2016年11月5日、マレーシア七日目。 | 滋賀・高島の機屋・サダ杉岡のブログ

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滋賀の高島という地域で機屋をしている今年53歳の男のブログです。
仕事のこと・家族のこと・日々の日常で感じたことなどを綴っております。
大したことは書いておりませんが、それでもよろしければご覧ください。

マレーシアに来て七日目。


一週間以上、事前の週間予報では雨でしたが、思っていたより、雨は降りません。


それに


一日中、展示会の会場で過ごしていることもあり、今のところ傘をさしていません。


難しいのは服装。


展示会場はエアコンのききすぎで肌寒く。外へ出れば30℃近くて半袖で良い感じ。


雨が上がったあと以外は、ジメッとはしてないので過ごしやすいとは思います。


ホテルの滞在フロアのエレベーターホールから見えるこの景色もそろそろ見納め。





すこし寂しい感じです。


今回の旅の特徴は、一ヶ所に長く滞在するということです。


そして展示会に出展して一日を過ごす。


昨年度から始まった海外市場調査ですが、こういうことは初めてで、過ごし方としては難しい部分がありました。



久しぶりに、朝食をとることができました。



果物を絞ってつくってもらえるミックスジュースとかを飲んでいると、やはり良いホテルの朝ごはんはゼータクだなあと思います。


タクシーで展示会場まで移動。


道をすぐ間違えるふりをする運転手さんで、遠回りはするわ、お釣りがないというわ、でコーディネーター山本さんが激怒する一幕も。





山本さんは、海外に来ると時々怒ります。


英語がわかる分、そして性格がしっかりされている分、アジアのルーズな面に合わせる、そういうのが大変だと思います。


ともかく、最終日が始まります。


あまりお客が来ない時間帯があり、その間、ブースで通訳のタラちゃんと話す石田くん。




まあ、ブースで話し込む分には良いのですが、時々「消える」ので要注意です。


もう一人の市役所から来た岸田くんは、何かにつけて一言多く、お客さんに対しての時だと冷や冷やします。


海外だから、日本語で言ってもわからないだろう、という部分でなく、基本的に営業で接客していると相手先に伝えたい部分を探っている瞬間があり・・


その探っているときにスッと入ってきて要らんことを言われると、ちょっと困ることがあります。


まあそれは


山本さんが値段をなぜか英語で伝えるときに安くいっていたり、堤さんが美人にだけ接客したりすることとあまり差がなく、罪の意識はないのだとは思います。


わたしはそれを怒っているのではなく、いちいち言っていてもしょうがないし、「じゃあどうすれば良いのか教えてくれ」と言っても、単純に教えられない部分なので、困っているのです。


展示会に出展して商売をゲットなんて、なかなか簡単にはできないですよ・・


だいたい、当事者のわたしたちでも、上手な営業などはいつまでたっても出来ていないのですから。


だから


誰も悪くない。


また


口でどれだけ言っても実は関係なく、素材の魅力が話を進めてくれるときもあります。


それだけ


繊維の営業、は難しいです。


特に今回のように、人の会社の生地を預かって売ることは本当に難しいのです。


他の機業さんからみれば、皆さんの生地を預かって売っている、当のわたしもそんな存在なのかもしれません。


だから今度からは、コーディネーターさんが来なくても、市役所からの人が少なくてもわたしは怒りませんから、機屋さんだけは多く来て欲しい、と思います。


わたしの「困った」を、同じ空気を吸った上で少しでも共有できたら、高島産地は変わっていけるかもしれません。


今回は、その気疲れの部分が大変で、困ったことのひとつでした。


お昼ご飯。




展示会場のレストランで、初めて食べました。


マレー料理らしいですが、とにかく辛い。


現地コーディネーターの葉子さんによれば、辛くても慣れてくるし、辛くないと物足りなくなるそうです。


奥が深い。


今回、感心したのは通訳を頼んだタラさんの頭のよさです。


無駄なことも伝えないし、どの部分においても、通訳は完璧でした。




タラさんはマレーシア北部の島部のペナンの生まれで、この前まで日本で留学していたマラヤ大学の、大学生です。


こんなに頭が良い人が居るんやなあ、と感心したのはわたしだけではないと思います。


今回の展示会で、商談が少しでも決まったら、それはタラさんのお陰によるところが多いと思います。


そのタラさんを探してきたのは、敏感、いや敏腕コーディネーターの堤さんらしいのですが、その堤さんが午後から消えてしまい、現地コーディネーターの葉子さんと探していたところ・・


ブースの傍らの螺旋階段の一部に、タヌキのような影を発見。





あれ?人かな?






堤さんやんか!



なにもそこで寝なくても、と思いましたが、まあ、かわいらしいので許しておきましょう。


この後目を覚まし、ギクッとした顔をしてまた二度寝し、そのあと階段から消えたあたり、小動物そのものでしたが、体重は残念ながら大物です。



また、午後からは、わたしの会社の所属している織物組合の事務局の増田佳代子さんの息子さんの勝哉君がブースに来てくれました。





お嬢ちゃんをつれ、すっかりお父さんの雰囲気です。


ブースで記念撮影をしました。




マレーシアで暮らしていくのは大変なことだと思いますが、頑張って欲しいと思います。


わたしも


高島から出た人が海外で頑張っていることを誇りに、負けないようにやっていきたいと思います。


増田くんがお越しになったすぐあと、高島ちぢみを使った素材をパリコレに出したという「ボン・ナイザル」氏がブースにお越しになりました。


夕方に迫ったマレーシアファッションウィークのファイナルのショーに出演されるモデルさんと。






記念撮影をさせてもらいます。




有り難いことに、良い製品になっています。



ウチのジャケットとも、あわせてもらいました。




ボン氏は、マレーシアでは五本の指に入る活躍をされているようです。


そんな、ボン氏の目にかなったということは、高島ちぢみにとっては大きな進歩なのかもしれません。



しかしながら、本当にお美しい。




たくさん撮らせていただき、ありがとうございました。


山本さん、堤さんも笑うしかない。



葉子さんと、お二人が、こういうことは一番嬉しいかもしれませんね。



最後のショーには招いてもらったので、45分ならんだあと、拝見することができました。


(片付けは、市役所のふたりとタラちゃんと葉子さんの旦那さんに依頼、ありがとうございます)


国の中枢の人や、協賛のメルセデス・ベンツ社の偉いさんが挨拶をされ、展示会での優秀賞などを発表されます。





ショーで使われたのを見ると、鳥肌がたちました。


横でみていた、高島晒の平山くんは、「あれや!」と叫んだりして、コーフンしています。




グラデーションレディスシャツ。



グラデーションメンズシャツ。




グラデーションピンクのシャツ。


たくさん使ってもらいました!


一緒にショーをみた山本さん、葉子さんも喜んでくれていました。


マレーシアに、来て二年目。何とも速すぎる速度で、ファッションョーに出るまでに至りました。


ありがとう、マレーシア。


なんか夢ある。見させてくれる。頑張ろうって思わせてくれる。





終わってから、ボン氏のところへ挨拶へ出向き、それからブースを片付けに向かいます。


片付けをしてくれていたみなさん、本当にありがとうございました。


タラちゃんとはここでお別れ。




また会う日まで。


夕食は、打ち上げをかねて、この前食べた日本食屋さんの「福家」さんを予約なしに訪れ、何とか席を作ってもらえました。


感謝。



こちらの日本食は本当に美味しいです。


今日は、わたしは天ぷらうどん。



お出汁が美味しいのです。


そして茶碗蒸し。



茶碗蒸し好き。


そしてドラゴンロール。



エビフライ巻き。


関わっていただいた人たちと、美味しいものを食べるのは至上の喜びです。





ごちそうさまでした。


明日の深夜に帰るまで、これでほぼほぼ、日程は消化できました。


すこし「わーっっ」となっている今は冷静に見られない部分がありますので、ゆっくり当事者として反芻し、反省し、これからも奔走していきたいと思います。


お世話になった方々、少々小言を書かせていただきましたが、基本的には感謝しておりますので、誠に有り難うございました。