忙しいときほど遊ぶと・・・ | 特許翻訳 A to Z

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1992年5月から、フリーランスで特許翻訳者をしています。

前回からの続きです。

あるときから、仕事が詰まっているときほど意識的に外に出る、ということをしはじめました。

ただ、遊びすぎで納期を守れないとなると、本末転倒。
適度な運動はストレス解消になることがわかっていますが、体力を使いすぎて帰宅後に何もできなくなるというのも困ります。
さらに言えば、移動中の時間もフルに有効利用したい・・・。

そこで、自分の中でルールを決めました。

 ・自宅から徒歩20分圏内
 ・自宅のすぐそばにあるバス停から、バス1本で行くことのできる範囲

このどちらかの条件を満たす場所だけにしてみよう、と。

そもそも中世ヨーロッパの貴族を連想させるようなカフェに限定していますし、その上さらに地域限定で、どれだけ続くのか?という疑問も当然のことありました。

鉄道3路線の計7駅にバス1本でアクセスできるとはいえ、条件が厳しすぎるのではないか、と。
条件を満たす場所を探すだけでも、ゲーム感覚ですね。

ところが、「そういうつもりで」探してみると、意外なほど見つかりました。

こんなにあるとは、正直、想定外です。
でもまあ、せっかくなので順番に試しているうちに、心底痛感していることがあります。

身体を動かす+新しい刺激が入る

という、これが思った以上に効果を発揮しているのだろうなと。
忙しいときほど遊ぶというそれだけで、楽しみながら1日を48時間にできたような気分です。

いってみれば、仕事をする環境を日々変えているだけなのと同じようなものなのに。

たとえば前回の最後に画像をあげたデ・ラランデ邸。
江戸東京たてもの園という施設の中なのですが、そこまで行く途中、満開のコスモス畑を通りました。

 

たぶん昨日の台風で、もう一輪も咲いていないとは思いますが、期間限定の美に触れました。

そして今日は今日で、本葛コーヒーという「食べるコーヒー」に出会って、一目惚れ。
コーヒーとユズと生クリームと、そして吉野の葛。

 



ユズは皮を細く切ったものかと思いきや、途中で溶けてクリームに混ざり、絶妙の味に。

仕事をしながらで、最後まで飲みきる(食べきる?)のに時間がかかっただけなのですが、結果的に良いものを経験できた感じです。
不思議な組み合わせではありますけれど、おいしかった・・・。

こういう「ちょっとした感動」の積み重ねと移動に伴う適度な運動が、自宅では実現できないほど仕事の効率と品質、学習効果を高めているのだろうと思います。

ちなみにカフェで過ごす時間は、ほとんどを見直しと資料読みにあてています。

最も単調で退屈なだけの作業が、楽しい時間になっている、ということですね。

昼間の時間のこういう使い方はフリーランスならではの側面がありますけれど、通勤をなさっている方も、自宅の最寄り駅からオフィスまでの範囲に限定して自分の心地良い場所を開拓するとか、応用はできるだろうと思います。
もしかしたら、オフィスで残業より、成果があがるかもしれません(笑)。



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