おとなげない大人 は二人の亡き友が支えてくれている | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

よろこびを共に創る!
相模の風THEめをとのダンナ
いしはらとしひろです。

【おとなげない大人】

この曲は、二人の亡くなった友人が支えてくれています。

もう14年も前に亡くなってしまったウヅカ君。音楽仲間です。
彼とは野球を一緒に見に行ったりして、結構仲が良かった。話も合ったし。
ある時彼と話していて、「いしはらさんの音楽って おとなげない大人って感じですよね」と言われたことがあって、すごく印象に残っていました。
ウヅカ君、うまいこと言うなあ。

いただき!これで曲を作ってやろうと思っていたのに、彼は亡くなってしまった。

彼が亡くなって随分と経って、この言葉をふと思い出しました。しかもメロディ付きで。

曲が完成した時に、つい口から出ました。
「ウヅカ君、やっと曲にできたよ」

この曲のリズムはセカンドラインという、アメリカはニューオーリンズの音楽でよく使われるリズム。
お葬式の時の棺を運ぶ時に、この明るいリズムで送る、ということがあったそうです。

もちろん僕がこの曲のリズムに セカンドラインを選んだのは、音楽的な理由の方が大きいですが、あ、このリズムでやっとあいつのことを送れるかもな、と思いました。


そしてもう一人。
めをとのライブを何回も見に来てくれていた、やーまさん。

彼は突然亡くなってしまいました。
葬儀は御親族てなさったようなのですが、友人がご両親に話をして、お墓への納骨の日に友達の何人かが立ち会えるようにしてくださったのです。
僕もその日は参列させてもらいました。お別れをしました。

その日の夕方、元々スタジオを予約していました。その時レコーディング中だった「おとなげない大人」の歌の録音のために。

納骨の日の午後ですから、どうしよう?とも少し思いましたが、やっぱり予定通り録音に向かおう、と決めました。

その時に録音したのが、CD「無限循環」に収録されている「おとなげない大人」のヴォーカルです。

ライブで披露した時は、やーまさんも気に入ってくれていたようで、サビのコーラスを一緒に歌ってくれました。

おとなげない大人
明るい歌だし、そんなことは微塵も感じないと思うけれど、二人の今は亡き友が曲の底を持ち上げてくれています。

ありがとう!

お陰様でこの曲を好きと言ってくださる人、たくさんいます。
ウヅカ君、やーまさん、あなたたちのおかげです。