藤原歌劇団「ファウスト」 | バレエ・コンサート三昧

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藤原歌劇団「ファウスト」

(1/28/2024  東京文化会館)


指揮: 阿部加奈子

演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団


ファウスト: 澤崎一了

メフィストフェレス:  伊藤貴之

マルグリード: 迫田美帆

ヴァランタン: 井出壮志朗


藤原歌劇団公演のオペラを観るのは、今回が初めて。

グノーの「ファウスト」を観るのも初めて。

素晴らしい舞台だった!

感動だった〜

歌手の方々の素晴らしさ。

オケの素晴らしさ。

合唱の素晴らしさ。

バレエの素晴らしさ。


グイグイと作品の中に惹き込まれていく心地良さ。

作品が素晴らしい。

指揮もオケも音楽も素晴らしい。

こんなに感動すると思わなかった。


先日、大感動した新国バレエのエウゲニ・オネーギンよりも、さらに感動の鳥肌と感動の涙がたくさん・・・


ファウスト役の澤崎さん、メフィストフェレスの伊藤さん、マルグリードの迫田さん、ヴァランタンの井出さん、・・・

それぞれに大変に実力のある素晴らしい歌声!

豊かな表現力と圧倒的な声量。

4時間近い作品の最後までスタミナもまったく問題無し。

素晴らし過ぎる。

みんなブラボー!


指揮の阿部加奈子さんはオランダ在住の指揮者とのこと。初めて音楽を聴かせて頂いたけれど、タクト捌きもオケの統率力も表現力も素晴らしい。

作品を知り尽くしているのだろうな。

東京フィルさんのなんと素晴らしい響き。

オケにもブラボー!

(昨夜のNHKホールの東フィルさんよりも明らかに良い響き♪)


バレエシーンも良かった。

オペラの舞台で、これだけダンサーが踊る作品はなかなかない。

特に第5幕ワルプルギスの夜はバレエ作品が5曲あり、かなり本格的。


今回の公演、観ることになったきっかけは、元東京バレエ団の上田実歩さんが、この舞台でバレエを踊ると知ったから。

久しぶりに東京文化会館の舞台で踊る実歩さん、とても素敵だった。

美しかった〜

悪魔メフィスの化身役という悪役だけれど、ダイナミックでキレがあって美しい踊り。

踊りも、表現も、演技も素晴らしかった。

悪役を楽しんで踊る実歩さんを観られて嬉しい。


オペラとしてもバレエシーンも、とても見応えのある舞台。

観に行って本当に良かった。


阿部加奈子さん指揮の東京フィルは、12-10-8-6-4の弦楽編成で、昨夜のNHKホール(バレエの饗宴)の東京フィルさんよりもひと回り大きな編成。

その分、響きの厚みが増して豊かな音楽になっていた。

「ファウスト」は昨日もやっていたから、団員の方々は別々のはず。

指揮者の力と、弦の人数と、ホールの違い、オケピの深さなど、いろいろな要素があって、こういうことになるのだろうな。


次の週末の名古屋公演も素敵なものになります様に〜