先日、新しいゴルフクラブ(タイトリストのTSi1ユーティリティ)を1本購入したのですが、そのユーティリティ(UT)に、自力(DIY)でガラスコーティングをかけてみました。(※TSi1の過去記事はこちら)
↑FWはすでにキズだらけですが…(左が施工前、右が施工後)
ゴルフショップでクラブにガラスコーティング施工をした、という記事は結構ウェブ上にあるのですが、DIYで自力施工したっていう記事はあまりないようだったので、記録がてら、記事にしてみます。
参考になれば幸いですが、施工の仕上がり・効果は自己責任でお願いします…。
やろうと思ったきっかけは、新UTの購入時にお店の方から「ガラスコーティングはいかがでしょう?」との提案があったため。「キズが全然つかないですよー、手入れがラクになりますよー」と。
なんでも、ガラスコーティングをするとキズが付きにくくなって、清掃などの手入れもラクになる、ヘッドスピードも上がるとか。(←これはだいぶ眉唾な感じがしますが…)。
確かに最近じゃガラスコーティングって、スマホの液晶画面にも液体のコーティングで保護をやるタイプもあるってことだし、車のボディでもガラスコーティングは昔からよく聞きます。
気になる施工のお値段は、なんでもドライバー1本で5000円くらい、UTだと3000円くらいだったかな?うーん、相当にお高いな…。施工費が1本500円~1000円くらいなら考えないでもないですが。
何年後かにマイクラブの買い取りをしてもらうとしても、査定額が施工額の5000円分のアップ幅になるとはちょっと考えにくいし、コストパフォーマンス的にどうなのかなーと。
だったら自分でやってみればいいんじゃないか!?と思いついた次第です。車用のガラスコーティング剤だったら手に入りやすいだろうと思って。
二木ゴルフさんやゴルフ5など、ゴルフショップで扱っているガラスコーティング剤は「ハドラス」という製品のようです。「二木ゴルフ・ハドラス」とかで検索するとバンバン出てきます。
が、このハドラスは完全にプロユースの製品らしく、コーティング剤だけをネット通販とかで買うことが出来ない模様。そりゃまあ、溶剤だけ買って、安易にマネされちゃあ、商売あがったりでしょうしね…。
ネット記事であった、自力でDIY施工した方の一人は、ウィルソン「ツヤエキスパート 」っていう製品を使用されていて、なかなかイイ感じに仕上げておられるようでした。
値段はアマゾンで2000円ちょっと。これが大型車用ってことだから、ゴルフクラブならかなりの本数分が1本でやれそうな感じがしますね。
でも、同じ製品じゃ芸がないかなー、もっといいやつないかなあと鯖なりにあれこれ調べてみて、なんだか良さげだったのが、「ギガクリスタルMK-10H 」というガラスコーティング剤でした。
アマゾンで8,000円弱と「ツヤエキスパート」なんかに比べて高めですが、車用のガラスコーティング剤としては評価もなかなかに高い。なので、これならイイんでないか?と思った次第です。ま、あくまでそれは「車用途」の話ですけど…
製品のパッケージはいたって質素というか、そっけないです。コーティング剤は濃い青色のガラス瓶に入っているので、なーんか本格的な感じがします。
他に、マイクロファイバーのタオルと塗るためのスポンジ、手の保護用の手袋が入ってました。
説明書はA4カラー(普通のプリンターで刷ったようでアットホーム感あり)で2枚。丁寧に施工方法等が書かれていて安心です。今回は、買ったばかりのユーティリティクラブに施工することが主目的でしたが、せっかくなので、FW2本と、パターもやりました。
ちなみに二木ゴルフの料金でやると、FW2,750円×2、UT2,750円、パター2,750円で〆て11,000円!うひー なので、あっさりと元は取れて、かつ、まだたっぷし溶剤は残ってるのでムフフ…、です。
もっとも、ゴルフショップで使用されてる「ハドラス」ってやつが、鯖が使ったギガクリスタルよりもはるかに優秀な品質のガラスコーティング剤かもしれませんから、わかんないですよね、効果の差は。
比較するなら同一クラブでソールの半分づつとか塗ってから比べでもしない限りは。
さて、ギガクリスタルの施工ですが、まずはクラブを中性の家庭用洗剤でいつものようにキレイに洗ってから、油分を除去する、「脱脂」作業を行います。
脱脂はきっちり行うよう、説明書にもあったので、鯖はアマゾンでも評価も高く、かつ安かったホルツのシリコンリムーバーをシューっとかけてからふき取って脱脂(油分の除去)しました。
ホルツのは↓石油臭が相当キツイので、必ず外でやりましょう…。
で、付属のスポンジに水をかけ、ギュッと絞ってから溶剤をポタポタと5~7滴くらいかけて、ヌリヌリ。
ややヌルっとした感触です。縦・横、と直線的に塗るように指示されてます。円をかいてはアカンそうで。ちなみにこのギガクリスタルは特段匂いはしなかったですね。ほぼ無臭なのではないかと。
フェースに塗ると競技では違反らしいですが、塗りムラになりそうで面倒だなと思って、ぐるりと全面に塗りました。でも、ガラスコーティングなんだから、フェースだと割れたりしないのかな…?パキッと。(あ、そういう現象にはなりませんでした。結論から言うと)
そうそう、今回はスポンジをハサミで切って消しゴムサイズくらいにして、それで施工しました。車でのギガクリスタル施工をされてる方でも、そういう手法を取る方がいて、それを参考に。
↑スポンジをハサミでカット ↑これくらいにして使用
実際、ゴルフクラブのような塗る対象物が小さいモノは、そのほうが塗りやすいし、今後複数回使うならば、スポンジも温存出来ていいかなと思って。車だったら1回で使いきるんでしょうけども。
で、塗って1時間ほど自然乾燥させてからさっと水洗いし、付属のマイクロファイバータオルでキュキュッとふいておしまい。そこから完全硬化するまで5日かかるそうです(その間は水濡れ厳禁)。
ただ、それは車での話であり、あのハドラスだと、施工してすぐに使用可って話だから、それほど神経質にならないでもいいのかなー、とみています。ま、それでも室内で陰干ししましたが。
で、肝心のコーティング効果ですが、施工から5日以上は十分経ってから、1ラウンドゴルフ場で使って、3、4回くらい打ったかな?ソールを見てみると…
↑使用前 ↑1ラウンド後
あれ、よーく見ると微妙な縦キズがあるじゃん…。それほどの厚み・強度があるコーティングではないのか?施工ミスか?ハドラスだとこうはならないのか?鯖のヘボスイングで地面をコスっていて、これくらいのキズで済んでいるなら良かったね!とみるべきか?うーん。
と、多少のモヤモヤ感もあったので、その後、重ね塗りをしました。溶剤自体はサラリとしてたので、2回目はスポンジを湿らさないで直塗りにしてみました。それでも特段変化はないし。
とまあ、1回のギガクリスタル施工では無敵のコーティング効果は得られませんでした。
が、二度塗りしたことだし、これから1年くらい使って今後キズがどうなるのか、その検証は後日追記したいと思います。(覚えていたら、ですけど…ハハ)
もっとも、なーんもコーティングしないよりは、(たぶん)やったほうがマシだろうし、鯖がDIYで自力施工してもギガクリスタルは扱いやすくて施工も簡単でした。
あの1瓶であと数十本はやれそうだったので、結局、M4ドライバー、7年モノのアイアンセット、ウェッジと全部のクラブにも施工しました。(それでもまだ半分以上は残っているという)
すでにアイアンなんかはキズだらけなんですけど、ガラスコーティングしておけば、今後の掃除や手入れが多少はラクになるかなーと思って。水洗いだけでさっと汚れが落ちるんではないかと。
でも、お金のある方はハドラスがいいかもしれないですね…ハハ
追記:
UTに続き、新しく購入したドライバーの「エピックスピード」にも施工しました。今回は、3度塗りくらい?重ね塗りしています。
施工の仕方をちょっと変えて、スポンジに水を付けないでダイレクトに溶剤を垂らして塗り、1時間の放置乾燥後、水洗いをしないでそのまま拭きあげてます。溶剤はやや粘性があるのか、1時間程度ではカピカピにもならないので水を使わないでもキレイにムラなく磨き上げられるからです。
ま、そのほうがダイレクトに膜が形成されそうな気もします。もっとも実際どうなのか分かりませんが…
(水と混ざることでコーティング剤が活性化する、とかだったらどうしよう…って話ですが)
施工後に2ラウンド、練習場で10回くらい使用した状態の写真を、UTと合わせて載せます。(UTも↑の記事書いたあと、ドライバーと一緒に重ね塗りしています)
↑ドライバーは今のところほぼ無傷状態(目視できるキズはない)
↑地面で打つUTは、リーディングエッジにタテの擦り傷が少々
ドライバーはティーアップして打つってこともあってか、2ラウンドではまだ無傷な感じですが、地面においたいろんな状況下で打つUT(3ラウンド使用)はキズが目視できるかなー。
追記:2(2023.10)
↑のUTを買い替えたため、2年使ってみての状態をアップします。20ラウンド以上コースで使い、練習では毎回打っていてこの程度なので、けっこうイイ仕事してくれたと思います。
↑遠目には目立ったキズは付いてない感じ。よーく見るとタテ方向のキズ
一端了
☟このコーティング剤も良さげです。(車用での)評価も高い
👇新しいUT(ピンG430)から、鯖コレにしています。こっちがより強固かもしれません。