短編小説 街影18 最終話
そうだったのか、、、、
全ては
俺の
思い通り
思った、、、通り、、、、、
映見が死んだと新聞に載った日
俺は今いる会社でうだつのあがらない毎日に疲れていた
自分の可能性なんてものを考えもせずに生きてきた毎日
そんな中で
何か とてつもない悲しい出来事や つらい事
そういう事が自分に起こる事で
ある種の奇跡が自分に起き 自分が変わり
人生が180度方向を変え
何か素晴らしい事が自分に起こるのでないか?
そんな淡い期待を抱いた時
最初に考えたのが
もし
映見が
死んだら、、、
だった、、、、、、
ほんの一瞬 そう考えたが
映見がいない未来など考えたくもなかった自分はその考えをすぐに打ち消した
それが、、、、
あのような形で 現れ 映見が自殺をし
しかし 俺の映見に戻ってきてほしいという強い思いで
映見は生き返った
この世界が苦しみだらけなのも
俺の人生がぱっとしないのも
全ては
俺が
そう思っていたからだ
あの日の夢に出てきたおぞましい男
女性の死体にむしゃぶりつく姿
あれだって きっと 久しぶりに映見にあい
映見が生きていた事で 混乱した頭で情欲に火をつけた俺の思いが
俺に見せた夢、、、、、、
どこからともなく 地を這う様な声が聞こえる
、、、、、、、その通りだ、、、、、、、、
、、、、、、、お前の、、、、、見える世界、、、、、
それは、、、、、、、全て、、、、、、、お前が、、、、、創る、、、、、、
、、、、、、それが、、、、、、、お前の、、、、、、、願い、、、、、、
ならばと
強く願った
映見よこっちに戻ってくれと
周りの景色がグルグルと回りだす
すると
俺は人々でごった換えす美術館にいた
ねえ、、ねえ、、恭平、、この絵、、超怖くない?
あ、、、あ、、、、、、、、あああああああああああああ、、、、、、、、、
涙が頬を伝う
俺は無言で映見を抱きしめていた
ちょっちょ、、っと 何?恭平どうしたの?
周りの人々が美術館で抱き合う不謹慎極まりないカップルを冷たい視線で指す
そんなこと かまうものか、、
だって
俺がそうやって見られていると思ってるだけだから
終
あとがき
今回は自分のくだらない話にお付き合いいただきありがとう御座いました。
次回 また何か書こうと思った時は お付き合いください。
ありがとう御座いました。
近日XKHALIVASにても新作を発表する予定なので そちらも宜しくです。
少し最近思うことがあり、今後の自分の音楽活動に多少変化がでると思いますが
どうか宜しくお願いいたします。
SAGGA
短編小説 街影.18
魔女達は言っていた
裸体のマハ
と
解放者の俺には逆らえないともだ
ならば、、、
俺は意を決して
裸のマハの絵に手を触れた
次の瞬間
横たわるマハの瞳からは涙が流れ落ち
マハの顔が歪む
そして地を這うような あの声が聞こえてくる
、、、何故だ、、
、何故、わかった、、
それに、、何故、再びここへ、戻ってきたのだ、、願いは、叶えたはず、、何故だ、、
絵が光始め 辺りを包み込む
全ての音は消え去り 真っ白な世界が俺を包む
そして光の中に映見がいた
映見?大丈夫?
映見は優しく微笑むだけで何も答えない
どうした?映見? え?
視界がグルグル周りだす
そして
あの声が俺に言う
お前の思う通りの世界、、、
俺が思う通りになる世界、、
、、全ては、お前の、、思い、、
、、全ては、俺の、、思い、、
その瞬間
俺は全てを理解した
そうだった、、のか、、、
つづく
短編小説 街影17
裸体のマハ
魔女たちはそう言うと クルクルと俺の頭上で弧を描くと 何処かへ消えた
映見と そのマハとは どの様な繋がりがあるのか?
確か今回の美術品の目玉の一つの絵画の名前が
そう
裸のマハ
フロアに戻ると 先程までいた人々の姿が見えない
とういうか
俺以外に 警備員も 監視員も お客も
誰もいない
薄暗いフロアで
誘われるように2枚の絵の前で足が止まった
左側には妖艶な姿で誘うような視線を浴びせてくる裸体の女性の絵画
そして右側には淑女らしい 涼しげで どこか悲しげな視線を送る女性の絵画
着衣のマハ
と
急に 絵の中の二人の女性から声が聞こえる
左側の裸の女性が情熱的な視線を向け俺に言う
こっちへ いらっしゃい さあ あの女など忘れて私の元へ
右側の女性は不安げな表情を浮かべ
恭平?恭平なの? お願い助けて そっちの絵にいっては駄目 お願いこっちに来て
なんだ、、、、?
映見か?映見なのか?
右側の着衣の女性が叫ぶ
お願い、、、、早く、、、助けて、、、怖い、、、わ、、、、こっちは、、、暗いは、、、、早く
映見の声だ!?
左側の女性は沈黙する、、、、、、、
これは
どういうことか?
しかし魔女は
裸体のマハと言っていた、、、
どちらが正しいのか
そして俺は
つづく
短編小説 街影16
俺の頭上に舞うよう 浮いている子供のような魔女が話かけてきた
フフフ お前には私達が見えるんだねえ 不思議だねえ
それに続くように他の魔女達も歌うように
不思議だねえ
不思議だねえ
不思議だねえ
と 笑いながら俺に話しかけてくる
お前達は誰だ
口の聞き方も知らない若造め フフフ
俺の彼女の映見がいなくなったんだ お前達 何か知らないか?
知ってるかもしれないし しらないもしれない フフフ
フフフ
フフフ
フフフ
どういう事だ?
知っていたとしても 何故お前に教えてやる必要がある?
フフフ
フフフ
フフフ
いいから教えろ!
と
突然魔女の一人が震えだした
コイツ、、、
お前、ま、さ、か
なんだ?
ギャー
耳をつんざく悲鳴が俺を指す
コイツだ、門を解放したのは
だから 私達はコイツに逆らえない
コイツだ、
コイツだ、
コイツだ、
彼女の場所を教えろ、、
私は
私達は
し、し、知らない、、
嘘だ 言え 本当の事を言え、、
ゲゲゲ、、ゲゲゲ、、
チクショウめ
チクショウめ
チクショウめ
女は 、、、
アイツといる 、、、
アイツといる?誰だ?
アイツはアイツ
闇の管理人
神に背きし唯一の存在
闇をすべし者
闇そのもの
サタンか? ヤツが映見を連れていったのか?何処にだ?言え、、
裸体のマハ
裸体のマハ
裸体のマハ
続く
短編小説 街影15
横にいたはずの映見の姿が見えない
何処にいったのだろう、、
何も言わずに姿を消すなんておかしい、、、
映見を探しに美術館の奥へ
ただ あまりの人の多さでなかなか進めない
人を掻き分け 進もうとするも
まるで何者かが恣意的に邪魔をしているかのように、、、
嫌な予感がする
ここに着いたときからだ
それに
あの声
何故 再びここに来た、、、、、、、
あの地を這う様な声
どこをどう通ったかは分からない
気づくと誰もいない薄暗い廊下に一人立っていた
頭上で何か音がしたので 上を向くと
4-5人の子供が宙に浮きながら笑っている
なんだ
これは 先ほど見たゴヤの絵画にあった
魔女の飛翔
子供ではない
魔女か?
また 俺は夢を見ているのか?
混乱する俺に魔女の一人が話しかけてきた
つづく
短編小説 街影13
どこからか懐かしい声が聞こえてきた
初めまして というべきか 久しぶりというべきか ようこそ
誰だ
私は誰でもなければ 誰でもある 始まりであり 終わりであり お前である
何を言っている
まあ そう構えるな お前には感謝している
何故だ?
お前が矢を放ってくれたお陰で 仮の門とは言え この世界とお前たち生者の世界が繋がった 千年に一度しかないチャンスを お前が成し遂げたのだ 礼を言う
ここは何処だ?
お前達の言葉で言えば 地獄の終わりといったところか
何故俺をここへ?
ただ礼がしたかっただけだ してお前の願いを一つ叶えてやろう
お前は悪魔か?
まあ そう怯えるな お前達は俺をサタンと名付けた 本当の名は別にあるかな それに 本来なら人間の願い事を叶えてやる時は血の契約を結び 死した後 その魂を頂くが お前は特別だ この世界を解放してくれたからな 契約無くして一つ 願い事を叶えてやる
願い事だと?
なんだ 願い事すらないのか? うだつのあがらない人生 ただ周りが成功して行くのを見てるだけの人生 欲しいを求める事すら忘れた人生 無欲を美徳と決め込み 争いをさけ ただひたすらこき使われるだけの人生に生きている意味なんてあるのか?さあ 願いを言ってみろ
、、、ならば、、、俺が思った通りになる世界にしろ、、
何故そんな事を願ったのかは分からない ただ誰にも邪魔されず静かに生きたかっただけかも知れない その為には自分の思うがままに生きるしかない
思うがままに生きれる世界に生きるしかない
わかった 願いを叶えよう そして お前は二度とこの場所にはこないと約束しろ 解放者はこの世界を自らの意志で操れる まあ 念のためにお前の記憶は奪っておくがな それでは 残念ながらお別れだ
と 次の瞬間 体が宙に浮かび 周りを囲んでいた闇が消え去る
気がつくと 警備室のベッドに寝ていた
ねえ 恭平?ねえ どうしたの?
さっ 中に入ろうよ!
昔の記憶が鮮明に蘇ってきた
まぶしい陽光が我に帰させる
あ、ああ そうだね。行こう、、
ところで 俺の願いはかなったのか?
混乱する頭で 映見と美術館に入った
ゴヤ展
なにか不気味な感覚に襲われながら うすぐらい美術館の奥へと進んだ
そして一枚の絵の前で
つづく
短編小説 街影13
ケルベロスは三つの頭を垂れ
俺に乗れ
と促してくる
何処に行くのか
ただ不思議とこいつは俺だけには攻撃しようとはしてこない
促されるままに 真ん中の頭に乗った
次の瞬間
ケルベロスが一声吠えると
辺りを包んでいた炎が縦に割れ
その間を風のように翔ていく
とれぐらい走ったかは分からない
ただ果てしない向こう側に真っ黒な闇が見える
不思議と不安は感じない
闇が濃くなる
辺りを包んでいた阿鼻叫喚が消え失せ 静寂が訪れた
ケルベロスは依然として風のように翔ていく
そして 闇の終わりにさらに深い闇があった
そしてゆっくりとケルベロスが頭を垂れた
降りろということらしい
足元の地面はぶよぶよしている
まるで肉の上を歩いているようだ
上を見上げても 周りを見ても
ただ真っ黒な闇が広がっている
そして ふと懐かしい声が どこからか聞こえてきた
つづく
箸休め
エアコン使うと乾燥する
昨日からの雨のせいで
湿気がやばい
キーボードはベタベタで
Pcを救うべくエアコンon
やはり快適だ 無駄に文明に頼らないように生きて行きたいというはかない夢はついえた
まあ
どうでもいい
久しぶりにゆっくり出来る土曜日
小雨ふる街は しっとりとその騒音を下げる
濡れたアスファルトが ビーサンを滑らす
して
いつものランドリーへ
今日の俺は気分がすこぶる良い
ルンルン気分で穴蔵の様にうすぐらいランドリーへ入った
矢先
俺は後ろから顔の見えないおばちゃんが気配を消しながら ドアを開けた瞬間
さっ
とランドリーへ 俺より先に入りやがった
え?
人が大量の洗濯物を抱えてやっと足でドアを開け どうにか人一人通れるドアをまたごうとした瞬間にだ
まあ よい ドア礼儀の無いやつは以外に多い
許してしんぜよう
が
俺が洗濯物を洗濯機にいれているのを すげえチラチラみながら 俺の後ろを謎に行ったり来たりしているおばちゃん
髪は濡れたソバージュ
赤い虎柄のシルクの上着
顔は何故か見えない
そして 俺の後ろを通るたびに
前ごめんなさい
あっ前にごめんなさい
を連呼している
前ごめんなさい
前ごめんなさい
、、、うざいな、、
しかも
前じゃねえし、
おばちゃんは何しに来たのか不明
謎のビニールシート風のカバンを片手に
前ごめんなさい
あっ 前ごめんなさい
連呼している
前ごめんなさい
前ごめんなさい
だから
前じゃねえ
気になったので顔を視ようとしても
白黒のゼブラ柄ソバージュがユレテイルだけだ
しかもすげえコソコソしてる
そして 背後に
シャーとローラーが回る軽快な音がした
ふと見ると
普段ランドリーの一番奥にある学習椅子
ETの様な形で尻をつける所と背もたれを太いミミズみたいなパイプでつないでいて、足にローラーが付いてる椅子だけが
俺の背後を滑っていく
シャー
あっ前ごめんなさい
前ごめんなさい
ババアの攻撃か?
ババアは椅子の行く末など知らないと言わんばかりにもくもくと空の乾燥機の中に上半身を突っ込み ジタバタしている
遊びに来たのか?
ガシャン
椅子は開け放たれたドアから外へ
おばちゃんはまだ、乾燥機の中にいる
洗濯物をいれ終わり洗濯機に金をいれ始めた俺の背後から
前ごめんなさい
あっ前ごめんなさい
ババアは何故かカバンを置き去りに外へ
椅子を戻すのかと思ったが
おばちゃんは椅子を無視しtobaccoをふかし始めた
なるほど
ならばと
あえてババアの前を通り
俺から一言
前ごめんなさい
シャー
短編小説 街影12
地獄の門が怪しい紫色の光に包まれ
アダムとエヴァが互いの顔を背けた
ヘラクレスは項垂れ
地響きの様な轟音がこだます
ゴゴゴゴ ゴゴゴゴ
そしてゆっくりと門が開きだした
赤い炎の中に
何万という痩せた真っ黒な人々がうごめき
苦しそうにあえぎながら
おいでおいでと俺を中に引き入れる
そのくせ皆門の外に出ようと必死な表情で歯をむき出しにしながら炎を掻き分けるも 何か物凄い力で中に引っ張られていく
体がゆう事を利かない
ただゆっくりと炎の中に引きづりこまれた
ケケケ
ゲゲゲ
誰かの笑い声とも 嘆きとも分からない声が聞こえる
アハア
フフフ
誘うような女の声も聞こえる
ウッウッ
アアア、
誰かが泣いてる
阿鼻叫喚がこだましている
グアルルル
グアルルル
グアルルル
蒼白く光る銀髪が全身を覆っている獣
頭が三つ 体長はゆうに20mを越えている
牙を剥き出して逃げ惑う人々を片っ端から その牙で八つ裂きにしている
別の口からは炎が
また別の口からは吹雪が
やつが現れた
ケルベロス
そいつは俺を見るや否や
つづく



