老舗の木造旅館を閉館後に博物館として再生・公開中

場所・ 山形県山形市大字山寺4278

電話・ 023−695ー2216

創業・ 旅館は江戸の宝暦年間 博物館としては平成24年

竣工・ 本館は明治35年にはすでにあり、新館は昭和11年

構造・ 木造2〜3階建て

開館・ 10〜16時 無料ですが維持管理の寄付を 原則無休
     (厳冬期に雪で電車が止まると休み)

最終訪問・ 2022.05 再訪で中に入れた
 

*国・登録有形文化財

 

旧山寺ホテルの歴史

山寺は霊山だったので旅籠はなく、坊が存在していましたお願い
しかし、宝暦年間(1751)になって立石寺により旅籠屋営業が許され、当時山寺に坊を含め24軒の宿があったといいますふとん1

 

玄関の当時のままのタイル 



このホテルの前身は別の場所にあった旅籠「中島屋」ふとん1
しかし、大正2年8月に立谷川が氾濫し、当時の建物は流されてしまいます波
その後、
現在の場所に移転し、かつて医院だった建物を購入病院

 

玄関右から2階へ続く階段 



明治35年当時、当時の所有者はすでに「山寺ホテル」として称していたため、屋号を引き継いで「中島屋」から「山寺ホテル」に(外観は和風旅館ですが当時の流行りかな)ふとん1

 

玄関 受付もここで


 

現在はこの部分は当主のご家族が生活されているので非公開ですが、そちらにタイルレトロなお風呂があるとか義理チョコ

玄関 格天井 豪華な造りですね でもどこか洋風


その後、多くの方々より支援を得て、2階建ての旅館と庭園を整備し、大正5年、
高等旅館として営業を再開キラキラ
当時は、
立石寺に面した庭園が正面玄関だったそうですお願い

 

階段周り 階段は洋風 小窓は数寄屋


 

昭和期になると山形・天童方面へのバス発着場となり、観光地としてさらに発展しました乙女のトキメキ

 

1階 お手洗い周辺 



その後、山寺は山形と汽車で結ばれ、仙山線は仙台と山形を結ぶ国鉄で、昭和8年に山形ー山寺間が開通キラキラ

 

気になる立ち入り禁止部分 ドアが昭和で萌える乙女のトキメキ

 

この当時、ホテルの玄関は、まだ庭園側にありましたが、4年後の昭和12年には仙台ー山寺間が開通し、全線開通乙女のトキメキ
これにより、
山寺は観光地としての隆盛期を迎えます義理チョコ

 

1階 展示室 



山寺ホテルは、全線開通の昭和11年に新館を増築(現在の正面右手)し、
山寺駅側の現在の東側を表玄関としました上矢印
以前の表玄関は裏玄関となり、今も庭に面して残っていま

乙女のトキメキ

 

1階 かつての玄関部分 



新館は当時モダンな造りになっており、玄関すぐ右手には洋風の食堂があったということですナイフとフォーク

外に面したショウウインドウにその面影を見ることができますおねがい

 

1階 展示室 正面が庭園 


 

また、新館の屋根は当時最先端だったセメント瓦で葺かれていますキラキラ
さらに電話が引かれ、山寺ホテルは「山寺3番」として設置され、当時の電話室もスマホ

 

1階 展示室 


 

旧山寺ホテルは、明治・大正・昭和・平成と観光地としての歴史を物語り、さらに令和の時代へと引き継がれましたキラキラ

 

2階へ 赤絨毯が素敵乙女のトキメキ


 

この建物を運営している「山形歴史たてもの研究会」は、平成16年、山形県内の古い建物を愛する市民が集まり活動を始めた会だそうで、とても素晴らしい会ですよねチョキ