今回のクアラルンプールの滞在は、3日間です。
とにかく、見本の布生地をデザイナーさんのセレスに届けること。
そして次への需要を探ること。
それらが目的でした。
春節・チャイニーズニューイヤー・CNY・などなど、色んな言い方がある再来週までに、どうしても間に合わせないといけない布生地として、「高島ちぢみ」をご指名いただいて、本当によかったと思います。
セレスさん、というデザイナーさんの旦那さんのジェイムスさんに、恐らく多忙であろうに、多分に相手をしていただき、本当に恐縮なのですが、朝ごはんを一緒にいただきます。
朝から、バクテー!
バクテーは、最近の日本でもマレーシア・シンガポール料理が流行ってきているのを受け、都市部を中心に、お店で食べられるようになって来ています。
肉骨茶、という文字が当てられるので、元々は多分、中国料理だと思います。
シンガポールでは白いスープ(胡椒と塩?)ですが、こちらマレーシアでは、茶色い、黒いスープです。
腓骨麺、というラーメンを、昨年台湾の新竹で食べることができましたが、その腓骨麺の麺がなく、スープのみで、しかもあっさりしてる、という感じです。
日本人には、「お鍋」をイメージすると早いかもしれません。
お茶とハーブで鳥を何時間も煮込むんだ!とジェイムスはアツく語ります。
奥さんのセレスは、この茶色い、黒いスープのバクテーに関して顔をしかめるのですが、なぜだろうと思って聞いてみたところ、セレスさんはシンガポールの人で、旦那さんのジェイムスさんはマレーシアの人だ、ということで納得をしました。
というわけで。
旦那さんのジェイムスさんと、二人で朝飯から、バクテーを。

「わたしの父も常連なんだ。」
と、ジェイムスはおっしゃいます。
「この辺がオールドタウンなのは、見てわかるね?前のビルがあるだろう?そこのビルのオーナーは知り合いで、この辺りを取り仕切ってたんだ。昔より治安はよくなったよ。」
というようなことを聞きながら、ろくに英語で返せず、バクテーを待つわたし。
看板は、日本語でも書かれています。

「昼間は、日本人の観光客の人が多いよ。」とジェイムスはおっしゃいます。
こちらの、女将さんともお知り合いの様です。

「信頼する人がうまいというものを食べることには間違いがない」
という諺を、最近のわたしは感覚でつかんでいます。
お茶をついでくれるジェイムス。

土鍋登場!
こちら、前述の前菜さん。




おあげさんは出汁に、厚揚げはにんにくなどを混ぜた醤油だれに浸して、ご飯に、オン。
間違いないやつ・・。
で、バクテー。

熱々の、お肉と野菜。わたしは普段から白菜が好きなので、本当においしい。
揚げをこちらにも浸して、食べます。

部屋に戻るまで、リッツカールトンを散策します。
何という、素晴らしいおもてなし。
フジタさんとおっしゃる方のホスピタリティーに心打たれつつ、またマレーシア観などをお聞きしつつ、わたしはセレスの迎えを待ちました。
セレスのショップに向かい、用事をしてから、ラジオ局に出向きます。
(たぶん続く)