取りがメイン

密室での会話劇には役者さんの演技もさることながら

構図や照明のライティングなど、計算された映像に感じる

婚姻届けを見せるアラタ

アラタの意気を感じて一瞬、戸惑う真珠

くぅーー、いいねぇウシシ

 

無実だと主張する中盤からは裁判劇

徐々に事件の全貌と真珠の過去が判ってくる

 

思いがけない展開に

「うおっ」と唸るびっくり

果たして真珠は無実なのかはてなマーク

アラタと真珠の二人の運命やいかに!?

・・・といったお話であります

 

終盤、真珠の盲点をついた行動に「マジでビックリマーク」と感心

実際は起こり得ないんだろうけど、なかなか思いつかないですよね

よく勉強したな、と作者に拍手拍手

お見事です

 

そんなこんなで気になる評価ですが

 

 

・・

 

・・・

 

70点です

 

まずは観ていて面白かったです

退屈感はないし、緊張感もあってスリリングに展開

要所要所で思いがけない展開もあって、流れもいい

合点もしますしね

 

ただ事件の全容に触れていなかった真顔

大まかな流れは分かるんですよ

大まかな流れはね

 

ただ、あれは誰が

どうして

どうやって

いつ

どこに

・・・とあらためて詳細な説明がないんですよ

 

これってこの作品にとって重要な要素だと思うんだけど、どうなのかな

原作でも触れられてないんかなえー?

 

そして自分の中で最大のマイナスポイントがこの作品が

ラブ・ストーリーに着地点を選んでしまったという事

 

原作は1~12巻までのコミックス

どう頑張っても120分の中には詰め込めない

どこを選んでどれを捨てるのかは制作陣の腕の見せ所ですが

自分としては一番して欲しくないカタチになってしまった

 

原作を未読な為、どういうラストなのか、

メインは2人のラブ・ストーリーなのかは知らないけど

制作費回収がちらついて万人が好みそうなまとめ方にしたのかな

それがね、ちょっと残念ショック

 

この辺に関しては映画レビュー・ブログでは定番の・・・

都市ボーイズのYouTube動画にて、岸本さんも言っていますね

分かる人には分かるかと思います

 

とはいえ、つまらない訳ではありませんキラキラ

序盤中盤はサスペンスフルに、ミステリアスに展開ニヤリ

伏線回収も巧みにきれいに仕上げています

スマートな作品が好みの方はより楽しめるのではないでしょうか音譜

 

「その結婚が日本中を狂わせる」