ワンマンから一夜明けて~青年の決意表明? | 音楽でよろこびの風を

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世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

一夜明けて。
あらためて、昨日の相模の風THEめをと ワンマンライブ
ご来場の皆様 気持ちを向けて下さった皆様、ありがとうございました。

昨日のワンマン、僕としては二つこだわりたいことがありました。
・ライブ本編は カバーを入れずオリジナルのみで通す
・歌を前面に押し出す

去年の春に渋谷でワンマンをやったときは、カバーも交えての16曲でした。もちろんそれはそれで良いし、ライブ全体の出来が良ければカバーが多かろうが少なかろうがいいのです。
ここはソングライターとしての、めをと二人のこだわり。
自分たちの曲にどこまで力があるのか、オリジナルだけのセットで長い時間をやって、鍛えなきゃなぁ、と以前から思っていました。

二番目の歌を前面に押し出す、は 歌ものをやっている二人なんだから、そんなん当たり前だろ、と思われるかもしれません。
ですが。わりと最近まで、僕は自分自身の歌がたいして上手くないのを知っていて、なおかつそれに対して『味がありゃ良いじゃん』と開き直っている部分がありました。
僕は声量もないし、高音も出ないし、シャウトが決められるわけでもないし、歌の音域など『ヴォーカリストです』というのがおこがましいほど狭い。1オクターブ半の歌い手ですから。

そんな身体的・技術的制約がある中で、でも、それでも、「ヴォーカリスト」として、もっと良い歌を歌えるように研究も勉強もしていくべきだな、と去年の後半くらいから切に思うようになってきたのです。

この二年くらい 「大きな声で歌わない」「弱いところ、低いところをしっかり歌う」という所に主眼を置いて、歌ってきました。
今回はそこにプラスして「小さい声から比較的大きい声まで 使い分ける」
「声が前に出るようにする」というのを、ワンマンに向けて意識しました。
もちろん、1ヶ月半で急激な変化はなかったと思います。
でも、そういう風に意識付けしてライブに臨めたのはよかったと思います。
本当にそれが結果となって出てくるのは早くても数ヶ月後だろうし。
ただ、ひとりの歌い手として、今までより一つ高い意識を持って臨んだつもりです。

もちろんそんなことは、お客様が判断すること。
「いやぁそう言うけど、あんたの歌ぜんぜんかわってねーよ」と言われたら、「がんばります」としか言えないワタクシ。

これって、「いしはら歌上手くなったね」なんてことを言われたいわけではなくて。
「伝えるべき事をより深く伝えるためには 今持っているものだけではどうも足りない。」と言うことに気づいたからです。

もっと深いところに もっと広いところに。
届けたいのですよ。

そのためには 「音楽家」としての 容量をもっと上げていかなければね。

ライブをやるのは そこで生まれる音楽の空気をその場にいるあなたと共有したいため。願わくばその空気がぐるんぐるん回転して、僕らとあなたの境目をぼやかすくらいになる。そんな空間を作りたいのです。
ちびくろさんぼの「バターになってしまう虎」みたいになりたいのです。

昨日のライブで、どこまでそう言うことができていたかは、もちろん自分では判断できません。
でもいつの日か、そんな音楽空間を作れるような「相模の風THEめをと」になりたいと思います。

嗚呼、なんだか青年の決意表明みたいになっちゃったな。
49才なのに~。



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