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真の問題作はやはり、この作品でしょう!![]()
この本が放つ圧倒的な負のエネルギーは
自分が弱っている時、無防備に触れてしまうと
壊されてしまう恐れさえあるキケンな代物です![]()
女探偵ミロ・シリーズ第5弾! (今回、激しくネタバレしてます)
「四十歳になったら死のうと思っている」という
衝撃的な書き出しではじまる本書は、シリーズを通して見え隠れする
自己中すぎる思考回路でどんどん腐り暴走するミロが
父、善三を殺してしまうというさらに衝撃的な出来事により
どんどん深みに足を取られて行ってしまう。
登場人物は見事なまでに己の本能むき出しで醜く、鋭く獲物を狙う様は
突き抜けすぎていて快感ですらある。
その中でも特に注目すべき人物は
善三と2人、静かに愛をはぐくみながら暮らしていた盲目の女、久恵。
善三には「パパリンがいなくなったら生きていけない」と甘えながら
実際に死んだ後は、復讐の鬼と化し、形振り構わずミロを追い続ける。
圧巻は、ミロを追って入った先の韓国で、
生意気な態度をとったことの粛清に複数の男たちに蹂躙される。
異国の地で目も見えず突然犯されるということがどれほどの恐怖なのか。
一瞬自分に置き換えて考えてみたが、激しい悪寒が体を突き抜けたので
すぐにその想像を頭から消し去った。
しかし、久恵の本当の恐ろしさはそこからで、
自分を蹂躙し終わった男たちからミロを殺すための拳銃を買ったのだ。
((((((ノ゚⊿゚)ノ ガクガク
なんという壊れ方をしてるのだろう。![]()
その他、「天使に見捨てられた夜」などに登場したホモのトモさんを・・・
あのプライドの塊のような彼をレイプし支配、
外道だろうがやくざだろうが久恵にかかってしまえば
「見えねぇもんは関係ねぇっ」と言わんばかり。
登場人物すべてが、ことごとくぶっ壊れた者たちばかりだったが
こんなに地を這うゴキブリ並みの生命力に溢れるキャラは
もはや悪の大王、最後の大ボス、小学生の時に見たターミネーターばりに
何度殺しても甦り、血肉を失ってもなお執拗に迫り来る
逃れられない恐怖そのもののような女だった。
強ぇ~ 強すぎる・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
しかもミロを守ろうと魔王久恵に撃たれ、ミロの恋人である徐は下半身不随に。
この徐との間の愛は、シリーズを通して流されるように恋に落ちてきたミロにとって
一番純粋でゆるぎないものだと感じる。
そういう人に出会えたミロはめちゃめちゃ幸せ者です。![]()
所謂、平凡な家庭に幸せを見出せる感覚を持ち合わせていないミロにとって
自分の命よりも大切だと思ってくれて、鬼畜ミロを真から理解してくれる奇特な方って
徐意外に考えられないです![]()
まあ、ある意味似た物同士ではありますが
色んな意味で、徐の帰りを待ち、クソヤロウにレイプされた時にできた子供と3人
一緒に歳を重ねていって欲しいと
切に願います![]()
余談ですが、若かりし日やくざの世界で権力を欲しいままに操っていた
善三の親友である鄭の、老人になり「現役だと思っているのは自分だけ」、という
落ちぶれ方もなかなかの哀愁ものでした![]()


