自民党は17日、岸田文雄首相(党総裁)直属の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の初会合を党本部で開いた。安定継承と皇族数確保に向けて議論する。会長に就いた麻生太郎副総裁は「皇室典範等の法改正の必要も考えねばならない」と述べ、皇室典範改正も視野に検討を進める方針を示した。自民内の意見は割れており、集約は難航も予想される。

岸田政権、皇位継承たなざらし 担当内閣参与が退任

 皇位継承策を巡っては、政府の有識者会議が2021年12月に報告書を作成し、首相が22年1月に国会に提出。しかし、自民を含め各党内の議論は進んでいない。首相は今国会で「立法府の総意」をまとめるよう各党に呼び掛け、「自民で議論を率先する」として懇談会設置を打ち出した。
 懇談会の会長代理に茂木敏充幹事長、事務総長に萩生田光一政調会長が就任。初会合では、有識者会議の報告書について内閣官房から説明を受け、次回以降、議論を深めることを確認した。麻生氏は「皇室の在り方はわが国の根幹をなす極めて重要な課題だ。限られたメンバーで静謐(せいひつ)な環境の中で議論を深めていきたい」と語った。(2023/11/17-18:42)


「静謐」といえば聞こえは良いですが、国民統合の象徴である皇室 に関する重要な事項を、密室で行われる談合 で決めて良いものではありませんよ。

 

 


谷田川惣 の妄言は今に始まったことではありませんが、

引用元である 毎日新聞 の記事は、旧宮家 に対して 皇族 となる意思があるかの確認など、皇籍取得 を求める上で必要となるアプローチを全くしてこなかった事について書かれたものでありました。



 松野博一官房長官は15日の衆院内閣委員会で、安定的な皇位継承を巡り、旧宮家の男系男子の皇籍復帰の本人の意思確認について「政府として具体的な把握や、接触は行っていない」と明かした。また、今後の対応について「国会での議論を注視しながら、議論の中で適切に対応する」と述べた。立憲民主党の馬淵澄夫氏に対する答弁。


 政府の有識者会議は①女性皇族の婚姻後の皇籍を維持する案②旧宮家の男系男子を養子縁組で皇族とする案――の2案を軸とした皇族確保策をとりまとめている。旧宮家の男系男子の意思確認について、馬淵氏は「制度化されてからでは遅い」とただすと、松野氏は「個人のプライバシーに関わることで、慎重な対応が必要だ」と語るにとどめた。


 また、馬淵氏は、旧宮家の男系男子の養子縁組案は、門地(家柄)による差別を禁じている憲法14条違反に当たるかについても質問した。内閣法制局の木村陽一・第1部長は「一般論として、皇族という14条の例外として認められた特殊の地位を取得するもので、14条の問題は生じない」と答弁したが、馬淵氏は「旧宮家の男系男子は一般国民という扱いで、門地差別の疑いがあることは否定できない」と批判した。【古川宗】


行政機関に過ぎない 内閣法制局 は、諸外国における「憲法裁判所」とは権限が全く異なります。


米国式の 付随的違憲審査制 を採用する我が国に於いては、

国会を通過した法律が、裁判所で「違憲」と判断されてしまう可能性も有り得るわけで、違憲の疑義が避けられない「旧宮家活用論」は、最初からやるべきではありません。




 

  


女性宮家だけではなく、女性天皇・女系天皇にも踏み込んで、皇室典範改正を進めてください。

保守系の方のなかには、男系男子による皇位継承が伝統だと思い込んでいる人もおられるようですが、
記紀(古事記・日本書紀)に登場する天皇陛下は、必ずしも男系で継承されていたわけではありません。



仲哀天皇の父は日本武尊ですが、日本武尊が薨去してから30年以上後の時代に仲哀天皇が生まれています。

仲哀天皇は両道入姫命(垂仁天皇の皇女)の「女系」と解釈可能です。


この事からも、伝統の観点からみても、男系男子に固執する理由はありません。



旧宮家「活用案」は、憲法14条に違反する疑義が挟まれており、誰が皇族になるのかも明らかにされていない時点で話になりません。

そもそも、天皇から五世以上離れた傍系が皇位継承した前例はありませんから、
伏見宮系の「旧宮家」の復帰を「伝統」というのは過言どころか詐欺なのです!!

男女の別なく、直系長子優先で、世襲で皇位を継承する方向で、皇室典範改正を達成するよう強く求めます。