青森 番外編3 | (続)ワタシ、サビてます。

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個人の日々の”よしなしごと”を、ただ綴っています。

(青森旅行 青森県美術館備忘録)


予定外に1日増えた青森旅行。

午前中に棟方志功記念館へ行き、昼に青森駅へ戻ってから、アウガの地下にある市場で、昼食を取ることに。このアウガは、前日の夕方に少し覗いたが、「パチンコ屋?」と思う外観で、市役所も入っている複合施設(ハコモノ行政の失敗らしいが)。

 

市場内は、日曜日は閉まっている店もあり、閑散としていたが、混まずに食べられるならば良い。

 

 

寿司や豪華な海鮮丼、刺身定食、帆立フライ、貝焼定食と、目移りして決められずにいたが、「数量限定」の文字と値段の安さが決定打となって注文したのは、、、

(鮪の炙り漬け丼 1000円)

 

炙りの感じも良く、すごく美味しかった!

 

そして、他のメニューが気になり見ていると「帆立のこっこ煮」という貼り出しを見つけた。”こっこ”がわからない。コッコ=鶏? お店の人に聞くと「帆立のひもとか卵の部分、地元の人は好きで食べるんだけどぉ」と、これは食べるしかない!

 

(帆立のこっこ煮 300円)

 

これは酒のアテに! 1杯飲みたくなるも、我慢。

この市場で津軽三味線のライブが聴け、郷土料理が食べられる店があったが、コロナの影響か閉店したのを知って、残念。

 

昼食後は、青森駅からバスに乗って約20分、青森県立美術館へ。

 

 

(美術館外壁のネオン管)


日が暮れると青色に光り「青い木の集まり→森」になるようだ。

美術館のホールスタッフの制服がフンワリ可愛い。ミナ ペルホネンのものと知り、なるほど。

 

青森県美の目玉の一つは、所蔵するマルク・シャガールの作品。

アメリカへの亡命時代に、バレエ「アレコ」(ラフマニノフ作曲歌劇、原作:プーシキンの物語詩「ジプシー」)のために、綿布に描いた巨大背景画(約9mX15m)。

 

(第1幕:月光のアレコとゼンフィラ)

 

(第二幕:カーニヴァル)

 

(第三幕:ある夏の午後の麦畑)

 

(第4幕:サンクトペテルブルクの幻想)

 

ホールでは、舞台用の照明と音楽による、約15分のストーリー解説が行われており、何とか第一幕の途中から入れた。バレエの舞台を想像しながら鑑賞できる演出だ。

バレエ「アレコ」は1942年にメキシコ、アメリカで初演。実際の劇場での舞台演出はどんなんだったろう。シャガールが手掛けた衣装も観たかったな。
 

第3幕の背景画は、フィラデルフィア美術館の所蔵。青森県美が2006年の開館時に、そして2017年に再び借用。そして長期借用期限は、今年の3月末まで延長されたとのこと。全作品が観られたことは幸運だ。やはり、フライト欠航のお陰か。

 

県美には、地元出身芸術家の作品コレクションの中でも、奈良美智氏の作品鑑賞のために訪れる人も多いだろう。

 

 

奈良氏は、愛知県芸大/大学院で学ばれたことは知っていたが、出身が青森だとは知らなかった。

 

(あおもり犬、”雪帽子”を被った姿は、冬の風物詩だとか?)

 

身体が埋まっているのは、県美と隣接する縄文の大遺跡「三内丸山遺跡」を意識した作品だからとか。


同氏作の巨大な犬は、弘前れんが倉庫美術館にもいる。

 

(屋外の「八角堂」にある作品「Miss Forest/森の子」)

 

”森の子”とは波長が合えば、”交信”できるらしいが、私の波長は合わないらしい・・・。
 

来館時のコレクション展として「美術館堆肥化宣言」というプロジェクトの展示があった。(参考:青森県美術館 展覧会とイベント)

 

 

その参加”堆肥者”の展示の中で、時間があったら座って、手を動かしたい場所が。

 

(NUMANのテーブル)

 

置いてある道具、材料(持込みもOK)を自由に使って、作業、創作活動ができるテーブル。

 

 

館内は広く、迷路のような、、ちょっと疲れて外に出た。

 

 

偶然にできる現象も、アートだね。

 

14時過ぎのバスに乗って、再び青森駅へ。

 

(つづく)