(続)漱石の『こころ』について
こんにちは、寿康です。
まずは、お知らせからです。
①本日午後1:30より
さばえっこ図書ボランティアの主催にて
講師に村上信夫様(NHKエグゼクティブアナウンサー)を
お迎えして、「さりげない言葉の力」という演題で講演会が開催されました。
②歌謡吟詠の夕べのご案内
本日午後7時よりライブラリーカフェ・コンサートが開催されます。
出演は誠照流吟宝道の皆様です。
ぜひ、皆様のお越しをお待ちしております。
さて、今日もこりずに漱石の「こころ」について書いてみようと思います。
「こころ」を読み返してみると、一人の人間の孤独感が、全編を通して
流れていると思います。
先生にとって、奥さんや友人Kとはどういう存在だったのでしょうか。
結論からいえば、先生は最後まで奥さんとは、わかり合えずに
死んでいったのです。
そして、友人Kとはわかり合う以前に、自決されてしまいます。
たった一人だけ主人公の「私」が、先生の孤独な人生の告白を
託されて生きていく事になります。
小説の内容は
「親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺をしたために罪悪感に苦しみ
自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。」です。
(新潮文庫より引用)
この小説を読んで、私には二つの疑問が生じました。
① Kは何故自殺したのか
② 先生は何故奥さんに全てを打ち明けないのか
今日は①のKの死因について書いてみます。
Kが自殺した後、先生は周囲の人から何度となく
Kがどうして自殺したのかという質問を受けます。
その度に先生は
「早くお前が殺したと白状してしまえ」(本文より引用)
という声に苦しめられます。
先生は、Kを自殺に追い込んだのは、自分の裏切りと
失恋によるものだと思い込んでいます。
しかし、Kの過去を振り返ると、Kという人間は失恋や友人の
裏切りでは、自殺しないと思います。
Kが何故自ら生命を絶ったのか。
Kは精進という道を求めて生きてきました。
彼が最も頼りとしていたのは、自分の意思の力です。
Kはもとより、孤独な男です。
親からは義絶されており、友人も先生一人です。
孤独なKは自分の意思の力だけを頼りにして、
精進を重ねていく求道者となるべく生きてきました。
しかし、一時的にせよ、お嬢さんに心をひかれている自分に
気づき、今までの求道者たらんと精進してきた過去が
崩れさったのです。
自分が唯一拠りどころとしていた意志の力に
絶望したゆえにKは自殺したのではないでしょうか。
決して失恋や先生の裏切り行為によるものではないと
思います。
何やらかた苦しい話になりましたが
この小説では、Kの死因をどう考えるのかによって
読み方が変わってくると思います。
そいて、「何故先生は奥さんに全てを打ち明けて
孤独から逃れようとしなかったのか」
という疑問にも関わってきます。
その事は次回に書きたいと思います。
それでは
今日は このへんで
失礼します。
独楽子(こまこ)のクッキングレシピ。おまけ編。
こんにちは。
独楽子(こまこ)です。![]()
今日も夏、真っ盛りですね。
風にたなびく雲がとても爽やかです。
アスファルトの照り返しは苦手ですが、
気だるい昼下がりに、木陰で涼んでいると、
蝉の声だけが響いてきて、
時間が止まったような気がします。
ムッとするような草いきれ。
絵の具の匂い。
風の色。
幼い頃の記憶が鮮明に呼び覚まされる
不思議な季節です。
ところで先日、
濃いめの紫(風呂敷によくあるような色
)の服を着て、
その上に、図書館のユニフォームである緑のエプロン
を着けて
仕事をしていました。
ふと鏡を見て…「ん?」
何かを思い出すような色の組み合わせ。
あれ~。まさに夏野菜色。 
(茄子とピーマン…? 
)
緑のエプロンは、出勤してから着けるため、
うっかりするとこんなことに…。 
でも、夏野菜と同じ濃い色からエネルギーをもらって、
元気に過ごせた一日でした。 
さて。
今回は 「レシピ」 というには 「簡単」 すぎるのですが、
前回、ブログに載せることができなかった、
鯖江の伝統野菜である「吉川茄子」
を使ったもう一品をご紹介します。
それでは、再度登場してもらいましょう。
鯖江のある生産者の方からいただいた
「吉川茄子」 です。
それでは、作り方を紹介します。
材料
【茄子にかけるトッピング用】
梅干し しらす干し 大葉 あれば大根 ポン酢
調味料
油(炒め用)
分量は、それぞれのご家庭のお好みで・・・。
【手順】
① 茄子 を1~1.5cmくらいの輪切りにします。
② 茄子 のあく抜きをします。
後で、油で焼きますが、少し水にさらします。
両面とも、焼き色がつくくらい火を通します。
④ 茄子 を焼いている間に、 トッピングの材料 の用意をします。
梅干し 身をほぐしてたたきます。
大根 おろしにします。
大葉 細く刻みます。
しらす干し (お好みでカリカリのジャコでもOK!)
ポン酢 適量
⑤ 焼いた 茄子 をお皿に並べ、
大根おろし と しらす干し のあえたもの
きざみ大葉 たたいた梅干し
を 彩りよく トッピング します。
食べる直前に ポン酢 を 全体にまわしかけます。
それぞれに塩分があるので調節してくださいね。 ![]()
「吉川茄子の しらすとおろし梅風味ポン酢仕立て」
どうぞ 召し上がれ~
ふふ・・・。
ある人は、風鈴
の音色を楽しみながら、
お米を発酵させたジュース
と一緒に味わいたいと言っていました。
ぜひ、甚平などを着て、縁側でうちわを片手に、
暮れなずむ空を眺めながら味わっていただきたいものです。
...。
さてさて。
こんなに馴染みのある 茄子 ですが、 「ふるさと」 はどこかご存じですか?
実は、 茄子 の 「ふるさと」 は インド なのです。
インド では、 茄子 や オクラ のカレーがよく食べられているそうですよ。
また、日本の主食である お米 とも深い関わりがあって、
「茄子の豊作は稲の豊作」 ということわざもあります。
「茄子」については、こちらの資料もどうぞ。
夏休みの調べ物の宿題にも役立ちますよ。
『ナスの絵本』(そだててあそぼう②)
山田 貴義/編 田中 秀幸/絵
(農山漁村文化協会) 1997・2006
『インドのごはん』(絵本 世界の食事②)
銀白城 康子/文 高松 良己/絵
(農山漁村文化協会) 2007
空の風景
8月5日 8月6日
鹿プチーノ
こんにちはー
今日もいい天気ですね
鹿子です
もうお盆休みの方もいらっしゃるのではないでしょうか~?
わたしは残念ながら、おでかけの予定はないのですが
奈良県へ行った時の思い出でも…
‘ならまち’は町屋を改装したお店が数多く並んでいます。
とってもカワイイエリアです。
その中に『和モダンキッチン にこすたいる』さんがありますー。
おすすめは
コレ~
鹿プチーノ![]()
カプチーノに鹿さんが描かれていますよー
ステキMAX~
かわいい
しかもメガネバージョン
一緒に行った人がメガネをかけていたので、店員さんがサービスしてくれました
レア・鹿プチーノだそうですよ。やったぁ。
ちょっと空いてる時に入ったので、目の前で描いてくださいました。
あっという間に可愛いメガネ鹿さんのできあがり。
他にも『大仏カプチーノ』があります。
そうです、大仏さんの顔が描かれています!
飲むのがもったいないけれど、とっても美味しかったですよ![]()
ほーっと和むひとときでした
~図書館にある「和むドリンク本」~
『ココロとカラダにやさしい 今夜の飲みもの』 (藤井香江/日東書院)
ほんのひと手間かけたドリンクで、
元気がでたり、ちょっぴり贅沢な気分になったり、ぐっすり眠れたり
おいしい一冊です。
漱石の『こころ』について
こんにちは、寿康です。
毎日暑い日が続いています。
秋が待ちどうしくなるこのごろです。
さて、
今日は久しぶりに夏目漱石の 『こころ』 を読み返して見ました。
この作品は、大正3年に朝日新聞に連載されました。
漱石は自筆の広告文で
「人間のこころを研究する者はこの小説を読め」 と書いています。
「人間のこころを捕らえたもの」と言い切っています。
よほど自負があったのでしょう。
小説のあらすじは
(当時大学生であったその人(先生)が、友人のKと同じお嬢さんを
好きになり、先生は策略をもってKを出し抜き、お嬢さんと婚約してしまいます。
その数日後、Kは自らの命を絶ちます。
Kの自殺は、自分の裏切りにより、失恋した為と直感し、
驚愕した先生は、自分の未来に暗然とした闇がおおいかぶさるのを感じます。 )
漱石がとらまえた心とは、一言で言えば
我執(エゴイズム)だと思います。
人間の心は自分でコントロールできないものであり、そして「いざという間際」には
誰もが悪人に変わり得るのだと捕らえています。
漱石の人間観は、本分から引用すると次のようなものです。
「悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているのですか。
そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にある筈がありませんよ。
平生はみんな善人なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に
変るんだから恐ろしいのです。」(本文より引用)
先生は、財産を叔父にだまし取られた過去があります。
しかし、今度は善人だと思っていた自分が、親友を裏切り
死に追いやったのです。
自分もあの叔父と同じ悪人ではないかという
絶望感におそわれます。
漱石の人間を見る目は、いざという間際に注がれています。
普通の人間が悪人に変わる恐ろしさを捕らえています。
『こころ』は人間のもつ我執の闇を描いています。
自分の心の闇を、照らす光がなければ
闇に沈みこんでいる
自分に気づく事ができません。
『こころ』は、私たちの我執の闇を、闇だと知らせてくれる
小説であると思います。
堅苦しい話になり、すみませんでした。
今日は
このへんで、失礼します。
こんにちは。若冲の2回目です。
確かに、うんざりするほど毎日暑いのですが、
ふと、空を仰いだり、遠くの山や田んぼや川に目をやってみますと、
それらのものが極めて明快に存在感を持って迫って来ていることに
気づかされます。風景がこんなに際立って見えるのは、
この暑い夏だけではないかと思います。
夏はものの生命を完璧に発露させてくれる季節のようです。
さて、若冲の2回目です。
「蓮池図」をチョコット描いてみました。
若冲と言えば、色彩に溢れた強い絵が多いようで、
季節で言えば、夏の印象ではないかと
勝手に思ってきたのですが、
こんな晩秋から冬にかけての、淋しくて悲しくて辛そうな絵も
描いていることに驚かされました。
新たな発見です。(僕が無知だっただけとも言えますが)。
図書館で画集を開くと、その度に
新たな驚きや喜びや楽しみを味わうことができます。
新たな自分も、発見することになるかもしれません。
是非、お出かけを。
鯖江市図書館所蔵の若冲関連本です。
『動植綵絵』 小学館
『異能の画家伊藤若冲』 新潮社
『奇想の図譜』 辻惟雄 著 平凡社







完成 



