the art,music and subculture. -3ページ目

the art,music and subculture.

趣味に関する日記というか記録というか、そんなとこです。

 
まずまずなお天気で、空気もさわやかな4月の休日。
 
 
小林一三氏のコレクションを所蔵する逸翁美術館の企画展へ行ってきました。
 
 
美術館は五月山(さつきやま)という低山のふもと、氏の邸宅があったあたりの住宅街の中にあります。
 
 
 
 
逸翁美術館は小林一三氏のコレクションを所蔵・展示する民間の美術館。
 
 
氏は現在の阪急阪神東宝グループの創業者。
わかりやすいところでは、阪急電鉄とか宝塚歌劇団を作った人。
 
 
鉄道をばーん❗️と通しておいて、沿線に住宅街やら商業施設やら観光資源やらをまとめて作っちゃった超人的傑物。
 
一時は政治家でもあった。
 
 
他方で文化・芸術の世界で名を馳せた数寄者としても有名で、この美術館のコレクションは、自らの美意識に適う作品を一つ一つきちんと吟味して選んだのだそうです。
 
 
また、蒐集に際しては、目利きとしてオークションで選ぶだけでなく、古美術商との繋がりや友人からの贈答品など、人との縁を大切にしていたのだとか。
 
 
一見手間ひまかかりそうなもんだけど、実業家らしい合理性ですよね。
 
 
面倒でもそうやって丁寧に買い集めたほうが駄作や贋作をつかむリスクは低減できるし、仮に失敗したとしても自己責任だし、結果的に時間もおカネもムダにならない。
 
 
もちろんそこには心から芸術を愛し、大阪の芸術家を支援して関西を盛り上げたいという情熱が前提としてあるわけですが。
 
 
 
 
 
車両色はあずき色ですが、オサレに「マルーン」と呼称するのです😅
 
さて、今回の企画展。
 
 
これまで富豪のコレクションはたくさん観てきました。
そうした展覧会では私のような素人でも知ってる高名な画家の高額そうな作品がいくつもあった。
 
 
けど、今回の企画展ではそれが皆無だったんです。
 
 
それが新鮮で、嬉しくて、とにかくもう発見しかなくて🥹
 
 
関西在住で阪急沿線にはなじみが深いので小林一三氏のことはある程度知っていたけど、その趣味の中身や深さは全く知らなかった。
 
 
たくさんの展覧会を観てきて、それでもまだ何かを発見する歓びがあるとは。
これだから美術館めぐりはやめられない😆
 
 
歓びは伝わらないと思うけどとりあえず買って来たポストカードを⬇️
 
 
 
 
 
でも私が今回もっとも心惹かれた作品はこの中にはなくて、深田直城という方の、それはそれは小さいものでして。
 
 
俳句とか短歌を書くサイズの短冊に、素早く、エーこれ3筆書きくらいで描いたんちゃう?というくらい驚くほどシンプルなもの。
 
 
滝とか蝉とかを描いているけど作品一覧には「短冊」としか書かれてないほどの小品。
 

そのあまりのシンプルさ(潔さ)と描写の正確さに私は大変衝撃を受けました。
 
 
どこに行けばこの人の作品をある程度まとめて観られるのかな?
こんど調べてみたいと思います🤓
 

深田直城(ふかだ・ちょくじょう)1861年(文久元年) - 1947年(昭和22年)
京都の四条派(師匠は森川曽文)。三宅呉暁とともに、師の門下で「双璧」と謳われた。
大阪を活動拠点とし、大阪画壇の重鎮として活躍。
写実的で上品な「花鳥画」を得意とした。
また、伝統的な四条派に洋画の写実性を取り入れ、後進の育成にも尽力。



小林一三氏は、高尚な美術(雅)と大衆的な楽しみ(俗)を融合させる雅俗混交という美意識を持っていたそうです。

 

それでコレクションに気取ったところがないのか。

なるほどという作品群でした。

 

それに、大阪に何らかのゆかりがある人の作品しかなかったから、関西人の私にとって親近感を抱きやすい内容で、どこかほっこりとする展覧会でした。





 

この美術館は阪急池田駅から徒歩10分くらいで行けます。

近所には小林一三記念館雅俗山荘という邸宅レストラン(小林一三氏の元私邸)もあるし、鑑賞後は池田城や五月山へお散歩するも良し。

 

 

あ、あと池田駅近くにはカップヌードルミュージアム大阪池田もありますよ。



私は地元民ではありませんが、昔から馴染み深い街なので推しときます。

機会がありましたら、ぜひ😘