やっぱり本って | つれづれにっき

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むかしから日記をかくのが好きでした。



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久しぶりに買った本を読んでいたら、

おもしろくて止まらないロケット



江國香織「とるにたらないものもの」の方を先に読んだ。

こまごましたもの、ことについての本当に短いエッセーだ。

なんちゅうかコレは・・・・ちょっと期待はずれだった。

ほんとにちょっとした短い文で、

「ウエハースの椅子」という別の作品もあるけど、

まさにウエハースのような文がたくさん、な印象・・・・・。

でも、私が好きな作家というのは、イコール好きな日本語の使い方を

する作家なんだけど(漢字の使い方とかが重要)、

何か違った。

たぶんこの人のものの感じ方とか、世界観とかが好きなんだけど、

なんか・・・・まるでこのブログのように・・・・

書かなきゃいけなくてむりやり題材を見つけて書いてる感があるような。

ま、そんな生意気なことは言えませんガ・・・・・。


そんなことより。


乙一の「ZOO」はやばい。

まだ、最初の二話しか読んでないけど、

帯に「何なんだこれは」とあるけど、まさに何なんだこれは!と

言いたくなる。こんなの読んだ事ない。

「カザリとヨーコ」と「SEVEN ROOMS」を読んだけど、

このへんは映画化されてるらしい。

いやーだって、私の読み方なのかもしれないけど、

どっちもものすごい映像的に鮮明に浮かんでくる。

誰だって映画化できるよ、これは。


SEVEN ROOMSは、「CUBE」を思わせる立体に閉じこめられる話だけど、


「電球は弱々しく、部屋の隅には暗闇が拭えずに吹きだまっていた」


この一文にノックアウトされた。なんだかわかんないけど。

朝の電車の中で読んでいたが、寝る方を優先しようなんて思わないばかりか、

ぎりぎりまで駅のベンチに座って読み続けようかとまで思ってしまった。


やっぱり本っていいなー。

どんなに最近仕事と家事と日々の些末な物事に追われて

現実しか見ていなかったかがわかる。


そんなこんなでもう12時もだいぶすぎてしまった。

現実しか見えない生活に戻りましょう・・・・・