家族狂

                                ☆☆☆



中村うさぎの本をはじめて手にとった。本



何故彼女の本を、しかも今更読む気になったのか


自分でもわからない。



数年前、彼女がホストにハマッた本を出したが


彼女がハマッたホストこそ、私の15年来の親友。


男と女の間に友情は成立するのか、という不毛な質問に


いつも私は「成立する」と答える。


それは、彼の存在があるからこそ言えることだと思う。


親友ではあるけれど、ホストとしての彼、男としての彼に


全く興味のなかった私は、彼が登場する本にも興味がなかった。


以前、本人からそういう話を聞いたような気がしたが


何となく、くぐもったような印象だったので、そのまま放置プレイにしておいた。笑


だけど、何でだろう・・・突然、急に突然読みたくなったニコニコ



思ったらすぐに行動に移さなければ気がすまないやっかいな性格なので


その足で本屋に飛んで、この「家族狂」と「愛と資本主義」、


そしてリアルに彼が登場する「さびしいまる、くるしいまる。」を購入。


(1冊しか読まずに中村うさぎを知ったつもりになりたくなかったので・・・)


で、この作品から読むことにした。



ハードボイルド作家・北村が越してきたマンションには4人家族の幽霊が住んでいた。


現実とも妄想ともつかぬ幽霊一家との同居生活を強いられた彼の元に


おかしなファンから手紙が舞い込んだ。


北村の作品を自分への個人的なメッセージだという妄想にとりつかれた


おかしなファンの暴走が次第にエスカレートしていく。


そしてついに、北村の誕生日に届けられた恐るべきプレゼントを開けた瞬間から


衝撃の結末へと一気に走り出す・・・



はっきり言って、私好みの作家さんではなかった。あせる



同属嫌悪!?


似てるような気がした。



作品自体はプロが練りに練って作り上げたよくできた本だと思うけれど


その計算つくされた「ど~だぁ」感もちょっと苦手かも。汗


世間的に「中村うさぎ」といえば、色モノなイメージが先行しがちな作者だが


その筆力は確かなものだった。



あと、エピローグも


他人の目や批評を気にしてる人には書けないシロモノで


あぁ~、中村うさぎぃぃぃ ってカンジで◎



でも、この人、この歯に衣着せぬ物言いが売りなのは分かるが


いつか自爆しそう・・・爆弾


                        西の魔女が死んだ

                                 ☆☆☆☆☆



こんなにこんなにこんなにこんなに素敵な本に


私は未だかつて出合ったことがありません。恋の矢アップ≧(´▽`)≦



ハート・ウォーミングですドキドキ



本の帯に、


「最後の3ページ、涙があふれて止まりません。」。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



と書いてありましたが


涙があふれるどころか号泣しすぎて隣から苦情がくるんじゃないか


ヒヤヒヤものでした。ラブラブ



本を閉じて数分、呼吸困難になりそうなほどえぐえぐとしゃくりあげてしまいあせる


大人になってこんなに泣いたのは、自分の祖母が死んだ時以来だ、と


気付きました。



不登校になってしまった中学生の少女、まい。


そんな中、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを


おばあちゃんの元で過ごすことになりました。


自然の中で、自然と共に生きるおばあちゃんと一緒に暮らすことで


まいは少しずつ変わりはじめる・・・



自分で紹介文を作っておきながら言うのも何ですが、


これだけ読んだら、別に何の変哲もない本のように感じてしまう・・・


本屋でこのあらすじが書いてあったら、私なら絶対にこの本を手に取ろうとは思わないだろうなぁ。


我ながら、ちこっと自己嫌悪ガーンダウン


でもね、本当に素敵な本なんです!!



もうすぐ映画がスタートするからといって、


私は回し者でも何でもなく、純粋に感動しましたラブラブ!



緑の香りや髪を揺らす優しい風、霧


おばあちゃんの作る料理の匂いさえも届いてきそうなほど波


ほっこりと温かい気持ちが充満して満月


私自身、許された気持ちになりました。(*´σー`)




私もまた、共働きの両親の元、完全におばあちゃんっ子だったのですが


成長するにつれ、おばあちゃんの家を訪れる回数も減り


上京してからは、何年も逢いに行かず、独りぽっちにしてしまいました。



1時間に1本しか来ないバスを、何時間も待ち続けていてくれたおばあちゃん。



孫が学校に持って行けるように、畑一面を花畑にしてくれたおばあちゃん。



温かいスープを作ってずっと帰りを楽しみにしてくれていたおばあちゃん。



最後はもう私のこともわからなくなってしまったけれど、


西の魔女ことまいのおばあちゃんと重なって


その太陽のようにふりそそぐあふれんばかりの愛を思い出し


胸が熱くなりました晴れ



おばあちゃんっ子必見です!ヒマワリハチ

                        さまよう刃

                                  ☆☆☆




今回、とってもシリアスは気持ちでこのブログに向かっています。



妻を亡くし、中学生の愛娘と2人で暮らしていた長嶺の平凡ながら穏やかな幸せは


何の前触れも無く、人間性のかけらもない2人組みの少年により


いとも簡単に最悪のカタチで終わりを告げた。


妻の形見であり自分の命よりも大切にしてきた、この世でたった一つの宝物である愛娘、絵摩を


レイプされた上、大量の麻薬を投与されて殺されたのだ。


匿名の密告電話を受け向かった先の犯人の家で、絵摩が


鬼畜としかいいようのない人間のクズどもに蹂躙されているビデオを見てしまう。


我を忘れた長嶺は、その場で帰宅した犯人の一人を刺殺してしまう。


そこから、彼の復讐劇は幕を開ける。


少年法によって守られるであろうもう一人の犯人を探し出し、


自らの手で決着を付けるべく決意を固める。




この本は、被害者の心情、少年法の問題、そして復讐という法律では許されない犯罪をどうとらえるか、


という3本柱を中心に物語が進んでいきます。


「自分の娘が薬を打たれ、レイプされ、殺される」


これ以上残酷な出来事ってこの世に存在するのだろうか・・・


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私は2年前、一緒に育ってきた従兄弟のお兄ちゃんを殺された。


犯人は少年ではなかったけれど、ごく近しい2人組みで


動機も金目当てという何ともやりきれないものだった。


残された家族の悲しみや苦悩は、いくら言葉を尽くしても決して伝りはしない。


永遠に終わることのない闇がいつまでもいつまでも続いていく・・・



反対に数年前、無二の親友の弟が


叔父に命令されたという理由で、仲間を集めて人を殺した。


すでに本人は服役中、私の親友は結婚が延期になり


加害者の親となった両親が、地面におでこをこすりつけながら謝罪している姿が


ワイドショーで流れていた。


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もしも、私が・・・


私の愛する人が殺されてしまったら・・・



以前、自由が丘から急行電車に乗った時


その「もしも・・・」が頭から離れなくなり


六本木で下車する頃には涙を流すどころの騒ぎではなく


周りの人が引くくらい号泣していました。(//・_・//)



この本もそうですが、ジョディーフォスター主演で


結婚目前だった最愛の男性と犬を散歩させているところを


3人の暴漢に襲われ、彼は殺され自身も瀕死の重傷を負ってしまうが、


そこから彼女の復讐が始まるという映画「ブレイブ ワン」を見た時にも


激しい衝撃が走りました。



キレイゴトを並べるのではなく、


自分の身に本当に起きた時、私も長嶺と同じ方法をとるのではないか。


だけど、それにはすごいすごい決意と精神力と自分の命さえも必要で


本当にやれんの?と問われると、答えられない。