TCシンポジウム2019 ! | セーフティデザイン Safety Design.com

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当方、主に医療機器や設備機器などのプロダクトデザインをしております。。

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毎年この時期になると、一般社団法人テクニカルコミュニケーター協会が主催するTCシンポジウムが開催されます。

 

 

TCとはあまり聞き慣れない言葉ですが、テクニカルコミュニケーションの略語です。

 

これは製品やサービスの仕様説明、つまり「トリセツ」を作成する際に求められるノウハウのようなものです。

 

 

毎年、武蔵小金井駅から歩いて会場の東京学芸大へ向かいます。

 

 

途中に随分綺麗な懐かしいマーク2に遭遇しました。BBSのホイールを履いていて、カッコいいので思わず写真を撮ってしまいました。。

 

 

学芸大は、つい先日オープンキャンパスに来たばかりですが、暑いこの日も、広大なキャンパス内は気持ちよく歩くことができました♪

 

 

会場は例年通り、かなりの盛況ぶりでした。中央通路では操作マニュアルなどを制作される業者さんや、翻訳ソフトなどのベンダーさんがブースを出しています。

 

 

こちらは、操作マニュアルの品質を競う「ジャパンマニュアルアワード」の受賞作品。上の写真は、カシオの電子辞書。このような商品は、どんどん多機能化していて、操作マニュアルのページ数も増加する傾向があるので、少しでも「わかりやすい、見やすい」書き方が求められています。

 

 

こちらはパナソニックのドラム式洗濯機。「安全上のご注意」に関わるページを絞り込んで整理し、注意すべきことが分かりやすく掲載されていました。それから、「洗剤と柔軟剤の入れ方」のイラストレーションも分かりやすいと思います。

 

 

 

こちらは、LGの洋服スタイラー。マニュアルの方よりも、実物のデザインが興味深いものでした。ちょうど、細身の冷蔵庫という感じの外観で、上着やズボンを吊るしておくと、しわ、花粉、ダニなどをとってくれるそうです。

 

 

ヤマハの電子ピアノ。

 

 

こちらは、毎年出展されていますが、TOTOの便座です。

 

 

施工業者向けの設置マニュアルなどが充実しています。イラストレーション入りの分かりやすいマニュアル類を見ていると、「マニュアルも商品の1部」であることがよく分かります。これは、製品デザインを行う上でも気を付けなければならないところです。

 

 

TCシンポジウムでは、同時に複数のセッションが開催されており、その中の1つ「生産現場で繋がる産業機器マニュアル」というテーマのセッションを聴講してきました。

 

 

教室はほぼ満席です。プラント工場用の各設備品のマニュアル類が膨大で、合計100冊子以上になるというのは驚きました。

 

考えてみると、ポンプや熱交換機等々、沢山の設備類を集めて工場が成り立っており、それらすべてのマニュアルを合わせれば、100冊子をこえるのは当たり前です。

 

これらのマニュアルを管理するマニュアル、つまり「各マニュアルの管理マニュアル」を作るのが大変だという話でした。1度トラブルが発生すると、すぐに復旧させなければいけないため、トラブルシューティングが迅速にできるよう、苦心しているとのことです。

 

 

東京学芸大の正門側に美味しいパン屋さんがあります。今年はいつものクリームパンが品切れで、クロワッサンを頂きました。

 

弊社でも、プロダクトデザインを開発後に操作マニュアルの制作を行うということはよくある為、TCシンポジウムは大変参考になり、勉強にもなります。来年もまた参加しようと思っています。

 

ありがとうございました。