今日、ナレーションのお仕事があった。
こういうお仕事って、最近かなり減ってしまって、とっても淋しい限り。
自分のスキルの問題?なんて思いたくはないけれど胸の中の感情はざわつく。
不況時に大阪の制作会社がかなり縮小され、お世話になっていたディレクターさん方が、ビデオパッケージものの仕事を殆どされなくなったことが、わたしにとっては大きな痛手になっている。
ナレーションが終わったあと、ディレクターさんが
「声って変わるの?」と聞いてきた。ドキッ。実は先日熱を出し、鼻声になっていないか気にして
耳鼻咽喉科に行ってきたのだけれど、気になるかしら・・・と思ったら、
「いやぁ、どんどん良い声になっていくよね」と褒められた。
最近、不思議なことに声を褒められることが多くなった。
でもやっぱり若い頃の方が良い声だったと思う。一時期、若いときのような声が出ないと悩んで、大きな病院に行って喉をみてもらったこともあった。
医師に言わせると、わたしがそう感じていた現象は、小さな結節・・・つまり、ペンだこのようなものが喉にできているということから起きているということだった。
そのときは、ちょっとショックだったかな。自分が一番綺麗だったと思える声はもう出ないんだって、あとは下がる一方なのかなんて思ったりした。それだけにそれ以降は、表現力で工夫と思ってやってきたつもり。それがやっと聴いている人に届くようになったのかなぁ。
先日も司会後に、主催会社の取締役の方から、「あなたの声には、色があるね」と褒めていただいた。
顔出しのVTRを見た制作会社の方からは、問い合わせの電話をいただき、「とても感じの良い話し方をされますね」と言っていただいた。
もっと声の表現ができる仕事をしたいのに・・・と思っていても、なかなか思う仕事にたくさん出会えないのは
もどかしい限りだけれど、それでも自分のした仕事に対して、何らかの反応をもらえることにとっても幸せを感じたりする。一つ一つの言葉を大切に自分の心の中の宝箱にしまっておこうと思う。感謝。