先月、母の三回忌がありました。
息子の2歳の誕生日がありました。
三回忌って、まる2年でやるじゃん。
あれ、よく分かんなくなるよね。
数えでやってるからなんだろうけど、毎度よく分からん。
今日、焼肉のことを考えていました。
私は焼肉が大好きで、子供を産む前にはよく食べていて
でも焼肉屋に子供を連れて行くのは危ないじゃないですか。
というわけで、しばらく食べてないんです。
でも最近、どうしても食べたい。
ハラミが!ハラミが!!!
そういえば、「ひとりカラオケ専門店」ってあるな。
ということは、「ひとり焼肉専門店」もあるんじゃね?
と調べたらなんと上野にあるんですよ。
2年ぶりに食べられる!
ひとりで上野に行って食える!
私が最後に焼肉屋に行ったのは、2年前の正月でした。
高校時代の友達と、実家の近所で食べました。
私はその時、臨月でした。
母が心配して、
「肉はよく焼きなさい」と言ってました。
当日も、メールで「よく焼いてね」と送ってきた。
母はもう、余命宣告をされていました。
宣告がある前から、話すことも辛そうな日もあったけど
この日のメールは、絵文字もついてた。
わりと調子がいい日だったのだと思います。
前年の11月末に里帰り出産で実家に帰ってから
ほぼ毎日、母の見舞いをしていました。
この日は旧友に会うために見舞いを休んでたんだけど
前日に(夫の)実家に泊まっていた夫が、
私の実家に帰る前に母の見舞いに寄ってくれて
私が病院に行けない日に、夫がひとりでふらりと寄ってくれるんですよ。
母と夫はすごく仲が良かったんだけど、
これは本当にありがたかったなぁ。
この4日後に母が危篤になるなんて、思いもしなかったけど。
「焼肉」というワードだけで、こんなにいろいろ思い出して
ぼろぼろぼろぼろ泣きました。
この1年は母のことはあまり思い出さない1年でした。
母が亡くなって1年は、母のことばかり考えていました。
母のことを忘れちゃいけない。
母の顔、
母の声、
トイレや歩行訓練に付き添う時に、私の腕に捕まっていた感触、
母と過ごした最後の日々
毎日、思い返しました。
正直、目の前の生まれたばかりの子供なんか目に入らなかった。
苦しかった。
悲しい気持ちももちろんあるけど
いろんな人を責めたい気持ちもあって
なにより、自分を強烈に責めていて
母は2度目の手術をした後だったんだけど
もしかしたら
私が妊娠していなかったら、
母は2度目の手術はしなかったんじゃないかと思っていて
(母は、私の産後の手伝いをするんだと張り切っていた)
もししなければ、
結果は同じでも、あんなに苦しまなかったんじゃないかって
あんなに望んで子供を授かったのに
出産を控えていたせいで、母の寿命を縮めたのかもしれない。
うちの両親はもともとできちゃった結婚ってやつで
私が出来なければ、母はあんなクソ親父と結婚してなかったんじゃないかと
ずーっと考えながら大人になっていたので
自分を責める理由としては、ちょうどいいよね。
最初の1年はこうして過ぎて行って
母に依存しながら生きてきた私は、
転びながら、そのまま這いずりながら生きた1年でした。
周囲と自分を心の中で責めまくって一周忌を終えた後
私は母に、宣言しました。
悪いけど
私はお母さんを忘れるよ。
息子と夫と、幸せに生きるために必要だから。
お母さんへの罪悪感を捨てちゃったら、
お母さんのことをまったく思い出さない日もあるかもしれないし
そのことで、いろいろ言いたいこともあるかもしれないけど
それは、あの世で会ってから聞くわ。
この世で生きるうちは、私の好きにさせて。
決別宣言でした。
毎日、いちいち思い出を手に載せて眺めて
悔やんだり責めたり泣いたりするのをやめて
なんとなく思い出した時にだけ思い出して
それで泣きたかったら泣いて
笑いたかったら笑う。
わざわざ、ひねり出すように思い出すのをやめる。
昨年1年は、そんな感じでした。
まっすぐじゃなくても
すたすた、とまでいかなくても
自分でちゃんと歩けているな、と実感できる1年でした。
2年が経った今、
少しずつ、外に出していこうと思いました。
自分の中で決着がつかなくて
もやもやぐるぐるどろどろした思いばかりで言葉にならなかったり
「不幸な人」ぶってる気がして言えないことばかりでしたが
それも引っくるめて、出していこうと。
母を喪った事実と感情にただ巻かれるだけだった1年
あえて離れると決めた1年
今年1年は、その両方が合わさる1年かなぁと。なんとなく。
息子がだいぶ、人っぽくなってきて
息子の成長に合わせ、自分の子供時代をふと思い出すことが増えて
当然だけど、母もそこにいるわけで
ただ、思い出すだけの時もあるし
悲しくなって泣いてしまう時もあるし
そういう心の変化を、ちゃんと感じつつ
人にも見せつつ(難しいけど)
1年を過ごそうと思います。
そんなかんじっす。