欧州特許に関する日本語の書籍は、たとえば米国特許に比べると、圧倒的に少数です。
私が翻訳者になったばかりの90年代前半には、片手で数えるほどしか刊行されていませんでしたし、25年を経た現在でも、難なく「すべてを」読破できる程度の冊数です。
こうした書籍を、翻訳者の立場から、少しずつ順番にとりあげます。
■要点解説 欧州特許入門―出願から審査・異義・審判まで
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■ヨーロッパ特許要点ガイド
初版が上記と同じ2002年で、2007年、2010年、2012年に改訂されて版が変わっています。
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両者とも、概要書のような書籍で、細かいことまでは書かれていません。
ただ、各論を扱う書籍では「どこが重要で、どこがそうでもないか」が分かりにくいのに対し、総論寄りだと「ここだけは押さえておきたい」ポイントが明確です。
両者には重複する内容も結構ありますが、両方に目を通すと、視野は確実に広がります。
私は以前、この2冊を使ってEPCの制度と対応条文をA4版のノートにまとめたことがあり、そのノートは「いまでも」時々使います。
この制度、何条だったっけ?というようなときにインデックス感覚ですぐに調べられるので、かなり重宝しています。
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【書籍】欧州特許(3)-実務家のための欧州特許条約