その年、アラン・プロストによって開幕2連勝を上げて上々の滑り出しを見せた筈のルノー・チームはしかし、そこからの8戦で1ポイントしか獲得できないという泥沼に陥っていた。ルノー・ターボエンジンは信頼性の問題を克服できておらず、トップ独走中の単独スピンとクラッシュで2台ともが姿を消したモナコGPのようにドライバーのミスも目立った。
オール・フレンチ体制のルノー・チームにとって、地元GPであり、ターボエンジンの絶対的有利となる高速コースであり、タイトル獲得の瀬戸際となるこの一戦は、絶対に負けられない舞台であった。
そのレース前、チームは2人のドライバーにオーダーを出した。まだチャンピオンの可能性が残るプロストを確実に勝たせるためのオーダー。
プロストにとっては自明であった。だがもう一人、ルネ・アルヌーにとっては……。
1982 F1グランプリ 第11戦 フランス【決勝】/フルバージョン・F1 LEGENDS版
今回のルノーのキットを組むにあたって、どのレースを再現するかという問題があった。
①プロスト車であること
②フロントウィングを装着していないこと
以上の条件を満たすレースを探した時に、開幕2連勝のレースにはフロントウィングが装着されており、以降のレースでの戦果ははかばかしくない。
殆ど唯一の好走例がフランスGPなのだが、このレースでのプロストはチームメイトのアルヌーにオーダー無視の独走を許しての2着であり、むしろ苦々しいレースではなかったかと思われる。
裏切られた男、のマシン。それもまた、ある種象徴的なものではないかと思う。それこそ、勝ったアルヌーよりもむしろ。

というわけで、完成です。本当にありがとうございました。
作業開始から2か月……はっや(苦笑)。もっと手こずると思った……というか、もっと時間をかけるべきだったかも知れない、全体的に。

本当はクリアコート→研ぎ出しで光沢表現とデカールの保護を行うのが、特にレースカーモデルでは常道なのだけど、それはエアブラシか最低でも缶スプレーあってのもの。
検討してはみたのだけど、結局筆塗りで出来ないことはやらないでおこう、という結論に達した。これは今後も僕のモットーになると思う。
なので、もう早速組付けに入る。

まずはシャーシとモノコックをセメダインで溶着。ここをちゃんとできれば何とかなる筈……。

シャーシを組み付けないとギアボックスが組み付けられない。ギアボックスを組み付けないとリアウイングが組み付けられない。
で、ボディカウルを取り付けてはみたが、やはり何ともならなかった(苦笑)ので、瞬間接着剤で固定することを決定……上の写真は、瞬間接着剤を塗った後に「中身の写真撮らなきゃ」って慌てて撮った(苦笑)。

こう見るときっちり取り付けられてるように見えるが、まあ微妙にズレてます。途中の積み重ねで最後に齟齬が出てる感じ……最初のエンジン工程からしてそうだったが(苦笑)。

フロントノーズコーン組み付け。一回組み付けたが微妙にズレてたのでやり直したのだが、この写真は多分やり直し前。

コックピット後方とサイドポンツーン先端のパーツ組み付け。まあこんなもん。

ロールバーはカウルがずれてる影響でまともに組み付けられず、ダボピン切り落として強制接着。

ウインドスクリーン。多用途接着剤がちょっと内側にはみ出て拭き取るというハプニングもありつつ。

ヘッドレスト。ちょっとサイズ違くないかと思ったが、まあ色々な意味で今更ではある(苦笑)。

最後にサイドミラー。角度は微妙。

この角度からの方がメーター類が綺麗に見えますね。メーターの角度も微妙。




はい、改めて完成です。本当にありがとうございました。
このレベルの作例をわざわざ人目に晒す事について、思う所が無いと言えば嘘になるが、あくまで未来の自分に向けての記録というのが第一義ではあるので、そこまで気にかけているというわけでもない。
強いて言えば、検索して出てくる作例というのが大抵はトップエンドのクオリティであり、というかそうであるからこそアップしているのではあろうけれど、素人や初心者が見れば委縮してしまう面があるのも事実。
高みを目指さなくても楽しんで組むことはできる、という一つの例になることができるとすれば、僕としては幸いなことだと思う……が、やはり人目には触れないままでいたくもあるな(苦笑)。まあそんな心配要らないか。
さて……早速次に行くか? 午前中で作業終えちゃったし、このままダラダラ過ごすのも勿体なくはあるが……。