新潟湊の歴史を護って来た運輸系ゆかりの神様

場所・ 新潟県新潟市中央区三和町1−1

創建・ 江戸時代(1747)

竣工・ 鉄筋なので新しいぽい

構造・ 鉄筋コンクリート 石造神明系鳥居

祭神・ 大日孁貴尊、譽田別尊、武甕槌命

社務所・ セレモニーホール的なものもあり

最終訪問・ 2017.03

新潟市の県庁所在地、中央区の三社神社は、JR新潟駅の北1キロに鎮座します神社
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡流作場新田字宮浦 無格社・三社神社」とあるそうです乙女のトキメキ

鳥居 神明系 


創立について「明細帳」は「不詳」としますが、他の史料を参照すると、おおむね以下のような由緒だそうです乙女のトキメキ
発祥は、
この地が信濃川の中洲だった頃、延享4年(1747)にさかのぼります波
 

かつてこの一帯は信濃川河口の中洲で、附寄島と称しましたびっくり
しばしば洪水に悩まされていましたが、安倍玄的(村松藩の御典医)が
長岡藩からこの地の開拓権を得て開拓に着手しましたお父さん
その事業にあたって祠を設けたのがこの神社の起源です神社

お祀りの際の御神輿も見られる 


玄的の開拓地は長岡藩に属しましたが、
弘化元年(1844)には幕府の直轄領となり、そのさい「流作場」(りゅうさくば)と改称しましたニコニコ
今も近くに「
流作場五差路」(りゅうさくばごさろ)という地名が残ります乙女のトキメキ

祭神は、
大日孁貴尊、譽田別尊、武甕槌命で、文化十四年(1817)に三柱を合わせたといいます神社
当社は「玄的のお宮」「流作場太神宮」などと呼ばれていましたが、明治の初めに「三社神社」と改められました乙女のトキメキ
昭和7年(1932)村社に昇格しました上矢印

 

「無事に帰る」運輸系の方の信仰が篤い



拝殿前にやや古風な狛犬が据えられていて、台座の銘は読みにくいですが文久3年(1863)奉納のようです犬
鳥居横の狛犬は昭和17年(1942)の奉納で、また境内に石宮大神を祭る石宮神社が鎮座します神社

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新潟市内の神社として、大きめで有名な神社の一つがこの「三社神社」です乙女のトキメキ
神社の名前自体は以前から有名なので聞いたことがありましたが、場所はわかりませんでしたアセアセ

 

今回、初めて行ってみたら万代や新潟駅の近く、という新潟駅前の繁華街の中にあったのが意外でしたびっくり
夏には「三社祭」というお祭も有名ですラブラブ
3柱の神様を祭っているから「三社」神社なのですねチョコがけハート

境内は大きな川沿いのマンションの後ろにあり、大きな道路からは少し入った場所にあるため静かな地域ではあります乙女のトキメキ
神社には
新潟県内で有名な運輸系の企業の奉納した玉垣などがあり、

 

ここは「流作場(りゅうさくば)」という地名で港も近いこともあり、流通系企業の信仰が深いのもうなずけました拍手
ここまで市内で特定の業界に支持されている神社というのも珍しいかなと思いましたハート

でも、
新潟は昔から港という流通で栄えて来た港町です波
だから昔から運輸系の人たちにゆかりの深い神社というのは普通か乙女のトキメキ

 

付近の「湊稲荷神社」こちらは漁業系の方の信仰が篤い


 

明治時代には北前船とゆかりの深い、湊稲荷神社とか金毘羅神社とかあるんだし神社
それの現代版、と思えば良いんですよねチョコがけハート

 


境内は有名な神社だけに広めで、社殿は意外に鉄筋コンクリートで新しいものだったので拍子抜けダッシュ
参道の右側には「かえる」の像の奉納が運輸系の会社の名であり、これは「
無事にかえる」ということから!?

 

付近の「金毘羅神社」海難除けの神社 


 

その奥には「石宮神社」の祠もあり、神社が2つも同時に見れて嬉しかったですラブラブ
境内の入口の方にはお祭のときに使われる神輿がしまわれている倉庫もありましたラブ

 

 

昔からここは新潟湊を護って来た神社なんだなあ、という歴史が感じられ、現在も続く運輸系の人たちの信仰も発見できて面白かったですニコニコ

神社・歴史・港町好きの方にもオススメです(^^♪

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★「
石宮神社

三社神社の境内にひっそりとある石宮様

場所・ 新潟県新潟市中央区三和町1−1

創建・ 江戸時代 200年前

竣工・ 遷座時の1980年?

構造・ 木造の祠ぽい感じ

祭神・ 石宮大神

社務所・ 三社神社にセレモニーホール的なものもあり

最終訪問・ 2017.03

三社神社の境内にある石宮神社は、もと流作場の里(現在の水島町)にあって石宮様として信仰されていましたが、祭祀が困難となったため、三和町の三社神社の地を借りて1980年に遷宮しました乙女のトキメキ
祭神は
石宮大神です神社

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元々はJR新潟駅周辺の水島町にあったのですねウインク

水島町は昭和53年に新幹線の敷設のために移転した神社がいくつかある場所ですアセアセ

 


 

これもそのあおりでこちらに移転したのでしょうねダッシュ
1980年は時期がちょうどそのあたりですもんねアセアセ
上越新幹線が開通したのが昭和57年(1982)のことですから新幹線前

 

 

現在の水島町の神社は「水島稲荷社」ですが、これも他の場所から昭和53年に移転して来たそうですアセアセ
JR新潟駅前の弁天町に今でも「石宮」という地名だけが残っていますが、もしかしたらこれが関係してるのかな?

 


 

新潟駅周辺の歴史も神社を一つ一つつなげていくと見えて来るものがあって面白いです!!

神社・歴史・散策好きの方にもオススメです(^^♪