1年ほど前に書いた「できることが増えて、よかったね」の「その後」です。
この「できることが増えて、よかったね」を中学高校と徹底して言い続けた結果、現在大学1年の息子が、いつのまにか同じことを同級生や下級生に言うようになっていました。
卒業した高校に遊びに行って、同じ大学を受験したがっている後輩の相談にのるとき。
同じ大学で、同級生が凹んでいるとき。
いろいろな場面で、さまざまにアレンジして、使っているようです。
すでに社会人数年目の娘以上に、息子は幼い頃から現在までずっと日々の出来事を私に報告するのが日課で、機関銃のようにしゃべりまくります。
こうした報告の中に、ちらほら混じってくるのです。
ほかには、「それって、何が問題?」も、わりと使うとか。
こうした報告の中に、ちらほら混じってくるのです。
ほかには、「それって、何が問題?」も、わりと使うとか。
相手にとって悩みだったり問題だったりすることに対して、いったい何をどう問題「だと感じているのか」説明してもらい、それを長所や利点に「変換」するそうです。
間違えた試験問題→これからできるようになる試験問題
と、基本は同じですね。
息子から友人へ、そしてその友人から私の知らない誰かへと、「できることが増えて、よかったね」が伝わっていくとしたら、すてきなことだなと。
ひとつ前で著作権の話を書きましたが、「できることが増えて・・・」のようなものこそ、完全著作権フリーにしたい(笑)。
もともと誰が言い出したのかわからないけれど、でも国境を越え、時代を超えて人々の心にあかりを灯す・・・・・という静かな伝わり方が、理想ですね。
翻訳者になると決めて2週間で、フリーの特許翻訳者になった25年前。
「ない」ものを求めるより、「ある」ものを活かす工夫を
というこれが、私のポリシーでした。
ソフトしろ人間にしろ翻訳会社にしろ、何かの欠点や問題を指摘するのは、簡単です。
何かの不足に不満をあげることも、簡単です。
でも、「ない」ばかり見ていても、何も生まれないと思いませんか。
欠点があるソフトなら、使いにくいと嘆くより、「新しい使い道が増えて、よかったね」と言ってあげられるような使い方を考えるほうがずっといい。
ということで。
年始から少し時間がたってしまいましたが、2017年も「ある」をたくさん生み出していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。