☆能登半島最大の北前船の基地は新潟の出雲崎と激似だった☆
場所・ 石川県輪島市黒島
電話・ 黒島地区町並み保存会 輪島市教育委員会 文化課へ
竣工・ 江戸時代以降
構造・ 木造2階建て
見学施設・ 2軒
最終訪問・ 2023.04 GW
*残念ながら令和6年能登半島地震で倒壊しているとのこと
★感想編
黒島の重伝建のことを知ったのは、「日本の町並み」という本で20年くらい前ですが、2010年に能登に来たときは輪島市に来たのに寄りませんでした
下見板張りの町並みが続く
どうやらそのときはまだ重伝建に指定されたばかりで、見学施設もなかったようなので、13年後に来て正解でした
重文の「角海家」は2011年に修復終了ですしね
海へ出れる小径
2009年の能登地震で大きな被害を受け、そのときはまだ町並みが被害から立ち直っていなかったようです
しかし、2023年5月5日に能登群発地震、2024年元旦に大きな能登半島地震が起こり、またも大きな被害を受けてしまったと思います
(重伝建指定なら、国から再建費用は9割出るそうです)
門がある邸宅も
この町を見て思ったこと
新潟の私の大好きな海沿いの天領・出雲崎と町並みがそっくりということ
なんだか出雲崎に来たようで、それを旦那に言ったら「それくらい近くなら帰るの楽だよね」と言われてしまい
(帰りは6時間運転です)
雪国ならではの風除室のある玄関
木造2階建ての下見板張りの町家の連なる風景、ところどころ空き地があり、そこから見える日本海
こういう縦に長い海へ抜ける造りは北海道まである
タイムトリップしたような海に向かう細い路地
家が奥に長く間口が狭い造り
すでに社標の「八」の下あたりにヒビがある
神社も高台にあり、八幡様でした
海運の神様であり、町並みと海が見える絶景SPOTのようなので行けばよかったですが、時間がなく残念
あの黒く光る能登瓦の連なる風景、見たいなあ
日本海と木造の家
町並みは公開民家の周辺のみの見学でしたが、とても良い町並みで静かで人も歩いていなくて良かったです
古い町並みが並ぶ路地 左が「旧角海家」
公開民家「旧角海家」の中に入るとGWなので他にも見学者がいました
ここで海に向きあう生活、冬はけっこう風がすごそうだ、音とかも
春から秋にかけては海沿いの集落で気持ちが良かったです
ここも日本海沿いの北前船の基地として一連の見学の一環にいかがでしょうか
出雲崎も重伝建にならないかな(佐渡の町並みにも似てる)
あと、ここの特徴は近くに総持寺があるので、総持寺の御用船として栄えた時代があるのですね
輪島市門前町のマンホール
その辺もこの集落の特徴的な歴史ですね
やはり総持寺の権力も大きいのだなあ
港町・北前船・歴史好きの方にもおススメです♪