ベニシアさんの愛したスパイス&ハーブ料理 | 曖昧のかたまり

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『猫のしっぽカエルの手』をよく見ていた事でベニシアさんに憧れていたので、彼女が病気になって亡くなった事はとても悲しいニュースだった。

昨日、夫の梶山正さんの『ベニシアの愛したスパイス&ハーブ料理』という著書が書店に並んでいるのを偶然見かけて購入した。梶山さんの目線でかかれているものを見たのは初めてだった。それは単なるベニシアさんの好きだったものを紹介する本ではなかった。

この本では、梶山さんが昔インド料理屋をやっていた時にベニシアさんがお客さんで訪れていたこと、梶山さんが瀕死の事故に遭ったときにベニシアさんのハーブティーに救われたこと、旅行で訪れた先で味わった料理のことなど、ベニシアさんと一緒に歩んできた梶山さんの人生が詰まっていた。また、スパイス料理をもっと食べさせてあげれば良かったとか、介護施設に入れたこと等ベニシアさんに対しての後悔も綴られており、とても印象的だった。
それから過去に放映されたベニシアさんの映画では、梶山さんが一度別の女性のもとに行ったことが語られていて、当時は一方的に梶山さんが出ていってベニシアさんがかわいそうに見えていたのだが、ベニシアさんの前夫との子供達に関することで複雑な思いもあった時期だったようなので、視聴者としては切り取られていた部分を見ていたのだなと知った。

梶山さんはベニシアさんが亡くなった後に荒れていた庭を整えているそうだが、ベニシアさんが植えたものが実をつけているのを見てベニシアさんの存在を感じていて、本を見ていた私もとても温かい気持ちになった。やっぱり未来に『種を撒く』のは、とっても素敵なことだと改めて感じた。
この本を読み終えると,時を超えて世界中を旅しているようであり、まるで映画を2本くらいみたような感覚であった。

本を読み終え懐かしくなったのでベニシアさんの動画を探していたら、ベニシアさんが亡くなる少し前に友人の方からインタビューを受けている動画があった。
ベニシアさんは働きすぎた人生を悔やみつつも、この先はわからないけれど、自分の人生にベストを尽くしてきたし、この先どうなるかわからないけど、この後自分がどうなっていくかを見ていきたいと語っていた。

ベニシアさん、どうか安らかに。