NHKバレエの饗宴2024について | バレエ・コンサート三昧

バレエ・コンサート三昧

サラリーマンのバレエ・コンサート日記、その他、日々思うこと

1/27に行われたNHKバレエの饗宴2024。

この公演企画に対する辛口のコメントを。

同じ様な内容をNHKさんにも送っていたもの。

投稿するか迷ったけれど、UPすることに。

ご容赦を。

NHKさん、ごめんなさい。


「NHKバレエの饗宴2024」踊りはそれぞれ素晴らしいものだった。

特に新国バレエの舞台が素晴らしかった。

米沢唯さんのキトリの素晴らしさは世界一と言っても過言ではない。

米沢さんの笑顔で、客席が笑顔になっていたのがとても印象的な舞台。


1作品目は面白い作品だったけれど、オープニングとしては少々地味な印象。

もう少し華やかな作品から始めて欲しかった。


オケピが深過ぎて、特に弦楽器の音が聞こえずらかったのも残念。

弦楽器の人数が少なく厚みがあまり感じられなかった。

1曲目のバッハ作曲2本のバイオリンの為のコンチェルトでは、バイオリン・ソリストのファーストとセカンドの音のバランスが悪くて、2本のバイオリンが競い合う音楽になってなかった。(たぶん二人のソリストも対向配置のまま弾いていたのが原因。)


オープニングは、始めの頃は、華やかに金管楽器のファンファーレをやって、当日のプログラムを映していたように記憶しているけれど(違ったらごめんなさい)、今回は拍手するタイミングもなく突然作品が始まってしまった。


海外ゲストの作品も舞台装置無しの殺風景な舞台で少々寂しい。

せめてシャンデリアくらいあっても良かったのでは・・・

と思ってしまう。


当日券の発売をしていなかったのはどうしてだろう。

空席もあったのに。


出演者へのプレゼントも預かって欲しかった。

預かってくれないのは、私が知る限りNHKホールだけ。

コロナ禍は終わっているのに。


こんなに美しい舞台、華やかで素晴らしい舞台なのに、4Kの放映予定が決まっていないのも、どういうこと? と思ってしまう。

これも残念過ぎる。

これほど4Kにふさわしい映像はないのに何故?


出演者の方々はそれぞれ素晴らしかったけれど、公演の趣旨からすれば、海外からのゲストよりも、東京バレエ団やKバレエ、それから、東京以外を拠点とするカンパニーも呼んで、華やかさを増して欲しかった。

スタダンのドラクエとか、バレエファンだけでなく子供達も喜ぶのに。


一度初心に立ち返ったらどうだろうか。

12年前の第一回目が懐かしい。

新国バレエ、東京バレエ団、牧阿佐美バレエ団、谷桃子バレエ団、さらに新潟を拠点とするNoismが出演して、海外ゲスト無しでも会場は超満員。

バレエの饗宴という名に相応しいとても華やかな舞台だった。東京バレエ団が邦楽の入った「カブキ」を生演奏で上演したのも画期的だった。


それが難しければ、各カンパニーからトップダンサーを呼ぶとか、違うカンパニーと共演してもらうとか。

例えば、米沢唯さんが東京バレエ団にゲスト出演したり、秋山瑛さんが新国バレエにゲスト出演したり、といったことがもし実現したら、NHKさんだけの素晴らしい企画になると思うけれど。

無理だろうな・・・


NHKバレエの饗宴は、各カンパニーだけでは実現できない企画であり、期待している公演だけに、年々この舞台に対するNHKさんの意気込みが感じられなくなっていってしまうことが残念で・・・


辛口のコメント、ご容赦を。