相模の風THEめをとライブレポ~東北応援行商ライブ | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

そして、東北応援行商ライブ 相模の風THEめをとのセルフレポ。

めをとは、この行商ライブではいつも一番手で演奏します。
主催イベントでは、主催者がトリ、というのが、まぁ大体定番ではないですか。
僕らも行商以外の自主イベントの場合は、そうすることが多いし。

でも、このイベントではいつも一番手。
僕が司会をするから、とか かみさんも商品の売り子をするから、という理由もあるのですが、あえてエラソーに言ってしまうと、このライブの方向性や意味を、一番手に僕らがやることによって示すこと。

もちろん僕らが出演をお願いする方たち、音楽性や取り組む姿勢においても折り紙つきの方ばかり。
そして東北に対しての気持ちや行動も。
素晴らしいステージをやってくれるであろうことは、出演依頼をするときから心配していません。
でも、一番目に僕らがやることで、その日の空気感、みたいなものを感じ取ってもらえたら、さらにすごい演奏をしてもらえるきっかけになったらいいなぁ、という気持ちもあるのです。

そのためにも僕らがしょぼしょぼの演奏では、二番手以降の方に火をつけようがないではありませんか。
僕らの役割はどこまでチャッカマンになれるか、だと思っています。

相模の風THEめをと セットリスト
唄語り~愚か者の楽園
1.ハレルヤ(泉谷しげるカバー)
2.シャッター商店街
3.希望のひまわりは旅をする
通常営業
4.これは夢じゃない
5.おとなげない大人
6.タイムマシンにお願い(サディスティックミカバンド カバー)





前半は物語と歌を絡ませる、僕らのおなじみのスタイル「唄語り」。
今回はこの4月に 福島の浜通りを旅した時に感じたこと、見聞きしたことをもとに「愚か者の楽園」という物語を作りました。
自分の経験をストレートに物語や歌にすること、あんまり、というかほとんどないんですよ。もちろん何らかの形では、自分の経験も反映されるのですが、結構原型がわからなくなるくらいドロドロに煮込んでからが多いです。
だから今回のように旅から間をおかずストレートに物語るのは、自分としても意外でした。
ただ、物語を書き始めたら、勝手にこういうストーリーを紡いでしまったというか。
体験をかなりストレートに書いてはいますが、結構『お筆先状態』ではありました。

震災以降の東北のことは、どれも言葉や歌にするのが結構大変です。
わからないことも多いし、部外者が簡単にこうだろ?とは言えないことも多いし。
単純にいい話やお涙ちょうだいにしたくもないし。
でも少なくとも見聞きしてきたことは伝えたいし。

とまぁ、こんな僕でも葛藤したりもするんですよ~。

そんなとても割り切れないもやもやとした気持ちを、歌に託したのが一曲目の『ハレルヤ』です。泉谷しげるさんのカバー。
元の曲は1990年くらいに発表されたものですから、別に原発だの震災だのにインスパイアされてできた曲ではないはず。むしろ発表当時の、いわゆるバブル末期の日本を痛烈にえぐった歌だと思います。
しかし、発表から20数年たった今も、痛烈に今の状況をえぐる歌。

この歌を最初にカバーしたいなぁ、と言って練習し始めたのは2013年の暮れでした。
なんと2年半前。
アレンジ上の問題とか、僕とかみさんどっちがリードヴォーカルをとったほうがいいのか、などもあったのですが、一番の理由はこの歌の重さをちゃんと引き受けるのに、それだけの時間がかかった、ということだと思います。
今まで取り組み始めてライブで演奏するまでに、二年半かかった、なんて いくら何でもないですよ。なのでやっとお披露目できる日が来て嬉しさとプレッシャーと。

今回の僕らの『ハレルヤ』の演奏がどう響いたかは、もちろんお客様の判断に任せるしかないのですが、歌う方としてはこの二年半分のあれやこれやをすべてぶち込んだつもりです。

後半3曲はいつもの明るい感じで。
やっている方も『解放感』ありました。
自分で重たくしておいて、そこから解放、なんて変なものですが、それもライブ!であります。

聞いてくださった皆様、ありがとうございます。

次の 相模の風THEめをと主催 東北関連イベントは

東北応援あがらいん(無料イベント)フリーマーケット+ライブ
7月2日(土) 町田ミュージックパーク お昼頃から

11月13日(日)東北応援行商ライブ 第十五回 
お茶の水カカドゥにて 

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