パリオペ「マノン」 | バレエ・コンサート三昧

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パリオペラ座バレエ団来日公演「マノン」

(2/17/2024  ソワレ 東京文化会館)


マノン:ドロテ・ジルベール
デ・グリュー:ユーゴ・マルシャン
レスコー:アンドレア・サリ
レスコーの愛人:ロクサーヌ・ストヤノフ


久しぶりに観るパリオペ・バレエの舞台。

素晴らしかった〜

さすがだなぁ。

ドロテさん、素晴らし過ぎ。美し過ぎ。

ユーゴさんはカッコ良過ぎ。

1幕の寝室のPDDからラストの沼地PDDまで涙がこぼれるような感動の連続。


愛の絶頂から、愛の破滅まで、・・・

波乱の中で人生を生き切ったマノン。

自分勝手ということは自分に素直に生きていること。

人を傷つけるのはいけないことだけれど、自分に素直になればなるほど、人を傷つけてしまうものだから。


カルメンのような作品だけれど、彼に殺されるカルメンのラストシーンよりも、マノンのラストシーンは圧倒的に感動が深い。


ドロテさんは、1983年の生まれというから、今40の様だけれど、あの美しさ。

なんという女性らしい香りだろう。

エトワールになって16年。ご家庭も持たれて、人生経験のすべてが踊りの豊かさ、深さ、美しさになっている気がする。

特にマノンのような作品は・・・

美し過ぎる。。

気品があり、柔らかで、人間的で、美しい。


パリオペのマノンは、フランスらしくもっとお洒落でやり過ぎず、ドロドロしない雰囲気になるかと思っていたら、・・・

舞台の品格を保ちつつ、やるところはちゃんとやっている。

マクミランさんの振付、素晴らしいなぁ〜

パリオペの舞台を観ると、これはこれで本物に見えてくる。

魔法の振付。


エキストラ出演していた東京バレエ団の富田翔子さん達の演技が観られたのも嬉しい。

翔子さん、とても素敵な女優役だった。

素晴らしい経験になっただろうな〜


オケピの東京シティフィルは10-8-6-5-4の編成ながら、豊かで美しい響き。

素晴らしい演奏だった。

マスネの音楽、素晴らしいなぁ。


マノンといえば4年前のこの時期、コロナで公演が中止になる直前に行われた新国バレエの公演で米沢唯さんとワディム・ムンタギロフさんが踊った奇跡のような素晴らしい舞台が忘れられない。


新国バレエでも早くまたやってほしい。

今度は米沢唯さん、それから木村優里さんのマノンを是非観てみたい。

東バもレパートリーに入れて欲しいな〜

秋山瑛さんのマノンもきっと素晴らしいに違いない。


などと思いつつ、満たされた気分で劇場を後に。


ブラボー。