国会図書館サーチを「総合検索システム」として利用する | 特許翻訳 A to Z

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国立国会図書館には、NDL-OPACの蔵書検索システムとは別に、国立国会図書館サーチという蔵書検索の仕組みが用意されています。

国立国会図書館サーチ

図書館ですので、基本的には本を探すためのシステムです。
でも、上手に利用すると、総合検索システムとして使うことも可能です。

【例1】過去の新聞記事を探す
新聞記事といえばG-Searchの新聞・雑誌データベースが定番ですが、このシステムは公共図書館経由で利用しても結構なコストがかかります。

そこで、国会図書館サーチの「簡易検索」で「新聞」を選び、「岩手日報」「熊本日日新聞」など媒体名を検索します。

ヒットリストで新聞名をクリックすると、右側に所蔵館の一覧が表示されます。
近所に所蔵館があればコピー代だけですみますので、行く手間はかかりますがオンラインデータベースよりコスト安です。
(この方法でいろいろ検索して知ったのですが、都立中央図書館は、驚くほどたくさんの新聞を持っています。)

【例2】公立図書館の横断検索に
国会図書館サーチの「詳細検索」のデータベースという欄には、チェック項目がたくさんあります。
その中に「公共図書館蔵書」があり、これのおかげで新聞も所蔵館を検索できました。

書籍でも同じことは可能で、たとえば詳細検索の「タイトル」欄に「特許法概説」と入れて検索
してみてください。
データベースのチェックは、すべてつけたままです。

検索結果一覧の左側に「所蔵館」が出ますので、「すべて表示」をクリックします。
国会図書館は当然のこと、公共図書館名がずらりと出ています。

最近では、多くの都道府県で蔵書横断検索システムを持っていますが、日本中をまとめて横断検索できるのは、やはり重宝します。
国が運営しているからか、動きが非常に軽い時間帯が多いですし。

【例3】Google Booksと連動
国会図書館サーチでは、検索後に検索結果そのままの状態で、右側のサイドバーからGoogle Booksなど外部のシステムにもダイレクトジャンプできます。
書籍によっては、プレビューで中身をチェックすることも可能だということです。

【例4】周辺情報の取得に利用
例3の応用として、たとえば「タイトル」欄に「特許」、「件名」欄に「判例」と入れて検索します。

右側に関連キーワードとして「ビジネスモデル特許」「パテントプール」「特許法」「産業財産権」「特許訴訟」「発明」「判例法」「引用 (法源)」が表示され、
その下には関連の著者名、科学技術用語なども並んでいます。

「タイトル」欄がGoogleとも連動していますから、たとえば
関連キーワードに「パテントプール」が出てきたら、リンクをクリック
→その語が自動でタイトル欄に入って検索される
→検索結果の右側でgoogleをクリック
→自動でgoogle検索がなされる
といった使い方が、可能です。

Googleでキーワード検索をして欲しい情報が得られないときなど、国会図書館サーチを上手に「仲介」させながら調べると、うまくいくことがあります。

【例5】固有名詞の英訳語を探す
少々裏技的な使い方です。
国会図書館サーチの画面右上に、言語の選択欄がありますので、そこでEnglishを選択します。

National Diet Library search

その上で、たとえば「Title」欄に「特許法」と入れて検索してみてください。
検索結果一覧には当然のように日本語書籍が出るのですが、右側の「Authority keyword」欄では固有名詞が「英訳」されています。

それはつまり、「Author」欄に日本語で固有名詞を入れると英訳語を取得できることになります。
たとえば厚生労働省なら、Author欄だけでなくTitle欄でもうまくいきました。

Titleに厚生労働省を入れて、キーワードとして出てきたJapan Industrial Safety and Health Associationをクリックすると、新しい検索結果には「中央労働災害防止協会」が入ります。

中央労働災害防止協会をGoogleで検索するとWikiがでますが、英語名称は載っていません。
この組織自体のウェブサイトに行けば載っていますが、画像なので使いたければ自分で入力する必要があります。
でも、国会図書館はテキストデータですから、コピーすればタイプミスも起きません。

最近は英語版のページを持っている団体も増えていますが、固有名詞の英訳に困ったら国会図書館サーチを英語インタフェースで検索してみる方法もある、ということですね。

※上では動きの説明のために面倒なことをしましたが、単に固有名詞の英訳を欲しいだけならSimple search(簡易検索)を英語インタフェースで使ってキーワードを入れるのが最も簡単です。
該当する組織の英訳語があれば、右側のリストで一番上に出ます。

【おまけ】
最後に余談として、国会図書館サーチは画面表示の「白黒反転」ができます。
画面の右上に反転用のボタンがあります。

秀丸エディタで画面を黒くしている人など特に、反転すると見やすいかもしれませんね。




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