オリンピックと甲子園の日程が見事に重なり、両方のファンとしては「観戦疲れ」でバテ気味。。
そんな日々も終わりを迎える。まず、甲子園は今日、決勝戦だった。
栃木・作新学院と南北海道・北海という組み合わせは、大会前の想像の範囲にはなかった。でも、ここまでの勝ち上がった試合を観れば、攻守にバランスがとれ、試合運びも巧みな伝統校が残ったという印象だ。
作新は、近年よく甲子園に出てきていて、毎回本格派の好投手とフルスイングの強力打線、加えて積極走塁、積極守備が持ち味。体も大きい選手が多くて、気持ちも前面に出す。
僕が思う「関東のチームらしさ」が溢れたチームカラーを感じる。いわゆる大型チームで、全国優勝を狙ってチーム作りをしているのだと思う。
そして今年は、傑出した好投手・今井がいる。大会前はそれほど名前が出ていなかったが、甲子園でその潜在能力を発揮して、見事なピッチングでチームを牽引した。
対する北海は、何と37回の出場を誇る全国屈指の伝統校。ただ、近年はなかなか甲子園で勝てない印象があった。
好投手を中心にしっかり守り、チャンスを確実にモノにして接戦に勝つ。そんな野球が北海のチームカラーだと思う。ロースコアの接戦に持ち込めば北海のペースだが、近年の甲子園では打ち合いに持ち込まれて力負けするケースもあった。
しかし今大会では、常に「北海野球」ができた。エースで主将の大西が粘り強く投げ、バックが堅守でもり立て、競り合って勝ち上がった。
伝統校同士ながら、目指す野球は大きく異なる。。面白い組み合わせになった。
そして決勝戦。結果は7ー1で作新学院が勝った。
北海は、序盤3回までは自分たちのペースで野球ができたと思う。
エース・大西がランナーを出しながらも、よく守って失点を防いだ。
打線は好投手・今井を打ち崩すために、バントの構えから打ちにいくバスタースタイルで立ち向かった。これは、揺さぶりを狙っているのではなく、バットをよりコンパクトに出すための作戦だろう。そういう打線全体で徹底した姿勢が奏功したか、2回に幸先よく1点を先制。北海の流れで序盤は進んだ。
だが、4回。作新の猛攻を受け、5点を奪われる。北海にとって、ちょっと不運なジャッジも重なり、流れが動いてしまったのは悔やまれるが、それでも相手に立ちふさがってきた大西と北海守備陣が、ここでは踏ん張れなかった。
3点を失ったところで、大西はマウンドを降りた。一人で投げ抜いてきた甲子園、ここが限界だったのだろう。
北海はその後も粘り強く戦ったが、今井投手を攻略できずに、準優勝が終わった。
僕は北海の野球が好きで、最後まで応援していた。我が故郷の代表でベスト8に進出した鳴門の野球とも、通じるようなスタイルで、こういうチームが勝ち抜けるから甲子園の高校野球は面白いと思っている。
作新のような大型チームは強い。だけど、北海や鳴門の野球でも十分対抗できる。
そんなことを感じた今年の大会だった。
試合後、大西投手の表情は晴れやかに見えた。悔しさはあるはずだけど、自分たちの野球をやり抜いた充実感が、あったのではないか。
北海の準優勝は、記憶に残るものになった!良い試合を、ありがとう!!
厳しい戦いになるだろうと思っていたけど、ここは勝ってほしいと、強く願っていた。
相手の盛岡大付属は、強打が看板のチーム。5点取られたら6点取れば良い。10点取られたら11点取れば良い。。。そんな感じの野球で、3回戦まで勝ち上がってきた。
確かに打線は強い。どのバッターもフルスイングするし、走塁も含めて思い切りが良い。こういう形のチーム作りもありで、結果を残してきたのだから、素晴らしいと思う。
対する鳴門。5年連続出場で、特に3年前にベスト8に進出したチームが印象に残るが、チームの雰囲気は当時と似ている。
好投手を中心に安定した守備力があり、守りでリズムを作る。打線はボール球を見極め、ストライクは強く振っていく。送りバントやエンドランを絡め、チャンスを広げながら1点を取りに行く。。。
昔ながらの「基本に忠実な野球」。それが鳴門のチーム作りだろう。今年のチームは、3年前よりもやや小粒ながら、より丁寧なプレーをする印象だ。
そんな鳴門にとって、盛岡大付属は対称的なチームであり、面白い対決だと思いつつ、コンセプトが違うからこそ勝ってほしいという気持ちが強くなった。
そして試合は…激戦でしたね~!!
11ー5と、鳴門がリードして迎えた9回裏に、盛岡が4点を返してなお一死満塁という…最後はピッチャーゴロで併殺で終わったけど、ハラハラドキドキの最終回だった。盛岡打線の怖さが試合を面白くしたと言えるだろう。
ただ、試合全体の印象で行けば、鳴門は本当に良い内容の野球をしたと思っている。
まず、投手陣と守り。先発をエースの河野ではなく、地方大会でも登坂がなかった矢竹を起用。3回から6回までを尾崎、7回以降を河野と継投。盛岡にはある程度打たれることを予測し、予め継投をプランニングし、その通りにやって勝ったのに意味がある。
この先の戦いを見据えても、どこかで河野以外の投手を使う必要があったと思う。3年前のチームは、坂東という大エースがいて、常に一人で投げきっていたが、今年は総合力のチームで、それが甲子園でも発揮できたのは自信になっただろう。もちろん9失点してるから、投手陣が抑えた感覚はないけれど、プラン通りの継投で勝てたことを前向きに考えたい。
守りは相変わらずの良さを見せた。特に鎌田ー日野の二遊間は今大会屈指ではないだろうか。派手さはないけど確実性・安定感の面で、投手陣を支えていると思う。
そして打線。これが素晴らしかった!
11点という結果はもちろん、内容が良かった。
ホームラン2本を含む長打に、スクイズもあり。大技・小技の両方を使って得点できた。
送りバントは、ほぼきっちり決めていた。
初の先発起用となった中山が、ホームラン含む3安打3打点と活躍した。
これに加えて「鳴門らしさ」を感じたのは、各打者の粘りである。
1回戦から感じていたが、とにかく打席で粘っこい。ボール球を振らず、追い込まれても際どいコースをファールし、打てる球を投げさせて、それを強く叩く感じ。
一人の打者にかける時間が長くなるのは、ピッチャーもバックも嫌なもの。鳴門打線のスタイルが、相手投手陣にプレッシャーをかけ、結果として得点を重ねることになったように思う。
本当に良いチームだ。観ていて楽しい野球をしてくれる。
さて、次は同じ四国の明徳義塾と対戦する。四国勢同士の対戦は惜しい気もするけど、確実に四国のチームがベスト4に残るわけで、少し安堵感もあるかな…
鳴門は春の四国大会で明徳に敗れているそうで、挑戦者として向かっていくだろう。
明徳はいわゆる野球巧者。個々の技術の高さに加え、試合運びの巧みさ、持っている引き出しの多さは全国でも屈指の強豪だ。「巧みさ」という意味では、今年のベスト8の中では明徳と常総学院が双璧だろう。
したがって、基本に忠実な野球をする鳴門に比べて、様々な形が可能な明徳野球はより強いのかもしれない。
でも。。。やっぱり勝ってほしい!
徳島県勢は、夏の甲子園ベスト4となると、しばらく遠ざかっている。水野投手を擁して、夏・春・夏の三連覇に挑戦し、ベスト4に進出してあと一歩まで迫りながら、桑田・清原の1年生コンビを擁したPL学園に敗れた大会が最後。。何と33年前の話だ。
それ以来のベスト4のチャンスを、何としても生かして、新たな歴史をつくってほしい。
そして、相手がよく知っている明徳で、今年のチームの勢いなら、十分可能な話だろう。
明日の準々決勝が楽しみ!ドキドキワクワクを、もう少し味わいたい。。
相手の盛岡大付属は、強打が看板のチーム。5点取られたら6点取れば良い。10点取られたら11点取れば良い。。。そんな感じの野球で、3回戦まで勝ち上がってきた。
確かに打線は強い。どのバッターもフルスイングするし、走塁も含めて思い切りが良い。こういう形のチーム作りもありで、結果を残してきたのだから、素晴らしいと思う。
対する鳴門。5年連続出場で、特に3年前にベスト8に進出したチームが印象に残るが、チームの雰囲気は当時と似ている。
好投手を中心に安定した守備力があり、守りでリズムを作る。打線はボール球を見極め、ストライクは強く振っていく。送りバントやエンドランを絡め、チャンスを広げながら1点を取りに行く。。。
昔ながらの「基本に忠実な野球」。それが鳴門のチーム作りだろう。今年のチームは、3年前よりもやや小粒ながら、より丁寧なプレーをする印象だ。
そんな鳴門にとって、盛岡大付属は対称的なチームであり、面白い対決だと思いつつ、コンセプトが違うからこそ勝ってほしいという気持ちが強くなった。
そして試合は…激戦でしたね~!!
11ー5と、鳴門がリードして迎えた9回裏に、盛岡が4点を返してなお一死満塁という…最後はピッチャーゴロで併殺で終わったけど、ハラハラドキドキの最終回だった。盛岡打線の怖さが試合を面白くしたと言えるだろう。
ただ、試合全体の印象で行けば、鳴門は本当に良い内容の野球をしたと思っている。
まず、投手陣と守り。先発をエースの河野ではなく、地方大会でも登坂がなかった矢竹を起用。3回から6回までを尾崎、7回以降を河野と継投。盛岡にはある程度打たれることを予測し、予め継投をプランニングし、その通りにやって勝ったのに意味がある。
この先の戦いを見据えても、どこかで河野以外の投手を使う必要があったと思う。3年前のチームは、坂東という大エースがいて、常に一人で投げきっていたが、今年は総合力のチームで、それが甲子園でも発揮できたのは自信になっただろう。もちろん9失点してるから、投手陣が抑えた感覚はないけれど、プラン通りの継投で勝てたことを前向きに考えたい。
守りは相変わらずの良さを見せた。特に鎌田ー日野の二遊間は今大会屈指ではないだろうか。派手さはないけど確実性・安定感の面で、投手陣を支えていると思う。
そして打線。これが素晴らしかった!
11点という結果はもちろん、内容が良かった。
ホームラン2本を含む長打に、スクイズもあり。大技・小技の両方を使って得点できた。
送りバントは、ほぼきっちり決めていた。
初の先発起用となった中山が、ホームラン含む3安打3打点と活躍した。
これに加えて「鳴門らしさ」を感じたのは、各打者の粘りである。
1回戦から感じていたが、とにかく打席で粘っこい。ボール球を振らず、追い込まれても際どいコースをファールし、打てる球を投げさせて、それを強く叩く感じ。
一人の打者にかける時間が長くなるのは、ピッチャーもバックも嫌なもの。鳴門打線のスタイルが、相手投手陣にプレッシャーをかけ、結果として得点を重ねることになったように思う。
本当に良いチームだ。観ていて楽しい野球をしてくれる。
さて、次は同じ四国の明徳義塾と対戦する。四国勢同士の対戦は惜しい気もするけど、確実に四国のチームがベスト4に残るわけで、少し安堵感もあるかな…
鳴門は春の四国大会で明徳に敗れているそうで、挑戦者として向かっていくだろう。
明徳はいわゆる野球巧者。個々の技術の高さに加え、試合運びの巧みさ、持っている引き出しの多さは全国でも屈指の強豪だ。「巧みさ」という意味では、今年のベスト8の中では明徳と常総学院が双璧だろう。
したがって、基本に忠実な野球をする鳴門に比べて、様々な形が可能な明徳野球はより強いのかもしれない。
でも。。。やっぱり勝ってほしい!
徳島県勢は、夏の甲子園ベスト4となると、しばらく遠ざかっている。水野投手を擁して、夏・春・夏の三連覇に挑戦し、ベスト4に進出してあと一歩まで迫りながら、桑田・清原の1年生コンビを擁したPL学園に敗れた大会が最後。。何と33年前の話だ。
それ以来のベスト4のチャンスを、何としても生かして、新たな歴史をつくってほしい。
そして、相手がよく知っている明徳で、今年のチームの勢いなら、十分可能な話だろう。
明日の準々決勝が楽しみ!ドキドキワクワクを、もう少し味わいたい。。
福士加代子14位、田中智美19位、伊藤舞46位。
10㎞辺りから離されて、上位争いにほとんど絡めずに終わったレース。この結果を受けて、今僕が一番言いたいことは…
「どうか選手たちを責めないで」ってことと、「どうか冷静に分析・検証して」ってことだ。
順位を見れば、北京、ロンドンとほとんど変わらない。だから今回が取り立てて悪いわけではない。
(因みに北京は中村が13位、土佐が途中棄権、野口が出場辞退。ロンドンは大崎が16位、尾崎が19位、重友が70位)
問題は、なかなか状況が改善されないことにあると思う。
改善が見えない上に、かつて高橋尚子や野口みづきが金メダルをとったという「栄光の記憶」があって。。
だから、今回の結果に対して受け入れられない人がいて、その矛先が選手に向かってしまう。
もしくは、この選手たちを選んだ陸連に向かってしまう。
僕もそうした感情を全く理解できないわけじゃない。だけど、それは全くもって「感情論」に過ぎない。
選手が悪い、陸連が悪いで責め立てたとして、具体的な改善が図れるだろうか?
感情論に終始していて、前進があるはずがない。
今やるべきことは、選手たちの準備、指導者のサポート、レースのプラン、実際の流れを冷静に分析・検証し、その上でどこに問題があったかを抽出し、対策を考えるという、緻密で地道な作業だと思う。
例えば伊藤舞は、レース後のコメントで、力を出せる状態に持ってこれなかった、つまりは調整に失敗してしまったことを示唆した。では、なぜうまく調整できなかったのか、どこで歯車が狂ったのかを考えるべきである。
福士加代子は、金メダルを狙って苦しい練習をしてきたけど、うまくいかなかったという。何が想定と違ったのか。。
要は、きちんと振り返りをして、次に向けての方向性を定めることを、まずやるべきだということだ。
日本の場合、選手の指導もオリンピックへの準備もレースプランも、所属する実業団の指導者に委ねられていると思う。
僕は基本的にはそれで良いとは思うが、上述したような分析・検証結果はみんなで共有して、活用することがあってほしいと考えている。
せっかくの経験を、日本のマラソン界全体で活用する工夫が、もっとあってほしいのだ。
とにかく感情論ではない議論をしていくべきで、マラソンファンとして、そういうことを僕は望みたい。
レース直後から、あくまでネット上だけど、選手たちが批判されているのを見て、とても悲しい気持ちになり、こんなことを書いた。
マラソンは人気スポーツで注目されるから、いろんな声が出るのはある程度は仕方ないけど、この空気が「大事なこと」を考える機会を奪ってしまって、かえって改善や変化を遅らせているような気がしている。
マラソン観戦が好きで、長く観ている一人のファンとしての意見で言えば、今回選ばれた3人の選手は、今の日本のベストの3人だと思っている。
ベストメンバーで臨んでの結果を、真摯に受け止め、冷静に振り返ろう。
そんなことを強く思い、切に願う。
3人の代表選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。僕はこれからも皆さんを応援し続けるし、マラソンを見続けます。
。。。何だか熱くなってしまった。
マラソンのこれからについて、いろいろ考えてまた書きたいと思います。
10㎞辺りから離されて、上位争いにほとんど絡めずに終わったレース。この結果を受けて、今僕が一番言いたいことは…
「どうか選手たちを責めないで」ってことと、「どうか冷静に分析・検証して」ってことだ。
順位を見れば、北京、ロンドンとほとんど変わらない。だから今回が取り立てて悪いわけではない。
(因みに北京は中村が13位、土佐が途中棄権、野口が出場辞退。ロンドンは大崎が16位、尾崎が19位、重友が70位)
問題は、なかなか状況が改善されないことにあると思う。
改善が見えない上に、かつて高橋尚子や野口みづきが金メダルをとったという「栄光の記憶」があって。。
だから、今回の結果に対して受け入れられない人がいて、その矛先が選手に向かってしまう。
もしくは、この選手たちを選んだ陸連に向かってしまう。
僕もそうした感情を全く理解できないわけじゃない。だけど、それは全くもって「感情論」に過ぎない。
選手が悪い、陸連が悪いで責め立てたとして、具体的な改善が図れるだろうか?
感情論に終始していて、前進があるはずがない。
今やるべきことは、選手たちの準備、指導者のサポート、レースのプラン、実際の流れを冷静に分析・検証し、その上でどこに問題があったかを抽出し、対策を考えるという、緻密で地道な作業だと思う。
例えば伊藤舞は、レース後のコメントで、力を出せる状態に持ってこれなかった、つまりは調整に失敗してしまったことを示唆した。では、なぜうまく調整できなかったのか、どこで歯車が狂ったのかを考えるべきである。
福士加代子は、金メダルを狙って苦しい練習をしてきたけど、うまくいかなかったという。何が想定と違ったのか。。
要は、きちんと振り返りをして、次に向けての方向性を定めることを、まずやるべきだということだ。
日本の場合、選手の指導もオリンピックへの準備もレースプランも、所属する実業団の指導者に委ねられていると思う。
僕は基本的にはそれで良いとは思うが、上述したような分析・検証結果はみんなで共有して、活用することがあってほしいと考えている。
せっかくの経験を、日本のマラソン界全体で活用する工夫が、もっとあってほしいのだ。
とにかく感情論ではない議論をしていくべきで、マラソンファンとして、そういうことを僕は望みたい。
レース直後から、あくまでネット上だけど、選手たちが批判されているのを見て、とても悲しい気持ちになり、こんなことを書いた。
マラソンは人気スポーツで注目されるから、いろんな声が出るのはある程度は仕方ないけど、この空気が「大事なこと」を考える機会を奪ってしまって、かえって改善や変化を遅らせているような気がしている。
マラソン観戦が好きで、長く観ている一人のファンとしての意見で言えば、今回選ばれた3人の選手は、今の日本のベストの3人だと思っている。
ベストメンバーで臨んでの結果を、真摯に受け止め、冷静に振り返ろう。
そんなことを強く思い、切に願う。
3人の代表選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。僕はこれからも皆さんを応援し続けるし、マラソンを見続けます。
。。。何だか熱くなってしまった。
マラソンのこれからについて、いろいろ考えてまた書きたいと思います。