★戦後すぐの建築の古民家を利用し地域の文化も伝える★
場所・ 山形県飽海郡遊佐町吉出字和田3−5
電話・ 0234−31−8650 インスタ、HP、フェイスブックあり
創業・ 平成期
竣工・ 昭和24年(1949)
構造・ 木造2階建て Pあり 2階は貸切OK予約制
営業・ 11〜18時(LO17時30分) 木・金休み
メニュー・ おやきランチ、トーストランチ、ケーキセットなど
おやきはテイクアウト可能 220円より *当時の御値段
最終訪問・ 2020.06
*NHK「ふるCAFE系 ハルさんの休日」で紹介
・建物編
玄関・会計カウンター
建物の方は木造2階建てに、洋館の応接間のつく「文化住宅」
昭和24年に、遊佐の職人が丁寧に作ったそうです
居間 正面の窓から受け渡し
遊佐の神社や寺の彫刻がすごく素晴らしいので、きっと腕の立つ職人がいた町なんだと思います(海の町なので船大工とかかな)
カフェになった後も、客席は和室を残し、そんなに改装はされていません
1階 客席
キッチン、カウンターの部分は作り変えています
2階もそのままの造りを残しており、窓からは雄大な鳥海山の眺められる良い部屋です
1階 床の間
この風景を気に入り、オーナーの方はここに決めたそうです
1、2階の部屋もどちらもゆったりと落ち着けるとても良いお店です
1階 洋間 シャンデリア ここを見たくて
ちょうど、私がカフェに入るときに、ここを貸切にしていた地元ママ友と子供6人が出て来て、彼女らが帰った後、ゆっくり貸切で見学させてくれました
1階 洋間
おやきをお持ち帰りは、10分待つので、その間に中を見ても良い、撮影もOKということで
このときは1階の縁側に地元のおじさん2人がいただけ、ほぼ貸切でした(コロナ元年)
1階 洋間 マントルピース
洗い出しとスクラッチタイル製
そして、私が見たかった洋室は1階の奥にあり、マントルピースのある洋室でした
ここが見たかったので、見れて嬉しかったです
・あまはげ
廊下には、「あまはげ」という、秋田の「なまはげ」によく似た遊佐町の風習の鬼を画いたのれんがかかっていました
このときは、「あまはげ」って何だろう、「なまはげ」とどう違うのか
と思って調べてみたら、遊佐の3つの集落に伝わる「なまはげ」のような行事で、少子高齢化で今は後継者が危うい、無形重要民俗文化財なんだそうです
2階への階段 数寄屋風の2階が見える
秋田の「なまはげ」ばかり有名ですが、同じ東北日本海側で距離も男鹿と近いので、似たような文化があるんですね
山形にも「なまはげ」みたいなのがあるんだなあ(ほぼ秋田県境の町)
1階 「あまはげ」のれんを見つけたところ
カフェの目の前には木造の小学校があるので、貴重な遊佐の子供たちがこれを継承していってほしいですね
2階 廊下 昭和初期らしい日本建築
「あまはげ」は全く知られていないので、私も遊佐に来ないと知らなかったので、やはり現地を訪れると情報量が違うなあ、と思いました
湯の田温泉「酒田屋旅館」のあまはげの「けんだん」
2024年5月に宿泊したこの近くの湯の田温泉「酒田屋旅館」さんにもあまはげが来るらしく、彼らが置いて行く神聖な「けんだん」という藁の蓑も宿にありました
2階 貸し切りにできる座敷
建物自体は、そこまでこった建物ではなかったですが、それなりに財力のある家だったんだと思います
2階 座敷 2間続き
すぐ近くの角を曲がったところに、医院があって、そこにも平屋の白亜の下見板張りの洋館がありました
2階 座敷 襖
なので、もしかしたらこの辺は遊佐の高級住宅地だったのかもしれないですね
2階 床の間もある本座敷 泊まりたい
隣は小学校ですが、夜と土日は静かだし鳥海山の眺めもいいし、目の前にはきれいな小川も流れています
2階 廊下
せっかく、地域おこし協力隊の方が開いてくれたカフェ、「わだや」(住所が和田だからか)、これからも地元の方に親しまれて続いて行ってほしいですね
2階 廊下の釘隠し
あんまり遊佐はおしゃれな店や、飲食店自体が少ないので頑張ってほしいです
カフェ・古民家・おやき好きの方にもおススメです♪