短編小説 街影1
この街は人々の悲しみで回っている
誰かの涙がアスファルトを潤ませ 誰かの血が この街に色を与える
日本 東京
無駄に多くの人間がいて
そのほとんどが 何故この街にきたのかすら忘れてしまっている
ただ生きているだけの毎日
毎日満員電車に揺られ
世間の冷たさを目いっぱい味わい
会社に着けば 頭の悪い上司に八つ当たりされ
電話に出れば自己管理のなっていない世間知らずのばばあに文句を言われ
ランチタイムともなれば女をすてたOLが猪突猛進してくる
仕事を終えて 再び満員電車
酔っ払いと馬鹿なガキどもが騒ぎ立てる死臭漂う電車
家に帰りテレビをつければ同じ芸人が金稼ぎに躍起になっている
音楽番組みても アーティストか芸人かわからない輩が腹をかかえて笑っている
インターネットを開けば 太陽の日も浴びれない弱虫が 有名人を馬鹿にしている
偽者の幸せを振りまくメディアに疲れ 一人風呂入って寝て
また起きて
駄賃もらうために働いている
国には何もしてもらってないのに 住民税だなんだで 生きてるだけで借金がかさむ
この街は終わっている 嘘吐きが笑い 詐欺師が金を儲ける街
俺は 今まで ただ正直に生きてきた 時に喧嘩したり 落ちてる金をぬすむ位はしたが
浮気もせず 文句も言わず 誰にも大した迷惑もかけずに生きてきた
それが
昨日
、、、、
続く
バメ
バーミヤン
なんという力強い響きだ
これにはダンヒルもだんじりも
ダージリンも曼荼羅も勝てない
伸びやかで ヤンあたりでオトボケさもプラスされて愛嬌もある
バー
ミ
ヤン
まあ どうでもいい
曇りガラスの様な朝
海に行きたくてウズウズしている俺は
今日が月曜であって本当に良かったと胸を撫で下ろす
これが週末なら
天に唾を吐きまくった事だろう
寝起きに一服
今日もタバコがうまい
二時間のランニングすら無に帰する
どちらかと言えばマイナスだ
無駄に思うか?
そう 色々無駄になる
が
無駄な事ほど人生は面白い
また どうでもいい
天気がこんなんだから 今日はモスグリーンのシャツを選び 最近謎の花粉でやられている目を保護するために眼鏡をかけ家を後にした
して
いつもの満員電車
電車が到着する
ドアには人々がピザの様に張り付き いつも以上の湿り気が窓を白くしていた
人の漬物だ
あるオジサンは昨夜の深酒で奈良漬に
あるOLは張り切り過ぎな香水で千枚漬に
ある主婦は 世間を憎む糠漬けに
そんな中で らっきょうの様にフレッシュで煌めく若さ溢れる学生達
西京漬の様な俺は 項垂れ静かに気配を消した
と
人の並みに押されてまだ中学生位の女の子が俺の目の前に
まあ 世間擦れして 腹に一物ある 痴漢冤罪示談金で生活してるような阿波擦れには見えなかったので あまり意識せず本を読み続ける俺
と
女の子がいきなり俺の胸に顔を埋めた
右手で持っている本の間をさっとくぐり抜けて
娘までとは言わないが それくらいの小さな女の子がいきなり俺の胸に埋まりにきた
どうしたものかと思案にくれていると
ね
寝た
まさに
即寝だ
昔ペットショップ行って たまたま気になった仔犬を抱いた時と全く同じだ
抱いて二秒後に寝られて なんか情が湧いて そのままその仔犬を飼う事になった時と全く同じ状況だ
真っ正面から俺の胸に顔を埋め スースー寝息を立てている
これが、知り合いの娘なら寝かせていても誰も文句は言わないが
ここは社会
勘違いだらけが更なる勘違いを自分の都合の様に勘違いする世界
中学生と朝一から電車でイチャつく モスグリーン眼鏡はきっと社会の敵だ
現に横にいる暗そうなリーマンは恨めしそうに見てる
色々記憶がおぼろそうなじいさんは 微笑ましい顔で俺を見ている
一部始終を見ていたと思われるOLは なんとも言えないって顔で俺を諭す
さあ どうする?
起こすか?
周りに人が多すぎて身動きが取れない
故に本も下ろせない
女の子は爆睡だ
イビキもかるくかいている
スゴースゴー
平和な女の子を尻目に なんだか焦る世間とマイハート
困ったなーと眉を下げる俺
すると
さっきのOLも、リーマンもじいさんも
俺の困った顔見て 皆我が子を見守る父母のような安らかな目で 俺と女の子をみてる
じいさん
寝かせてあげなさい
リーマン
きっと勉強に部活に大変なんだよ 寝かせておやりよ
OL
お兄ちゃん 寝かせてあげてね 電車が着くまでだからね
俺
そうだよな このまま寝かせてやるかな ふっー
小さな命を大人達が見守る素晴らしき人間愛に包まれた車内
皆普段の殺伐とした満員電車を忘れ 大人としての自尊心を声だかに叫んでいた
世の中捨てたもんじゃない
が、、、、、、
女の子の横にいた糠漬けおばさんがいきなり女の子を叩き出した
糠漬け
バンバン、バンバン
ちょっと、ちょっと
あんた起きなさいよ、ちょっとちょっとー バンバンバンバン
えっ?
しかもバンバンかなりでけえーし
糠漬けの声 たん絡みすぎで なんかコエエ
薄目を明け何が起きてるか分からずぼうっと目を明けた女の子
糠漬け
あんたの事よ バンバン お兄ちゃんコマッテルでしょ 若いんだからしっかりしなさいよ なんなの朝から お兄ちゃんだって疲れてるのよ
ねえ?ねえ?
と大声でしかり始めた
で、
俺にはスゲードヤ顔向けてきて あんたの危機を救った私を抱けと言わんばかりの顔だ
先程まで辺りを包んでいた慎ましく優しい大人の自尊心は消え去り 線路が車輪に擦られ悲鳴をあげた
女の子は何がなんだか分からず 俺の胸から顔をあげ 消え入りそうな声で
すいませんでした
と謝りうつむき 恥ずかしさと不甲斐なさで肩を震わしていた
何か言おうにも言葉が見つからず ただはにかむ俺
糠漬け
ケケケー
俺
な
に
を
よ
け
い
な
事を
糠漬け
ケー ケー ケケケー!オマエヲ スクッテヤッタ カリハ カラダデハラエ ケケケー!
俺
貴様のせいで、社会は闇を取り戻し いたいけな少女は心に傷をおった お節介にも程がある いね
糠漬け
オセッカイ?ナンダソレハ? ケケ?アタシハ オマエヲスクッテヤッタ ソレヲナンダ ソノタイドハ?
俺
誰も頼んではいない 自分の正義、価値観、倫理観を他人に押し付け、それが全て正しいと盲目になり真実を見れね者よ その自分勝手な優しさは自分を満足させる為にあるのだ、それは優しさでも正義でもない
糠漬け
ケケケーケケケー ナラ オマエノセイギト ワタシノセイギ ドチラガタダシイカ ミキワメヨウゾ ケケケ、
電車が到着し、電車を降りる際 糠漬けは舌が割れんばかりの舌打ちを少女に浴びせた
ちっ
少女は再び項垂れた
俺は自らの正義を糠漬けに下した
ガン
ぼぼ
人は 自分の行動は高く評価されたがり その為に己の行動を律する
しかし 自分の損得と関係のない事には無関心で
たとえそれが誰かを傷つける事になったとしても その心は痛まない
梅雨時期の合間を縫って太陽が日向ぼっこしている朝
あいかわらず人々はうつむき ずっと先にある景色よりも
足元のコンクリートを見つめる事に安心感を覚えている朝
世界は今日も忙しい
毎日のように繰り返される戦い
あるものは疲れ果て目をつぶり
あるものはいきりたちながら無駄に性欲を爆発させ
あるものは己の握っている吊革が他人を痛めている事すら気づかない
俺の身長は約177CM
靴はいて180位
まあいいが
丁度低いほうの吊革が頭部にあたる高さだ
電車内
俺の横に立つ
30歳
OL風
やや肥満気味
の女性
よほど本が読みたいらしく
電車が揺れない時は両手で本をしっかり持ち
電車が揺れると その時だけ吊革を握る
そして
バランスが取れると これまた乱暴に吊革を放す
そして吊革は俺の頭部目指してやってくる
最初にそれを食らったのは そう 5分前
満員電車に乗り込むと
俺の本能が告げたのか
なんか嫌な空気を感じた
横に立つ女性
本に集中するあまり周りが見えていない
カン
突然俺の頭に何かがあたった
うずくまる程の痛みではないが
いらっとする痛み
そうなのだ
OLが吊革を変な体制でつかまり そして放すもんだから
吊革が俺の頭に ブランブランとぶつかったのだ、、、
電車がまた揺れる
OL吊革つかむ
はなす
ブランブラン
俺の頭に落ちてくる
俺 やさしく手で吊革を受け止める
俺も本をもってきている
楡さんの本だ
が
さっと 俺の目の前を吊革がまた通っていく
OLはまったく無邪気に本を読んでいる
気になって仕方がない
それにだ、平和な朝の電車で吊革に襲われているひげなど、老人の微笑みをさそう愛嬌たっぷりのボーイだ
さあ、、、
どうやってこの吊革攻撃をとめるかだ、、、、、
OLは悪気は無い し この状況に気づいていない
咳払いをしてみる
ふん
あれ?この人風邪引いてるの?最悪。息とめよ的な顔をしやがった
ちっ
電車が揺れる 吊革COMING 受け止める
何度目だ
しかも止め方まで上手くなってきた
ブランブランの揺れを掌で受け止め、勢いを受け流し さも吊革があんなに暴れていたなど想像だに出来ないくらい 静かに受け止めれる
もはや、犠牲愛だ
サクリファイス
しかし
時間だけがただ無常に過ぎていく
そしてOL の
吊革の放し方がひどすぎる
まるで浮気した旦那のパンツを投げる恐妻のそれだ
シャ
ブランブラン
チャッ
何時来るとも分からない攻撃に怯え
アメリカの攻撃は本当に軍事施設だけを攻撃してるのか 一般人も巻き添えをくっていないか と勘ぐり 目の前に座るオジサンが解放しまくった顔であくびをし、その臭いで素面にもどった
しかし 攻撃は一行にやまない
ならば この吊革を俺が支配すればよいのか?
いや、しかし、俺は既に俺の目の前の吊革を握っていて いまさら横の吊革を握れない
そんな事をすれば とんだ欲張りさんと思われるし OLが私に気があるのかしらん?と思われかねない
だめだ
じゃあこのまま永遠の被害者でい続けるのか
否
それは断じてありえない
と
カン
また、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
頭に、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
当たった、、、、、、、、、、、、、あああああああああああああああああああああああ
き、、れ、、、て、、、し、、、ま、、、、、 わない
朝だし
面倒だし
女の子だし
が
どうすべきか
そもそもこの子のバランスが整えば 吊革なんかいらないはず
混雑しすぎて 足場がわるいのだろう
ならばと 俺は OLの足場を広くするために そこにいるおじさんを無理やりはじき場所を確保
ほら、、これで、、、しっかり立てるはず、、
案の定 足を広く開き バランスを整えるOL
いいぞ
しこふんでくれ 土俵入りだ、、
その分俺の足場が悪くなったが まあいい
さあ どうだ、、、
電車が揺れる
と今度は俺がバランスを崩して吊革につかまろうとした
すると 今まで俺が使っていた吊革を 俺の背後から 子犬くらいの身長の老婆がせしめていった
正確にはひったくられた
その直後
カン
また、、だ、、、
しかし、、、、
OLが吊革を握った姿はみていない
ただ、この中の誰かが同じことをしたのだ、、、、
カン、、、、、
カン
カン
俺は頭に当たる吊革を無視してみた
何も当たってなどいない
が
その涅槃的理論はは空しくも俺の中の闇に喰われた
なるほど。。。。
ナルホドネ。。。。
世界はコロシアイ トイウコトダナ、、、、
ファイナルデッドトレイン、、、、
運命ナノカ ナノダナ、、、
俺の後ろの老婆が 俺の背中を食いちぎりにきたようだ、、
カン、、、、、、、、、、、、
昔話4 鉄の味
前回 他校正に集団でボコられてから
入院を余儀なくされた俺
ドナルドダックの様に膨れた唇
横にジョーカーの様に裂け 八針縫い
左脚も折れた
前歯二本が死んで真っ黒くなり
プラムの様になった両目
退院後 担任からとりあえず学校へくるように言われた
転校してから初日に、俺が留年してるのがばれてからは 学校には行ってない
今更この面で行けるのか?なんて思いながら学校へ
教室に入ると
担任から話を聞いていたらしいクラスメートは俺の顔や脚のギブスを見て
色々と優しい言葉をかけてくれたが
皆一様に
こいつと関わると面倒だな この受験前に面倒はゴメンだといった空気が教室を包んでいた
県内ではまあまあ名の知れた進学校だからさ
そりゃ誰も彼等を責められないよな
いきなり高校最後の年にシンガポールから突然現れ ピアスにロン毛パーマで制服代わりにGUESSパン、中履きがフォースワンな奴で 一年歳上で 入学初日でタバコかばれて 久しぶりに学校きたらボコボコな奴と
誰も友達になんかならない
俺もその日を境にまた、学校には行かなくなった
彼等の楽しい最後の思い出を邪魔したくなかったからね
と
その日の帰り道
学校出てゲーセンでも行こうとした矢先に
目の回りが真っ黒な紫色の作業服きた金髪ロン毛の兄ちゃんから
おい、シンガポールからのお前だろ
ちょっと来いよ
と
まだ前回の傷も癒えて無い内から行きなり六人位の同じ様に作業服きてる奴等に囲まれた
またか、、
とりあえずやるしかないから 武器になりそうな物を探そうとするやいなや
後ろから羽交い締めにされて
後は好き放題になぐられまくった
最初痛みはあったが、直ぐにズンズンという音しか聴こえなくなり
白いモヤに包まれた
ああ 死ぬかななんて思いながら、その音を聴いていた
気付くとまた、病院のbedの上にいた
口を舐めてみると前歯四本が無くなっていた
口もうまく閉まらないし
呼吸がやたら苦しかった
やっぱ ダメだ この国は好きになれない むかつくな
なんて思いながら鉄の味を感じていた
つづく
ふふ
台風の目に割り箸突っ込んで
デカイ綿菓子でもつくりたい気分な今日
あなたは立てる派
立てない派
襟の事だが
立てて大丈夫なパターンと
体育教師みたいになる場合があるが
まあ
どうでもいい
で
いつもの満員電車
この季節は特に酷い
やたらのりを効かせた誰かのワイシャツの半袖が艶かしく俺の腕を撫でたり
尿とほぼ同成分の汗が そこら中をベタつかせたり
世界に歯向かう戦士の証とばかりにポロシャツの襟を立てまくっている奴がいたり
その襟が目に入りそうになるのを 必死に耐えている私がいたり
ピンクのポロシャツ
その可愛さとは裏腹に
新品なのか
上物なのか
襟が超硬い
電車の揺れに合わせて
襟は俺の左目を狙い撃ちしてくる
もともと片目ウィンクが不得意な俺
左目を守るために何度も瞬きをする
しかも襟からは奴の狼のようなパサついた髪の毛が襟に逆らう様に出ている。
それらもまた、俺の左目を狙っているようだ
二秒に一度位 チクッとくる
もう 瞬きも限界だ
目が 正確には目の回りが疲れてきた
襟
そろそろ限界のようだな
目
何故俺を狙う ピンクのくせに
襟
何?ピンクの何処が悪い ピンクこそ世界平和とエロスの融合
目
ぷぷぷ そもそもお前は立つ為にうまれたのか?それとも贅沢を貪り尽くした人間が 新たな刺激欲しさにお前を立たせたのか?何故たっている。
襟
、、、、わ、、か、、ら、ない、、
襟は沈黙した
しかし攻撃は依然として続いている
目の回りが瞬きを拒絶しだした
無意識ならば無限にできるであろうまばたきも
意識的にやると疲れる
ならば
そそり立つ襟に俺は息を吹きかける
ふー
そうだ、なるべく優しく しかも襟だけを狙うのだ
本体や髪に息がかかれば奴に気づかれる
しかも真昼の電車でヒゲ男にうなじに息なんかかけられたら人溜まりもないし
オジサンのうなじに息を吹き掛けている俺の性癖を疑われる
ばれてはならないのだ
確かに息をかけると いかにピンクの襟とはいえ 流石に目からはなれる
襟が近づく
ふー
また襟が近づく
ふー
いいぞ
目も大分力を取り戻してきた
しかも俺の息の風力は完璧だ
いままてラップやってて良かった
芸は身をのあれだ
調子づく俺
ふーふーふー
細かい息で襟との距離の微調整が可能になる
誕生日でロウソクの火を消すのに あえて少しづつはき 消せるかどうか 頑張れと見ているほうが、応援したくなるくらいの微風を吐けるようになってきた
笑いが込み上げてくる
余裕だな
所詮はピンクめ
ふふふふー
鼻息と口息を同時にだし 鼻のした辺りでジェット気流をつくりだし
その気流に軽く息をかける事で横隔膜の動きを最小限に留める事に成功
これでもうサーチャージは要らない
ふー
ふー
左手の自由をかちとり ガン開きにした左目をピンク襟に見せつける
ふーふふー!
奴は俺の息に気づいてない
正に中性子息 アンクルサガだ
ふー
ふふー!
余裕からか それとも嫌な予感からか
ガン開きにした左目が視線をとらえた
えもいわれね美少女が 俺の全てを見透かすような 銀色の瞳で俺の暴虐を見つめていた
オジサンのうなじに息を吹き掛けし者よ
贅沢を貪り尽くした人類の果ての性癖
昔話3 灰色の街角
前回書いた通り、俺は日本に帰国した
シンガポールで高校を卒業した仲間は半分位は日本の大学に
残り半分は他の国にいったな
シンガポール生まれの仲間は
いざシンガポールを出て確かオーストラリアに行こうとしたら
空港で止められ 兵役があると そのまま出国停止になった
まあ、色々あるよな、
俺の場合はシンガポールで高校卒業してないから、日本の高校に四年生として編入
神奈川の県立で唯一帰国子女受け入れをしていた高校へ入った
今まで学校に行っていない俺が 国が変わったからといって通うはずもなく
また 日本には一人で帰国したから一人暮らし
高校生の一人暮らしと聞けば大体想像できるだろ
大学に行ってる仲間とうちで女呼んで 呑めや歌えや 吸えや飛べやでさ
部屋の中に空いた酒のボトルでサグラダファミリアが出来てた
前にも書いたがシンガポールの町中には知らない同年代はいなかった
故にパタゴニア島にいる飛べない鳥みたいに ゆるくて 外敵がいなかった俺らは調子にのってた
で日本でも同じようでさ
ただ仲間は大学生
俺は高校生
違いはでかい
たまたま入ったゲーセンで、対戦ゲームやってたら 俺が勝ちまくって
で 相手は俺の制服みて
お前 何高だろ?と言われた時に
あー制服でわかるのかーと関心したよ
俺の高校はその変でまあまあ名の知れた進学校だった
確かにギャル全盛期にも関わらずクラスメートはおさげばかり、男も坊主か坊っちゃんがり
俺はツイストロン毛 白ポロシャツに黒のGUESSパン 白のフォースワン
まあ 入学式に一度行ったが 友達はできなかったな
で そんな真面目な高校の生徒が調子に乗ってたら 目をつけられる
しかめ何故かむこうは俺の名前、シンガポールからきた事もしっていた
相手は5人組
でもよく見ると メイン以外は皆小さくて細い まあ、メインも単なるデブだった
喧嘩を売ってきて色々言ってる隙にメインの顔面に中身の入った缶コーヒぶつけて、後はやるだけやる 他のやつらは逃げていって
メインは 自分の親父は警察だとか言いながら警察署へ
まただ また俺が悪者になった
警察がおってくるのが見えたからとりあえず逃げた
一週間位たって 担任から呼びたざれたから学校へ 嫌々行く途中
最寄り駅を出た所に 見たことない制服の高校が七人位いた
やつらを尻目に歩き出した俺に奴等がついてくる
俺の後ろで明らかに俺の事を話してる
あいつだよ、 あっタバコなんか吸ってやがる
懐かしい 小学校の下校時を思い出した
全く同じ状況に、同じ罵声
よくもまあこんなに続くものだ
人は集団になると狂暴になる
そして自分の立場が有利であればあるほど冷酷になる
じわじわと距離をつめてくる七人
とりあえずタバコに火をつける
缶コーヒを買う
先手必勝
強い者と手を組み 強がる弱者が一番嫌いな俺
一人で構わない
いきなり振り返り様に ボスと思われる奴の顔面めがけて缶コーヒを投げ入れ ぶっ飛ぶと同時に馬乗りになり殴りまくる
が
次の瞬間 自分の脇腹に今まで感じたことの無い痛みと パキンと何かが折れる音がきこえた
そして呼吸が出来なくなり 横にうずくまった俺の頭上からママチャリが落ちてきた
ガクンと首が地面に直角に折れる
なりふり構わず立ち上がるも
坊主の奴がナイロンカバンを俺の膝に降り下ろす
およそナイロンとは思えない鉄の感触があり 立とうとしても 内側から破壊された足は立ち上がれない
鉄板でも入っていたようだ
その後に見えたのは歯を剥き出しにした若者の顔と靴の裏
痛みは熱さにかわり それすらもなくなった
静かな暗闇にいた
ふときづくと 黄色い天井に 白い蛍光灯が目に入り
必死に何かを叫ぶ担任、顔がみえた
気絶し病室で横たわる俺
日本は俺につめたい国なのか?
またか、
そんな事を考えながら ただ静かに天井をみつめてた
しかし これがあくまでも始まりであることを 当時のおれは知らなかった
続く
マヤ
最近疲れてるのか
憑かれてるのか
やたら酸っぱいものが欲しくて
最近きてないし
できたかな?
とりあえず
酸水割りを一気
まあ、いい
今夜は渋谷27Destiny にて
新しいスタイルのパーティー
大器晩成にてGMP MC TOMYとライブやるから 遊びにきてくれ
と
雨があがったので 無駄に街にでた俺
俺のすんでいる街
目黒区の神隠しにあった地区
この街は何故か独り言を言いながら歩く人がやたらいる
駅に向かう途中
おれの前を歩いているオジサン
歳はこ50歳位
上下白ジャージ
軽くパンチパーマ
彼はずっと一人で
だから、だからね、 いや、だからね、いや、だから、、、
と何かを何かに説明している
説明家か
と
横からいきなり現れたらおばさん
歳は説明家と同じ位
爆弾のコードだらけ模様の服を来ている
おばさんは通りすがりに
天安門はね 天安門はね 天安門、、
とだけ言い残しさっていった
毛家だな
説明家
いやいやいや だからさ、んーん だからさ
だから何かしりたくなった
ので
俺の存在をアピールしてみた
ふんっ
鼻をかんでみた
説明家が振り替える
マーシーと同じ目が俺を睨む
だが俺も睨み返す
一瞬マーシーは俺の後ろを見て微笑む
後ろをには誰もいない
マーシーまた説明を始める
説明家
だからさ、だから、だ、か、らー!
切れだしながら笑いだしたマーシー
で
直後に
知らない、知らないよ、知らない知らない知らない知らない知らない知らない
としらを切り始めた
誤魔化し屋さんめ
つわりが酷くなった俺は説明家を追い抜き 追い抜き際に
あんたは知ってるよ
と独り言をいった
説明家は足を止め 今来た道を戻りだす
俺は止まらず歩く
身重な体を引き釣り
雨で黒くなったアスファルトを削りながら
やま
ケツからテキーラを呑まされたような 暑さで目が覚めた朝
とりあえずベクレル水を飲み干し
タバコに火をつけた
思考が頭痛と共に起き出し
カフェインを血流が求める
と
まただ
俺のマンションの部屋の真向かいに住む一人の女性
いつもマンションの廊下で何かガザゴソやっている
主に夜中だが
今日は朝からだ
夜中の3時位にやられた時は一度気になって外に確認にいくと
自分の部屋のドアを爪で擦っていた
俺が後ろに立っているのも解らないらしかった
帽子を目深に被り顔は分からない女性
今朝も気になってドアの覗き穴から見てみた
魚眼レンズの様な覗き穴の為にはっきりとは見えないが
ドアを台にして 何かをナイフの様なもので切っている
なんかヤバイ気がしてきた
で
反応を見ようと俺はドアを
ドンと軽く蹴った
ビクッとして
直ぐに家の中に隠れる女性
二分位経った
すると
またガザゴソ聞こえだした
ふたたび覗く俺
何か灰色の粉が入ったデカイビニール袋に手を突っ込み また何かしている
で
また俺は
ドンと軽くドアを蹴る
で
またビクッとして家の中に隠れる女性
何をしてるのか
ここ最近毎日だ
しかもよく見ると
女性の家のドアだけやたら汚い
傷やホコリがつきまくっている
とりあえずシャワーを浴びた
既に女性は消えていた
何をしてるのか
雲一つない空の下
灰色の影を踏みながら俺は駅にむかった
昔話2 熱帯魚
前回話した通り
俺はシンガポールへ
今じゃカジノやホテルの上にでかいプールがあったりする先進国だが
俺がいった頃は まだ発展途上から先進国へ代わる過渡期だった
シンガポールの法律は厳しく
麻薬なら死刑とか
ガムも売ってない
街が汚れるからね
女の水着姿のある雑誌ページは
手破りされていて
当時ジャンプにあったビデオガールや
ジャングルの王者ターチャンなんか
ページが破られ過ぎて内容はわからなかったな
タイ米がダメな人が多いそうだが
俺には合った
蒸してさましたチキンをチキンスープで炊いた米に乗せ
チリとブラックソースで食うチキンライス
スープなしの まあ今で言えば油そばみたいな麺にチャーシューが乗ってるチャーシューミー
他にも数えたらキリがないが
シンガポール食は旨い
一年中夏で
でも海があまりきれいじゃないから海水浴にはいけない
ゲーセンは改造されたゲームばかりで
スト2なんか ゲーム始まると空中に浮き出したりしてた
夜は街には売春婦が立ちつくしてた
学校はイギリス系の学校に入学
色々な国の学生が入り交じり 独特の環境だったな
ただ学食はシンガポール料理のみ
ギターを始め バンドメンバーもみつかり よく学祭でライブしてた
ドラマーがいなくなり ガタイ的に俺が選ばれ まあ 興味はあったからね
先輩から二万くらいでドラムセットを買って 自宅で練習しまくったな
流石に近所から苦情きまくったな
タバコもこの頃に覚えた
夜は誰か仲間の家で朝まで色々語った
まさに 語るって事をしてた
最終的には宇宙の話とかになって
悩みがちっぽけに感じて
なんかよくわかんね みたいに終わる話
今じゃ出来ない無駄な時間の使い方だな
女も覚えた
ハマりすぎて フラれたり ふって女友達に嫌われたり
そいつに告白されたり
まあガキな恋愛劇場を楽しんでたな
下らない事で喧嘩して 仲間割れしたり
台湾人と韓国人と組んで地元のギャングに楯突いて追い回されたり
AV密輸してダビングしまくったり
ナイキのあるスニーカーを日本人バイヤーに高値でうったり
日本人観光客に売春婦のママ紹介して手数料稼いだり
まあ ある意味金を稼ぐチャンスが色々あったな
日本と違いシンガポールは狭い
だから街の同年代はほぼ皆知り合い
楽しかったな
高校はほとんど行ってないし
タバコや喧嘩や 色々な事で退学になりまくった
まあ 仲間も同じようだったしね
インターナショナルは5、6校あったから 色々な高校にいったな
あ、今度はお前なの?みたいな感じで何処にいっても楽しかったな
バンドと女と夜遊び
で酒や色々覚えて 金なくなり
色々やって稼いで 遊んでを繰り返してた
徐々に皆卒業してくなかで
不登校な俺は留年決定
あんなに楽しかったはずが
いざ誰も居なくなると
つまんない街に感じたな
あーあ どうするかな?と思ってた矢先に俺も日本に帰る事にした
シンガポールでバンドで食ってこうと浅はかな夢をもってたが
シンガポールの業界も分からなかったし バンドメンバーバラバラになったしね
本当に学校の勉強はしなかったな
ただ仲間と街にいた
何か面白い事がないか
なんか金になる事はないか
何が自分に出来るか
そんな事ばっか考えてた
この頃 俺の仲間は昔からHIPHOP 聞いて fashion も初期はCross Colours でFubu,Nautica,色々みんな着てたな
でも俺はメタリカ、メガデス、パンテラ、ナパームデス、ガンズとどちらかと言えば、メタル好きでさ
ようやく、ニルヴァナ、グリーンデーなんかも聞き始めてさ
古着ばっかきてたな
で2pacが死んだ日 仲間なんかマジ泣きしててさ
そいつが 俺の顔がなんか2pacに似てるとか言われたのがきっかけなのか
まあよく分からんがいつも仲間の家で聞いてた音楽HIPHOP に興味を持ちはじみた
バンドはメンバーが必要だが、
ラッパーは一人でもライブできる
モテたい盛りだったしね
この頃から人生が少し変わり始めた
そして高校四年生になるために日本へ
つづく
昔話 1
シンガポール
俺が中学 高校を過ごした場所
元々オヤジの仕事の関係で
小学校は三回
中学は二回
高校は また、自分のせいだが
4回変わっている
そのせいか 初対面でも すぐに打ち解ける能力がついたのかな
ただ
小学校の頃は 酷かった
男三兄弟の長男な俺は
性格は荒く 喧嘩ばかりしてた
入学初日で喧嘩しては、
クラスから無視された
ある時は学年全員から無視されたこともある
こういった事はよくあった
きっと人に嫌われる才能は世界一だと自負してた
家でも七歳位から始まった反抗期のせいか 俺が弟を泣かして オヤシが俺を殴り やりすぎて母か泣いていた
俺は生まれた時は
逆子で
ヘソの緒が首に絡まり
紫色の顔で
産声すらあげなかったと
時折母が話す
母のヘソの緒で首吊りで生まれた
世界は最初から俺を殺そうとしていた
幼稚園で たまたま乗せられたスノーモービルが暴走し
危うく幼なじみの女の子をひき殺す出前で その子の父親が体をはって止めた その時の父親の憎しみまみれの目が忘れられない
神奈川で生まれたが
小学校は最初は札幌
次は神奈川で二回転校
いじめられてる弟を助けたらやりすぎ
俺を無視するよう指示した生徒を椅子で殴りまくったら
また俺が悪者になる
やられてやりかえして悪者になる
まあ 俺はこの世界には迎え入れられていない 本当なら死んでいたピース
世界が俺を無視し 殺しに来るたびに 刃向かい続けている
頭がおかしいと思うに違いない
ただ
俺の中で一つだけ希望
というか 確かめたい事は
何故に 生きながらえたのか
何を求められているのか
殺しに来る世界の中で
さいごのギリギリで救われてきた
人に
書物に
音に
だから
少し
振り替えってみたくなった
小学校は
嫌いだったピアノの前で何時間もぼーっとして
ゲーセンで夜遊びしてた
だが テストだけはやたら出来た
まあ 色々読んだからね
それに 負けるのが嫌で 中学の勉強を小学校の時にしてたからね
ガキの頃から俺の声は今と変わらず低かった
だから歌の発表会で本番直前に担任から
小さな声で歌ってね 声が皆と混ざらないから お願いね
と言われた
その時に決めたよな
一生涯歌わないってさ
じゃなんで今歌うかって?
担任への復讐が動機だったよ
まあ これは今度書くよ
学校でも
家でも
独りだったよ
ストレスのせいか
六年生の時 一度すげえ太ったら
喧嘩がつよくなった
でも近所の中学生によくボコボコにされてたな
骨折なら20回はしたな
前歯はほぼ差し歯だしね これは高校か
まあ いい
暗黒な小学校を抜けて
親が勝手に申請した私立の中学に受験して 受かった
キリスト教に出会った
宗教という授業があった
ボンボンって思うか?
授業料はやたら安い学校だよ
本当に金持ちだったら 今こんなじゃないよな
宗教が 俺の中の何かを変えたのは事実だが
別に俺は無宗教だよ
バスケットボールとメタリカにのめりこみ、初めて買ったエレアコ
中学じゃスポーツとバンドやってたら仲間が出来た
まあ たまに昔みたいに無視する奴等もいたけどね
ある日部活帰りに いきなり母が体育館にきた
で
オヤジがシンガポールに転勤になったと聞かされた
なんだよ
またいきなりか
んで
家族はシンガポールへ行ったよ
なんか楽しくない話ですまんね
とりあえず
つづく