もみじ狩りの英語表現と、海外メディア | 特許翻訳 A to Z

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1992年5月から、フリーランスで特許翻訳者をしています。

美しく色づいたモミジの写真を撮りながら、ふと思いました。

 

桜は花見、月は月見。でも、紅葉はなぜか「もみじ狩り」。

もみじ狩りを英訳するとしたら、どうなるか。
この言葉が使われている特許明細書は、ある?と。

ほぼ、職業病です(笑)。

 

JPlatPatで検索してみると、さすがに請求項には登場しないようです。
でも明細書の本文には、公開限定で仮名表記の「もみじ狩り」が1件、漢字の「紅葉狩り」が17件。


どれも単なる例にすぎず、厳密な翻訳が求められる文脈ではないのですが、1件だけ英文ファミリが存在していましたので、参照してみました。

キャノンの出願で、特開2005-150841号。
『「秋」の画像領域に対して「紅葉狩りに...」の音声が、「冬」の画像領域に対して「Winter is a...」の音声がそれぞれ対応付けられる。』という文にあり、英語は
  viewing colored leaves . . . 
となっています。

それでは海外メディアは、どう書いているのでしょうか。

探してみました。

 

Imperial Palace opens Inui Street to public for autumn foliage viewing

 2017年12月3日『The Japan Times』
皇居の坂下門から日本武道館側の乾門まで抜ける乾通りでの紅葉鑑賞です。
autumun foliage viewing が使われています。

Fall Foliage Map 2017: Best Times, Places to View Autumn Leaves
 2017年10月17日『International Business Times』
こちらは、view autumn leavesですね。
見出しにfallとautumn が両方使われていますが、「秋」と「落ちること」をかけているのでしょうか・・・

Map: Here are the best times to view fall foliage across Pennsylvania
 2017年9月25日『PhillyVoice』
view fall foliageです。 

 

他にもいろいろありましたが、総じていえば foliage が使われている例が多い印象でした。

leavesでもfoliageでも、通じる通じないでいえば通じるでしょう。
ただ、サクラの木の真下で楽しむお花見と違って、紅葉狩りは遠景での鑑賞もよくあります。
そこまで考えると、総称的なfoliageのほうが、感覚的には近いのかもしれませんね。