対となる曲、について。
自分は『著書』欄でしばしば『この本と対となる曲』というのを紹介してきた。
勿論、あなたには何のことだかさっぱりだろう。なので説明しておこうと思う。
自分が通学時間を利用して読書をしていることを既にご存知だと思う。
自転車通学でもバイク通学でもなければ自家用車で通学している訳でもない。
そう。電車通学だ。この電車というのは曲者で・・・
まず車体から発せられる騒音が激しい。
それに加え、高校生と思しき方々の『朝一番の溜め息』の吐き合いも、
これまた中々(汗)
そのため車内で集中するにはMUSICが必要不可欠なのだ。
音楽を聴きながら本を読む。自分のこの行動を器用だと言う人もいるが、
自分からすればあの騒音の中で集中できる方が器用である。
周りの音を遮断できるわけなのだから。
そうしていると不意に、歌詞が本の一節とリンクしたり、
リズムが本の流れとリンクすることがある。
そうした音楽と本、これを自分は『対となる』と表現しているのだ。
無論、あなたがそう感じるかどうか、は自分にはわからないし、
そう感じる確立は低いと思う。
だが、自分は『対となる』曲を聴くと、自然と本の内容がフラッシュバックする。
そういった感覚を伝えたかったのが一つ。
あとは、単なる曲紹介です(笑)
基本的に自分が好きな曲しか聴かない訳で、『対となる』のも好きな曲な訳で。
つまりは、あまり気になさらないで下さい。ということですm(_ _)m
【十三番目の人格(ペルソナ)-ISOLA-】
【十三番目の人格(ペルソナ)-ISOLA-】:貴志祐介著
加茂由香里は周囲の激情を受動的に聴く「エンパシー」という超能力の持ち主だった。
阪神大震災の復興中、カウンセリングにその能力を生かし、由香里は被災者を癒す存在と被災地で脚光を浴びる。
そんな中、多重人格に悩む森谷千尋に出会う。由香里はエンパシーを使い千尋の症状に気づく。
カウンセリングを続ける内、十三番目の人格「ISOLA」が出現し・・・。
この本は貴志祐介作品【天使の囀り】とともに購入し、後回しにされていた本で、
購入時は「ありがちな設定だな・・・」と考え、中々読む気にならなかった。
(【天使の囀り】がかなりグロかったのもその一因であるが・・・。)
だが、一度読み出すとページを捲る手が止まらない、といった調子で一気に読み終えてしまった。
【クリムゾンの迷宮】の感想でも述べたのだが、先が全くわからない。
ちんぷんかんぷんだ。といった感は全くなかった。
何が起こるか、少し先に起こるであろう出来事が予想できるのだ。
(言うまでもないと思うが、予想と内容が一致した時は何とも言えない感動に襲われる。)
結末はあっけなく訪れるのだが、意外、といった印象を受けた。そう終わるのか。と。
また、読み終えて「これはホラーなんだ。」と改めてゾッとした。
(これは自分がホラーに耐性がないせいかもしれないが・・・)
何より、これがデビュー作だというから驚きである。
この本と対となる曲。
♪COLORS OF THE HEART by UVERworld
【変身】
【変身】:東野圭吾著
主人公の青年は、ある事件に巻き込まれて世界初となる脳移植を受けることになる。
一見大成功したかに思えた移植手術だったが、
術後、青年の内面に変化が起こってしまう。
戸惑う青年は変化の原因と思われるドナーについて独自に調査を行うのだが…
この著書は何となく書店であらすじを読んで購入したのだが、
どうやらかなり有名な著書らしい・・・。
実際、面白い内容だったと思う。
主人公の変化に、登場人物と共に驚き、そして怖れ・・・といった感じで。
物語の中に随分と引き込まれた。
展開も多少は読めるものの、主人公の著しい変化についていけないためか、
「意外」な場面も多々あり、その度にまた驚き、怖れて・・・。
また、意外なところで、主人公の恋人の日記には何故か心を突くものがあった。
『自分』とは何か・・・非常に難解なテーマだと思う。
自分ではない誰かに、自分が少しずつ変化していく。
(侵食されていく、と言ったほうが正確かもしれない。)
今日の自分が昨日の自分でないと気づいたとき、
明日の自分が未知であると気づいたとき、それを自覚しながら、
人はどう生きていくのだろう。自分ならどう生きていくのだろう。
『自分』が自分であることを証明できるのは自分?それとも・・・。
そんなことを考えさせられた作品。
