成人の日 / 能の世界 | 春の夜の夢 Ameba branch

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Tedious dialy,
Latest edition for Ameba.
First manuscript is in Livedoor Blog.

朝起きると8時過ぎ、既にみんな出掛けていた。末っ子も走りに(または歩きに)行ったらしい。末っ子は元旦から毎日続いている
そして毎日靴の中に砂が入っている

私が仕事場に出掛けようとしていると末っ子が帰ってきた
また靴に砂が入っている

成人の日
駅で晴れ着の女性を見かけた
振り袖姿
末っ子も新二十歳なので、「はたちの集い」の案内がきていたが、彼は行かないといっていた


昼からは母とお能入門
母は学生時代から謡をしている人で、お能初心者ではなく今日も「巴」の謡の本まで持参
私はお能の漫画はこの二十年以上読んではいますが、実体験は二回目

能楽についての解説と、能楽で使う楽器の紹介、後半で演じられる独調「加茂」と半能「巴」のあらすじの解説

能は、とにかく全てわかる必要はないので、あらすじから大体こんなことを言っているんだろうなと想像して聞いてくださいとのことでした。

お囃子レクチャー 使う楽器は、笛、小鼓、大鼓、そして太鼓
笛、小鼓、大鼓は大陸からシルクロードを渡ってきた雅楽の楽器です
小鼓大鼓の胴は桜、馬の皮を張ります。
それに対して太鼓は濃厚から来た田楽の楽器で胴はケヤキ、牛の皮を張ります
小鼓大鼓太鼓はいずれも分解して運びますが、小鼓はすぐ組み立てられますが、大鼓と太鼓はぎゅうぎゅうに締め上げるので組み立てが大変。
小鼓は皮の縁に漆が塗られています。小鼓の持ち方:左手で持って右肩にのせて、右手で下から上に打ちます。
大鼓は皮を乾かして焙じて硬くしてそれをぎゅうぎゅうに締め上げています。大鼓を打つと大変硬いので手が腫れ上がります。
能の太鼓は皮の真ん中しか打ちません。縁を叩いたりはしません。真ん中しか打たないので真ん中だけ白くなってしまいます。
太鼓は約200ある演目のうち半分ぐらいでは使われません。さらに太鼓は生きた人間の出ているシーンでは打ちません。太鼓を打ち始めたら登場人物が人間ではない正体をあらわすクライマックスです

舞台に並ぶ順番は右側から地謡集団(口)、笛(口)、小鼓(肩)、大鼓(膝)、太鼓(床)と、人間の身体の上から順になっています(これは母から聞きました)

独調は登場人物は二人、謡と太鼓だけ。「加茂」は雷様が主人公のお話です
半能は「巴」の後半部分のいいとこ取りとのこと。木曽義仲と巴御前のお話です。少々解説が長すぎてさすがに詳しいことまで書き留められませんでした。

半能「巴」 聞いていても何を謡っているのかよくわかりません。そのうちまぶたが下がり出す始末。途中から母が持ってきた謡の本を目で追っていると、ようやくああこういうことかとわかるようになってきました。

謡のリズムを身体で楽しんでまぶたが重くなり、終われば頭がスッキリ。こんな楽しみ方でもいいそうです