テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ@大阪中之島美術館 | the art,music and subculture.

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趣味に関する日記というか記録というか、そんなとこです。

クリスマスも近い、晴天の日に大阪中之島美術館へ。


道中の玉江橋界隈(中之島ウエスト)では、ラバーダック・プロジェクトのアヒルさんが。



これってフロレンタイン・ホフマンさんていう方のパブリックアートなんですってね。


作品が世界中を旅するという、なんとも壮大な企画。


でも当のアヒルさんはのほほんとした表情でぷかぷか呑気に水上に浮いているだけ。


見る人全員の目尻を下げさせることで世界平和に貢献するという、偉大なアヒルです。

しらんけど えー


ラバーダック・プロジェクト 



しっかりアヒルさんグッズ(缶バッジその他)をゲットして、テート美術館展へ。




テート美術館の「光」をテーマにした作品を集めて展示という、素人にもなじみのある、シンプルな良い切り口だと私は思いました。


作品の解釈は自由であるとはいうものの、鑑賞するからにはやはり作者の意図や想いをできるだけきちんと受け取りたい。


そんな欲深い素人の私としては、テーマがわかりやすいと大変ありがたいです。


全体として小ぢんまりした印象の展覧会ではありますが、作品は18世紀の絵画から21世紀のインスタレーションまで、多岐にわたっています。



前半で私が注目したのはコレ↓

ジョン・マーティン 《ポンペイとヘルクラネウムの崩壊》1822年


概ねキラキラとした穏やかな光を描いた作品が多い中、これは光というより炎や熱が降り注ぐポンペイの街を生々しく描いたもので、その熱さやら民衆の絶望が突き刺さりまくりで私は息を飲みました。



後半ではコレ↓

ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内》1899年

3年前に東京の展覧会でファンになった、ハマスホイの作品に再会。

淋しいのか温かいのか、何とも言えない静けさに満ちた室内画です。

家の中、いわゆる家庭って喜びも悲しみも愛憎もごちゃまぜで、それらの割合は家庭それぞれで、構成員間の思いやりや努力その他諸々でそれらの均衡を保ち成立しているもの。

そしてそれは、外から見る者には到底うかがい知れないもの。

と考えれば、ハマスホイの絵によって家庭を外から垣間見た私の「何とも言えない」というのは、そんなに外れてないのかもなと思いました。

ハマスホイ作品はこれを含めて2点だけだったけど、思いがけず再会できてとても嬉しかったです 笑い泣き





目玉となる超有名な作品が展示されてるわけではありませんが、「光」をテーマに上手くまとめられていて鑑賞しやすいです。


また、昨今人気のターナーやカンディンスキー、ゲルハルト・リヒター、草間彌生の作品などもあって、バリエーション豊かに楽しめる展覧会になっています。

オススメですよー 口笛


作品は概ね写真撮影OKですが、撮ることに夢中になりすぎず、眼と心でしっかり見ることもどうぞお忘れなく ピンクハート

オラファ―・エリアソン《星くずの素粒子》2014 年