何事も中途半端は良くない。

というのは何となく分かりつつも、バランス良く動こう、考えようとするのが日本人の特徴だろう。

ヨーロッパは何事もはっきりとしていて、気持ちが良い。

 

バランスの良さは体裁の良さにも繋がるので、もちろんいいところでもあるのは前提として、

中途半端な状態は、当然中途半端なリターンが返ってくる。それを求めているのならばいいが、少なくとも自分は求めていない。

中途半端でないようにするには、何事もシンプルにし、その決定に迷わないことに行き着くと思う。

 

…そして他人に対しては言えることも、自分に対して実行するのは極めて難しい。そして実行できているか確認することも怠りがちだ。

せめて音楽だけは、シンプルに表出できるようにしてみたいものである。

9/12


最終日なのに、朝は朝だなぁと変なことを考える。


9:00

スペインでの最後の朝を気持ちよく味わおうと思い、スペイン人には少し早い時間に出立しカフェで朝ごはん。そしてグラナダの大聖堂を少し見る。








なんと素晴らしい…。

そしてアフリカの影響が色濃い。オリエンタルとは何か、と昨日彼に聞いたが、正確に定義するよりは、何となく感じた方が的確に捉えられそう。確かにここは少々オリエンタルだ。


10:45

急いで荷物を回収しバス乗り場に向かうが、自分が調べた停留所には止まらない模様…なんでやねん。やっぱり事前に現地人に尋ねておけばよかった。仕方なくタクシーに乗り空港に向かう。


13:00 グラナダ

14:00 バルセロナ


5日間の友との旅も終わり。

5年間会えていなかったが、やはり特別な存在なんだと再確認。次会うのはどこになるやら…安っぽいが、絆を信じる。彼とのことはまた別に書く。


18:50 バルセロナ

20:50 ミュンヘン


バルセロナで最後の食事。



こういうハムも当分お別れだ。

定番のルフトハンザの遅延にやきもきしつつ楽しむ。


22:30 ミュンヘン

17:00(日本時間 関西


なかなか重たい旅だった。これをどういかすか…ここからまた人生再出発である。



9/11


最終日か…と朝から憂鬱。


10:00

友がこの秋から勤務する音楽大学に。素晴らしいところ。そして私は1人で大聖堂などぐるぐると。










素晴らしい、だけど入るのに7ユーロは高いのよ…。

街として特別素晴らしいとは言えないが、ヨーロッパはどの街にも特別な場所があって良い…。日本も探せばあるのかもしれないが。


15:30 ハエン

16:30 グラナダ


友と合流し、お昼を食べるなどしてバスでグラナダに。

車内、強烈な眠気に襲われて眠ってしまった…彼はファリャとグラナダについてたくさん教えてくれようとしていたのに勿体無いことをした。


18:00

アルハンブラ宮殿に。中に入るチケットは予約していなかったので買えないが、周辺を散歩、そしてなかのレストランで少しワイン。






スペインは広い…南に来てから特にそう感じる。アフリカとこんなに近いのか…地図をなんとなく見て、歴史をなんとなく読むだけでは何も頭に入ってきていないんだなと。


アルハンブラで陽が沈むのを全身で感じ、ギターを聴きながら友と音楽について語り合う。こういう時間のために生きているんだろう。






22:30

フラメンコを見る。友曰く、南部が地元だから、こっちで見るべきものだよ、自分も見たことないけどと笑 私はアフリカ、そして少しシャーマン信仰的なものを感じた。まあこういう性格だからハメを外すことはできないけれど、熱狂する人がいる理由もよくわかった。



フラメンコもだけどサングリアがうまいのなんの。


さて、起きたら帰る旅が始まる。

9/10


終わりに近づくが、まだまだ動く。


11:00

サラゴサのフラウエン教会の中を見る。

ゴヤのフラスコ画が目玉と思っていたが、空間に魅了される。







このオルガンの響きは今まで聴いた中で最高だったかもしれない…柔らかく深く心に響いた。

またも礼拝の時間にあたり(日曜朝だから当然か)、特別な空間を共有。信じる心は同じ。


14:00

友達と6年ぶり?に2台ピアノでコンチェルトを少し試し弾き。相変わらず素晴らしい音楽家…お互いになんの不満もなく、それでいて常に新鮮に弾ける相手…いつか日本、スペインで2台ピアノが出来たらなあ…


14:45

本場のパエリアをテイクアウト。絶品。


17:20 サラゴサ

24:20 ハエン

友達彼女さんが作ってくれた晩御飯をかかえて移動。相変わらずヨーロッパの電車は時間通りに運行しない笑


明日はグラナダ…最後の地が近づき、すでにナーバスになっている。



9/9


えっもう11日目…

今日はサンセバスチャン、及びラヴェルの生家があるバスク地方に連れていってもらう。


彼の運転は非常に心地よいが、何より体力が化け物。演奏と運転は似ているなあ…









街が良すぎるしご飯も美味しすぎる。

甘えて堪能することの幸せを十分に享受し、夜は音楽談義?というか色々音楽を聴く。やっぱり我らの先生は最高だなあ…