季節の和菓子 | (続)ワタシ、サビてます。

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個人の日々の”よしなしごと”を、ただ綴っています。

ここ数年、日本の四季の乱れを感じる。

特に春や秋をすっ飛ばし、極端に暑い夏、寒い冬が来たかと思えば、「季節はずれの」という自然現象も多い。

 

若い頃はあまり関心のなかった「季節を楽しむ」という事に、やたら気が向いてしまうのは、「いずれなくなるかもしれない」という危機感の表れかもしれない。

 

季節の和菓子もその一つ。和菓子屋さんを覗けば、生菓子に季節を感じ、その謂れも知ったりする。

 

1~2月の和菓子として、椿餅があるが、名古屋ではあまり見かけない気がする。

 

ホシミツの両口屋是清さんで見つけたので。

 

 

粒餡を包んだ道明寺を、椿の葉で挟んである。好みから言えば、肉桂入りが好きだが。

椿餅は、もともと「つばいもち(ひ)」と呼ばれ、日本最古の餅菓子らしい。平安時代、やんごとなき人々の蹴鞠の休憩に食されたものとか。

 

道明寺だけでなく、調べてみると、求肥、求肥を餡でコーティング、餡に金柑が入っている、だとか、葉っぱの表裏の使い方もお菓子屋さんによって違う。機会があれば椿餅食べ比べもしたい。


艶のある深緑の葉と道明寺の白のコントラストは潔く、白い椿を思わせる。桜餅や柏餅と違い、味や移り香を楽しむものではなく、手や器にくっつかないようにと機能美まで備えておるんか。

 

そして、2月頃からは、やっぱり桜餅(通年出てるけどね)。

 


 

和菓子の中で、一番好き。葉っぱごと頂く派。

 

色々忙しかった先週だが、美味しい和菓子と抹茶で一息。