SAGGAのブログ -LIFE IS FULL OF DRAMA- -73ページ目

とある8


いつもの夢の中

俺は また誰かを探している

白い霧が視界を遮る森の中


前に進んでいるのか それとも同じ場所で足踏みをしているのか すら分からない


森の木々は高く 太陽は根負けしたように気配を消している

昼なのか 夜なのか

季節すら分からない
ただ葉がまだついている所をみると冬ではなさそうだ


駄目だ やはり心が割れそうに痛む


何に絶望しているのか分からない

ただ 悲しすぎて頭痛がする

後頭部が鈍く重い

そして 立ち止まり
いつものようにうずくまる







いつも俺を励ましてくれる女性を待っている



しかし 霧が濃くなり 周りが見えなくなった時

何か金属が擦れる音が聞こえだした




シャリ



シャリシャリ




神経を冷たく逆撫でする音




シャリシャリ





暖かい物を無情に刺す音




恐怖が絶望がケンカしだす


すると

どうでも いい

と 投げやりな感情が俺を落ち着かせた


なんだ いつもの夢じゃないな



そう 思った瞬間

また あの女神が現れた



ああ

あなたは諦めてしまうのですね



感情を



感覚を



あなたが絶対になくしてはいけないモノ


だから

無くさないようにしなければ




胸が張り裂けても

張り裂ける胸がなくなっても


なくしてはいけないモノ



見つからなくても
探し続けなくては
いけないもの



あなたの絶望は世界の希望



あなたの悲しみは世界の喜び

とある7


物騒な世の中になったな

俺はそう考えてから戦国時代に比べれば大したことないなと思い直す


荷物のなくなったトラックは中身のなくなったプレゼントの箱のようだ


仕事を終え 工場に戻ると 普段は誰が着たとも分からぬ制服が脱ぎ散らかっているのに 今日は丁寧にハンガーに吊るされていた


おや?と思うが
散乱している よっぽといいと 気分がスッキリした



工場から自宅へ帰る途中 当選したばかりのあの政治家が握り拳を振り上げ泣いているのか 笑っているのか解らない顔で映っているポスターが目に入った

政治を整理します



よく解らない表現だが 不透明でごちゃごちゃしてるよりはマシだなと 俺は思った


自宅に帰る



気づけば俺は また

あの 夢の中にいた

とある6

最近 様々な種類の犯罪の低年齢化が問題となっている


今街を騒がしているのは 小学校六年生が ここ半年間で六人の小学生 しかも全員女子 を殺害し 山の木に一体ずつ吊っていたという事件だ


吊り方は様々で 首 足首 手首 のどれか一カ所に釘を刺して それに針金を巻き付けて吊していた
およそ子供だけの力では出来ないような吊り方に警察は大人の犯人 いや真犯人がいると信じていた

なぜなら 捕まった小学校六年生の男子は自ら出頭し 罪を自白するが 動機や 犯行時の記憶が曖昧だったからである


今年に入り この小学生 殺人事件は二度目だ


前回は5人の小学女子が小学校六年生男子に殺され 同じように木に吊らされていた

とある5



バン


工場長がいつものごとく新聞を机に叩きつける


何回遅刻すれば気がすむんだ
お前辞めさせられてもいいのか?

これまたいつもと同じ文句を吐く


すいません

形だけ謝る俺


俺が派遣社員として働いている運送屋は主に海外から輸入されてくる 小麦粉やコーヒー豆 そういった乾物 の運送屋だ

たまに中身が不明な木箱もあるが上司に中身の事を聞いても
お前には関係ない

と教えてもらえない


まあ 何にしても 宜しくない物に違いはないはずだが 俺には確かに関係ない


大学をわざわざ卒業までしたのに
ある証券会社が引き起こした不景気が未だに続いているせいか 街には二十歳以下のホームレスが溢れている

仕事があるだけでも幸せだ


だから今朝 当選が確定となった議員が掲げる 雇用策に人々 特に若者達は 多大な期待を寄せていた


まあ 俺には関係ないが

誰かの汗を吸い込んでは洗剤で洗われるを何度となく繰り返され何色か解らなくなった作業服とも制服とも呼べない物をきて 工場の中へ入った


箱やら袋やら 巨大な荷物が人間を蟻のように見せていた


色々な機械の作動音が退廃的で無機質な空間をさらに冷たい場所に変えた

一言も言葉を発さない人々は機械と一体化していた

俺には都合がいい
下らない気を使わなくて済む


荷物の積み終わったトラックに乗り込み 俺は 工場をでた

その頃 街はある事件の話題で持ち切りだった。

とある4


勇者とかいてユサと読む、このフレーズを何回口にしたことか、

または、何回他人から言われてきたか

思い出すことすらできな


勇者という名前だからといって、人より優れている部分など俺にはあるように感じないし、

無いから感じないという自負もある


ゲームの勇者だってそうだ、

昔読んだ漫画にも書いてあったが

戦士には力で勝てない

魔法使いには魔法で勝てない

遊び人には遊びで勝てない


要は全てが中途半端、よく言えば普通



かえるの子はかえる、よろしく俺はそんな人間だ



なんにでも興味を示すくせに、すぐに飽きて他の何かを探す


恋愛だってそうだった、必死に落とした女も、1ヶ月しないで飽きた


飽きるのが早い、きっとこれが俺に唯一の才能かもしれないとも、本気で思ったことすらある。


でも、名前のお陰か、俺が唯一人に自慢できることがある


それは



友達が多いってことだ



勇者なんて名前をしているせいで、一回 俺の名前を聞いた人間は俺を忘れない


ユサという本当の発音より勇者という漢字で覚えられるが、


また、そんな名前のくせに、至って一般的な外見と能力しかない俺を

皆、名前負けの勇者と呼び、親しんでくれる。



と、


少し遅れて鳴った目覚ましで、今日もまた仕事に遅刻した事を知った。

とある3


普通に生き抜く事をモットウにしている母親

普通であるが故に普通ではないモノに憧れる父


勇者と名前をつけたのは勿論 父だ

母は
そんな名前を付けたら学校でいじめにあうに決まっていると猛反対したらしいが父は一歩も引かなかったらしい

まあ 確かに母親の予想は当たったが



小中学校は色々と名前のせいで良くも悪くも誉められたり けなさされたり したが

高校に入ると仲間と悪さを覚え 面白半分で仲間達は俺を
ユウシャ と呼んだ


特に自分の名前を嫌っていなかったが特別 好きという訳でもなかった


流行りのRPGをやるときは主人公に自分の名前を付けるべきか悩む位だった





いつもの夢の中
何かを探し 何かに絶望していると
決まって 一人の女神が出てくる

年は二十歳位の金髪でカールした髪を腰まで伸ばし

白いヒラヒラの服をきている


そして うずくまっている俺に 彼女は優しく話しだす


さあ 顔を上げなさい

あなたはこんなで止まってはいけない人

泣いてはいけない人


悲しみに負けてはいけない人


あなたの悲しみは
世界の喜びに変わる

あなたの絶望は
世界の希望に変わる


だから 立ち上がるのです。



それだけ話すと彼女は白い光と共にどこかへ行く



そして 俺は目を覚ます



ふとテレビからある政治家の当選確定に沸き立つ 黒い人だかりの映像が目に入った

とある2

夢の中の俺は夢の中の俺

夢だとわかっていても何も変わらない

ただ一点をのぞいて





俺の名前

勇者 とかいて

ユサと読む


親があまりにもありきたり過ぎる 佐藤という名字の 呪縛を振り払いたい一心でつけた名前

平均的な収入
平均的な家柄
平均的な名字

全てが平均的な家庭で俺は育った


母親の口癖は
普通が一番


両親は大したドラマも無く普通の大学に入り
普通に遊び
普通に付き合い
普通に結婚した

そして 小柄な母親から帝王切開により俺が生まれた


俺が生まれた時
世界のどこかで一人の革命家が死んだ



とある


朝 不思議な夢を見た


いや 確かに不思議だが 初めて見た夢じゃない


確か


いや

いつみたのかは思い出せない


えてして夢とはそういうモノだ



夢の中で自分は確かに自分なのに

普段の自分と何かが違う


見た目も ヒゲも
服も

全てが一緒なのに




夢の中の俺はいつも誰かを探している



誰を探しているのかすら解らず ただ


探している




そして 何かに絶望している



何に絶望しているのかも解らない




ベッド



最近やたら唇が乾く

ガキの頃 乾いた唇をどうにかしようと舐めてたら 更に渇き 痛痒い疼きにただ耐えていたのを思い出した


その時の救世主

リップクリーム


野郎がつけるもんじゃない なんて古臭い男気はすてさり
久しぶりに今日購入


満員電車の中
そろそろ唇の痛みに飽きてきたが
さすがにここで塗る勇気は無い

ヒゲ 革じゃん にはまだ世間がリップクリームの使用を許してくれなさそう






俺の目の前に立った五十歳位の紫色の顔色したおじさんが
一分に一回位
口を

あっ て開く

あっ あっ

と よく口を見ると

やはり



俺の倍は荒れている



口が痛痒いあまりに
何度も口を開いてはその痛みを確かめている


かわいそうに



俺はおもむろにに購入したばかりのメンソレータムをポケットから取り出した

今なら濡れるはず

きしむ車内の上で

優しさを持ち寄り

きつく体

押しつけあえば

それからまたおじさんは目を瞑ったよ


悲しい世上に

口が乾いて

しまわぬように



おじさんが一瞬目を閉じた



俺は 一秒とかからずに

ぐるっと 渇ききった唇を潤す



油っぽい のに
スーっとする不思議な感覚


痛みが更におじさんを苦しめているようだ


あっ あっ


おじさんは痛みを確かめる


間近で開くおじさんの口はイチゴミルフィーユみたいになっている


ボーリングの玉のように滑らかさを取り戻した俺の唇







書いてたら気持ち悪くなってきた




野郎の唇なんてどうでもいい




メンタームとメンソレータムの違いってなんだ






ONE

シシガミ

さて、今週日曜日は


シシガミ 


NEW ALBUM


ヒバナ



のリリパ


新しいTOKYO HIPHOPを感じてくれ。


俺達YINGYANGもJP ALL STARZで参戦(勝手にALL STARZ)



ISH-ONE blog...DAYZ OF STREET HOPER ISH-ONE blog...DAYZ OF STREET HOPER  





$ISH-ONE blog...DAYZ OF STREET HOPER

シシガミ"ヒバナ"リリパ @ UNDER DEER LOUGE
OPEN:17:00~
ADM:エントランスで「ヒバナ」と呟くと1000円(1d)

DJ
多田陽一
音夢
OSM
PINOPAZOOKA
関口紘嗣

LIVE
pororoCKS
JP3(YINGYANG,EGO,FRG,FLOAT JAM,道/TAO)19:50~
JANOBA
MIDICRONCIA
シシガミ







最近 ふと思う


俺達は何故誰かを守ろうとするのか?


時として誰とも分からない人間あいてでも その場のフインキや

流れ、様々な事由が関係して、結果としてそうなってしまう。


その流れにはある意味逆らえない


自分の意思とは関係なく俺もその流れに巻き込まれた


毎朝普段より一本遅い電車に乗ると必ず出会う一人のおじさん


身長190CM、体重150KGはあるかなりデカイおじさん


武蔵丸の様な顔


黒のロングコートが悲鳴を上げている


いつもの様に俺は吸い込まれるようにおじさんと同じ車両に乗り込んだ


足の置き場も無い車内


普段なら背中で後ろの人間を威嚇してくる満員電車の猛者達も

このおじさんがのると、皆、気が抜けたように電車のリズムに合わせて浮遊する


そして、徐々におじさんに寄り添うように人の波がおじさんを中心に回りだす





俺の背中とおじさんの背中はぴったりくっついてしまい、俺もその渦の中心に


と俺のすぐ横に身長150CMくらいの小さな女の子が二人、苦しそうに顔をゆがめている


満員電車ではよくある光景


がんばれ




なんだか、今日のおじさんは体調が悪いらしい


ふらふらしている




おじさんが俺に寄りかかりだした



ぐ、



今まで感じたことも無い重さが俺の背中というか、肩ににのしかかった


一瞬、息が出来なくなるも、上手くおじさんの体重を流そうとした、





横にいた小さな女の子二人が俺の脇の下で


きゅっ て声をだし、人が圧死する直前の様な変な呼吸をした


やばいっと思って下を見ると、

俺の横の横にいたさらに小さな女の子(歳は23くらい)がしとしと泣き出した


きっと一瞬死ぬと思ってそれがこわかったのだろう


と俺の横の子も耳の先まで真っ赤になっている


てか、俺の後ろのデカおじさんのほぼ全ての体重が一瞬のっただけでこの有様だ



地獄だ



俺はどうにか必死に片手をドアに押しやり少しのスペースを稼ぐ


俺の腕のしたで二人の女の子が死にかけている



俺の後ろで謎におじさんも死にかけている



俺のひじがおじさんのわき腹にめり込む



おじさんはやたら俺を見るために、いや睨む為に、体の角度をずらす


それによって俺の右ひじがきしむ


手首はもう限界だ、、、


だが、耐える


しかし、おじさんは、誰かこざかしいやつが自分勝手に不機嫌におじさんを押しているのと勘違いしたらしく


すげー怒り出した


ブラッホンっと咳払いを一発


確実に何かが宜しく無い咳


息を止めながら、死にかけている女の子におじさんが気付くように

あえて、おじさんを振り返らせ、女の子の苦しむ様を見せた





俺が電車内で女の為に周りを無視してカッコウつけて陣取っているナンパ馬鹿に

おじさんの目には映ったのか、おじさんはさらに俺に敵意を向ける



泣いていた女の子は苦しさに耐えかねて、次の駅で降りた


泣いている女を見て、おじさんは


おまえが泣かしたのか?といわんばかりに俺を睨む


え、



おじさんが、、、泣かしたんだよ、



目で合図するも、



おじさんは


この糞野郎、何しやがった、ぶっ殺す的な視線を俺に向ける



駄目だ、 もはや何もおじさんには伝わらない、


おじさんの背後で標準サイズの人間達がおじさんに、おじさんが俺に向けたような視線をあびせていた。


逆三角のまなざしは、おじさんを通し、俺の体を突き刺し、


俺は何を守ったのかも、何故守ったのかも、判らなくなり、


永遠にめんどくさいビーフを作り出した。












ふ、、