ヤマト王権(※大和朝廷)大王(※天皇) は、男系継承・万世一系 の見地に立てば、わりと早い段階で 何度も断絶していた と解釈しなければならないものであり、
歴代天皇 の 血縁関係 を維持する上で、后・妃 となる 女性皇族 が果たしてきた役割 (※所謂 「女系」) は決して無視すべきではありません。



「男系男子が崩れたら、天皇制廃止を目指す左翼につけこまれる!」


護憲派左翼の憲法学者 奥平康弘 が、岩波書店の『世界』に寄稿した主張がその根拠となっているようですが、
そんなものは「女系に移ったところで、古来より皇統が連綿と続いてきた根拠が揺らぐようなものではありません(笑)」と、一笑に付してやれば良いだけの話なのです。

  



そもそも「万世一系」自体が、学問上の通説でもなんでもなく、
文部科学省の 学習指導要領 にも存在しないのですから、左翼による「難癖」にいちいち反応する必要はないのです。

住吉大社神代記

「於是皇后與大神有密事。俗曰夫婦之密事通。」

ここに 皇后(※神功皇后)大神 と密事あり。俗に夫婦の密事を通はすと曰ふ。


「住吉大社神代記」によると、神功皇后(※気長足姫天皇) 15代天皇 として記録されているのに加え、
誉田別尊(※応神天皇) の父についても 仲哀天皇 ではなく「大神」とだけ記録されています。




仲哀天皇 自体が、複数の英雄による偉業を 1人の皇子「日本武尊(※小碓尊、ヤマトタケルノミコト)」の伝説 としてまとめ、神功皇后 の偉業を 漢意に影響された方法で「皇室の歴史」として記録する上で 登場したとされており日本武尊とともに、実在したかどうかが疑問視されている1人であります。


記紀 のなかでも扱いが決して良いとはいえず、明治までは 神功皇后 が「神功天皇」とされていたことからも、

我が国が「王朝国家」の形式に発展する以前の ヤマト王権 に於いては、大王(※天皇) の地位も 女系継承 があったと結論付けるには充分過ぎる証拠だと言えますし、記紀に登場する 皇祖皇宗 「歴代天皇」の歴史 とするならば 女系 を否定したら成り立たなくなってしまうのです



【日本武尊の墓】

宮内庁 は、日本武尊 墓(※陵墓) として 3ヵ所の古墳 を 治定 しています。