能登半島最大の北前船の基地は

  新潟の佐渡や出雲崎と激似だった

場所・ 石川県輪島市黒島

電話・ 黒島地区町並み保存会 輪島市教育委員会 文化課へ

竣工・ 江戸時代以降

構造・ 木造2階建て

見学施設・ 2軒 

最終訪問・ 2023.04 GW

*残念ながら令和6年能登半島地震でほぼ全壊だそう

能登半島の左岸、黒島は江戸時代から明治中期にかけて、能登半島有数の北前船の基地として繁栄した港町です波
屋根を黒瓦で葺き、外壁を下見板張りとした伝統家屋がよく残っていますキラキラ

 

重文・公開施設「旧角海家住宅」臨時休業中

 

廻船問屋「旧角海家」の建物は海岸に平行して地区を南北に貫く外浦街道沿いによく残っており、切妻平入で2階が低い町家の表構えを持ち、正面に格子、大戸や下がりを残すものも多いですキラキラ

 

 

外浦街道沿いの町並み 本通り



黒島の町並みは、東西約680m、南北約1300m、面積20・5ヘクタールの範囲に広がっており、天領として栄えましたウインク

 

集落を縦に貫く本通りを中心に、通りに沿って伝統的建造物が連続していますチョコがけハート

 

新潟の方も来てね

 

路地に入るとこんな素敵な空間が 筒石や出雲崎にもある


 

新潟の方も来てね


集落は緩やかな丘陵斜面上にあり、高台に上ると海を背景にして黒瓦が重なり合う美しい景観を一望できます波

 

黒瓦(能登瓦)・下見板張り・格子の家

 

明治期から現代までの幅広い建築物がありますが、江戸時代当時の町割りがよく残っており、「黒瓦」「格子」「下見板張り」という共通要素によって、統一感のある美しい景観の町並みを保っていますキラキラ

 



平成21年(2009)に国の重要伝統的建造物保存地区に選定されました拍手
2024年元旦の能登半島地震でも大きな被害を受けてしまったと思うので、国から再建費用が出るといいですよねアセアセ

黒島地区

黒島地区は、輪島市南西部の丘陵部に位置し、海岸線に沿って南北細長く、密度の高い集落を形成していますラブラブ

 

 

能登志徴によると黒島という地名は、海岸の突堤の近くの高島という大きな岩が黒いことから黒島と呼ばれるようになったとされます波

北前船で栄えた、天領の集落

黒島集落の起源は定かではありませんが、400年以上前から3か寺を有した集落であったと記録にあり、長い歴史を持っていますキラキラ
 

日本海まで敷地が続く「旧角海家」

 

もともと、漁業が中心に行われていたのですが、天正の頃から能登の海運業が盛んになり、元禄の頃になると番匠屋善右衛門をはじめとした北前船の廻船問屋が年貢の請負や、総持寺御用船として隆盛していきましたキラキラ



それに伴い船員や船員、船大工なども移住し、集落として発展していきました乙女のトキメキ

 

 

近隣の村々が加賀藩領だったのに対し黒島は、17世紀末から明治元年まで長らく天領・御預所であり、自由な経済活動ができたことも隆盛を極める一因になりましたウインク

若宮八幡神社神社

海を見下ろす高台に建つ神社で、黒島地区の産土神や海運・海産の守護神として祀られていますお願い

 

すでに社標の「八」の下あたりにヒビがある

 

             *

 

*感想編へ続く

 

 

*こちらも木造の住宅が中心ですし、

 社標・鳥居・社殿なども被災していそうです。