黒田幸彦のブログ

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徒然なること

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★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2017年に宮城県石巻市で開催された芸術祭の「再現」。
現地にいるかのように想像を膨らませれば、違う体験になったのだろうか。

生まれ変わったらなりたいものを叫びながら、蝉の抜け殻を叩き潰す映像シュール。空蝉とはこの世、あるいはこの世に生きる人を意味する。転生の姿を願いながら、現世に留まる為の器を故意的に破壊することとはつまり、輪廻の為の自死か。殊に被災地において、死をもたらす者=自然災害が転生を願うとは、グロテスクな発想。
日活パール劇場の予備知識があったとしても、現地の箱なくしてポルノ画像で溢れる空間を再現することにどれ程の意義があるのか。

★★★★★★★★☆☆

公開:2016年
監督:エリック・ハイセラー
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー

後半涙とまらず。思い返す度に込み上げるものがある。
超越した時間概念。未来の全てを既に知る者たち。世界を結ぶ言語というギフト。辛い未来も含めて受け入れるということ。とてつもない広がりと、ひとりの女性の人生にスポットを当てる振れ幅に、激しく揺さぶられる。己を含めた相互理解。

★★★★★☆☆☆☆☆

業界知識に乏しいせいか、現代におけるアニメーション監督業の実像に迫る印象が強かった。
膨大な量の決め事。人員の配備。ディレクション。作画、美術、音響と部門別の監督を設けることをはじめて知る(君の名は特に作画監督の力量に負う点大きい)。本当に多くの人の関わり。舞台側の凄みに触れる。
拘り抜いた展示構成、圧巻。

NHK BSスペシャル「ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版」

 

有罪率「99.9%」の恐ろしい実態。
仕事の本質に「絶望しない」ということ。
息子と同じ職業を選んだ父親。

★★★☆☆☆☆☆☆☆

1892-1973。
バウハウス。クレー。カンディンスキー。フランツ・マルク。シャガール。
イタリア各都市の個性を反映させたカラーアトラス。色彩の分析と解体、再構成。建築への応用。
ルーン文字。中近東の色と造形。
建築、アート、工芸の融合を謳うバウハウスの精神が、全制作物に通底する。

★★★★☆☆☆☆☆☆

駅からの道中を想像すると腰が重いが、いざ赴けば必ず満足させてくれる。バスを降りて、建物に辿り着くまでのアプローチを含めての美術館。

中国絵画へのリテラシーが低く、愉しめたと言えるには程遠い。
余崧の踊り咲く《百花図巻》。文晁の模本。