しばりやトーマスの斜陽産業・続 -9ページ目

子供のための身近なヒーロー『星雲仮面マシンマン』

 出演しているトークイベント『スーパーヒーロートーク』で紹介する機会があったので改めて『星雲仮面マシンマン』を前話通して観たがあまりに面白過ぎたし語る部分が多い作品なのでここでも紹介する。

再販されたミュージックファイルコレクション

 

 マシンマンの放送は1984年。70年代に隆盛を極めていた特撮番組(年にレギュラー放送が10本以上あった年もある)は80年代になると勢いに陰りが見えてきた。番組をつくるのは東映と円谷ぐらいしかなくなり、ウルトラマンも80で打ち止められた。

 前年に完結した(当時)『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』で海外の特撮技術が注目される一方、84年の日本は復活した『ゴジラ』がトドメを差し、『さよならジュピター』で世界の特撮にさよならしていた。1月には『仮面ライダーZX』をもってライダーシリーズも打ち止め。

 

 そんな84年にバンダイの村上克司は東映に新たなヒーロー番組の制作を依頼。東映はスーパー戦隊シリーズの『科学戦隊ダイナマン』、メタルヒーローシリーズの『宇宙刑事シャリバン』がクライマックスを迎えるころの話だ。さらに不思議コメディーシリーズの『バッテンロボ丸』もあり、年に3本のレギュラー番組を抱える中での新番組制作。東映はこの依頼を受け4本目のレギュラー番組に挑む。枠は日本テレビ

 東映は系列局のよみうりテレビで『超人バロム・1』を制作したことはあったが日本テレビ系は初。

 

 バンダイはライバルのタカラ(現タカラトミー)のおもちゃ『ダイアクロン』シリーズに対抗して『マシンロボ』を展開していた。乗り物が変形して人型ロボットに変形するおもちゃで、アニメはやっていたが今度は実写ドラマをやろうと。

 だがこの企画は頓挫してしまい、枠だけが残った状態で東映は石ノ森章太郎に原作を依頼し、『マシンロボ』のイメージを残す形で『マシンマン』となる。

その名残は乗り物メカのマシンドルフィンのおもちゃに見て取れる。「マシンからロボへ」という変形が売りになっていた。本編にはロボット出てこなかったけど・・・

 

ここで石ノ森章太郎が登場するのは日テレ側のプロデューサー堀越徹が学生時代に石ノ森章太郎ファンクラブの会員で「日本テレビでも石ノ森作品を」という念願がかなっての起用。

 

 こうして誕生した「第三のヒーロー」マシンマンは戦隊でも宇宙刑事でもない路線を目指す。

 

 

 主人公であるアイビー星人のニックは大学生で卒業論文の執筆のため地球にやってくるという設定。地球にやってきて初めて知り合った現地人のカメラマン、真紀が犯罪組織テンタクルのアンドロイド兵士に襲われてるところに出くわし、行きがかりで彼女を助けることになったニックは「ボディガード」という名目で地球人名・高瀬健を名乗り卒業論文をほっぽりだしてテンタクルの魔の手から真紀や弟の勝ら、子供たちを救うために戦う。

 

 テンタクルを犯罪組織としたが、首領プロフェッサーKは大の子供嫌いで子どもが楽しそうにしているのを見るだけでくしゃみがでてしまう。くしゃみを止めるためプロフェッサーKは配下の鉄人モンスやアンドロイド兵士を使って子どもたちをいじめたり、泣かせたりする。目的が世界征服とかではない悪の組織なのだ。

 ちなみにその悪事(子供を泣かせる)手段だが・・・

 

2話:子供の涙からダイヤをつくるため、子供を攫って泣かせる

泣くば泣くほどいいダイヤができるので、「おらっ!もっと泣け!」と大人が脅すシーンは怖いというより見ていられない。

 

4話:くしゃみの出る焼き芋をタダで食わせる

まったく売れない焼き芋屋のおやじをアンドロイド兵士が買いたたき、悪事に加わせる。この回はちょっと陰湿でくしゃみを止めるためには自分が食べた芋を他人に食わせてうつさないといけないのだ。自分が助かるために誰かを犠牲にしないといけない!罪悪感まで芽生えさせる凄い作戦だ!

 

6話4話より怖い話で、ある女の子のところに「わたしが本物のママよ」と偽物を向わせる。優しい両親に育てられた女の子だけど、信じられなくなって偽物のママのところに家出してしまう。

 

11話:高額のアルバイトと称して子供に電子回路を作らせ100万円の報酬を渡す。ところがその回路はミサイルに使われ東京破壊作戦が実行される。「子供たちのつくった電子回路で東京が破壊される!子供たちはショックを受けるぞ!」闇バイト問題を先取りした話なのだ(ウソ

ちなみにこの回のサブタイトルは「とんだアルバイト」(笑)飛ぶミサイルとかけているセンスが最高。

 

23話:おもしろおかし銃という攻撃を食らうと笑いが止まらなくなる銃で子どもたちを笑わせている隙にこづかいを奪うという大人のやることではない

 

 

 とこんな感じで時折陰湿ではあるが、いい歳した大人の犯罪組織とは思えないほどやることがせせこましい。プロフェッサーKを演じた天本英世、後任の犯罪組織オクトパスの女王レディーMを演じた元ヅカの湖条千秋さんのコミカルかつオーバーな演技のおかげで陰湿さが薄れて笑えるのがいいんだよな。

 また近所の町内レベルの規模しかない話で、子供たちのために奮闘するマシンマンは子供たちのヒーローというイメージが強く刻まれることになる。スーパー戦隊や宇宙刑事以上に身近な存在に感じられたはずだ。またマシンマンを演じた佐久田脩がメガネをかけていて当時「メガネをかけたヒーロー」なんてほとんどいなかった(スーパーマンぐらいかな)からメガネをかけた子供たちが親近感を得たと思われる。

 

 さらに途中から番組最後におたよりコーナーという視聴者からの質問に答えるコーナーが出来、スタッフが用意したネタとはいえ、マシンマンはより身近にご近所のヒーローとして印象付けられることに。

達筆すぎる5歳児からの投書も読んじゃうぞ!

 

 マシンマンを他にはないヒーローとしてさらに強調されたのが「敵を倒さない必殺技」カタルシスウェーブの存在だ。

 

 テンタクルとオクトパスのアンドロイド兵士は敵として破壊するマシンマンだが、彼らに利用されて悪事に加担する人間の悪役にはこのカタルシスウェーブを使って「改心」させる。改心した犯罪者は「もう二度と悪いことはしません」と立ち直ったり、自首する。最後にはプロフェッサーKやレディーMまで改心させようとするのには恐れいった。

 

 こうした描写がマシンマンを他の何にも似ていない唯一無二のヒーローとして未だに輝きを放っているのは本当にスゴイ。今真似しようとしても無理だもんな。

 先日行われた東映特撮Blu-ray化PROJECTでは候補作品に入りながら漏れてしまった。こんな機会でもないとBlu-ray化なんてありえないので期待したのに。シャンゼリオンはともかく、ズバットは絶対つくられるんだから先にマシンマンにして欲しかったよ・・・

 今の時代にこそ「子供のための身近なヒーロー」の存在が必要なのかもしれないのでTTFCなんかで見て欲しい。

 

 

 

 

過ぎ去って気づく青春の日々『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』

 2002年の韓国。高校3年生のジヌは毎日悪友たちとバカなことばかりして騒いでいた。あまりにバカなので担任からクラス一の優等生でマドンナ的存在のソナから勉強を教わるように彼女の前に席替えされてしまう。

 それでも「俺はまだ本気だしてないだけ」と一向に勉強する気がなかったが「口先ばかりで他人の努力を笑う人をわたしは軽蔑する」と彼女にそこまで言われたからにゃあ、いっちょやってみっか!とマジメに勉強に取り組むうちにみるみる成績は上昇。

 これなら優等生にだって勝てるぜ!と調子に乗って啖呵切ったジヌにソナは賭けを提案。ジヌは丸刈り、ソナはポニーテールの髪を下すことを賭けて点数勝負。

 見事に敗北したジヌは堂々と丸刈りで登校して悪友たちから笑いものに。ふと校庭の隅に目をやると髪を下したソナが通りがかった。恋愛ごととは無縁の日々を送っていたジヌはいつしかソナに惹かれていることに気づくのだった・・・

 

 

 作家ギデンズ・コーが自身の青春時代を振り返った台湾の青春映画『あの頃、君を追いかけた』の韓国版リメイク『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』はジヌ役に韓国のボーイズアイドルGOT7のジニョン、ソナ役にTWICEのダヒョンを配したアイドル映画。みずみずしいばかりの青春映画に相応しい面子ではないか。

 

 海外の青春映画ながら主人公が日本の漫画『SLUMDUNK』や『はじめの一歩』の愛読者という設定のおかげで日本の観客が観てもすんなり入り込める。台湾版では劇中大学生になった主人公が飯島愛とか小沢まどかといった日本のセクシー女優にハマるという展開に自分のことを言われてるみたいで気恥ずかしくなるのだが、韓国版では兵役のエピソードに代替されている。日本のセクシー女優がらみの話はさすがに恥ずかしかったのか?

 

 ジヌは自分が如何に幼稚でバカだったのかを思い知らされるほろ苦い物語になる。青春映画を観る度に「自分が学生の時、こんなキラキラしたエピソードまったくなかったぞ!話を盛っている!」と憤慨するけどあれが青春だったと気づくのはそれが失われて手に入らなくなった時ばかりなんだなあ・・・と改めて思い知らされた。

 

 物語も展開もほぼオリジナルに忠実だけど韓国版はやや物悲しさと一番最後の盛り上がりが足りないかなという気はするがマイナスというほどでもない。オリジナルが好きな人は迷わず観に行って失われて取り戻せない青春に泣いてくれ。

 主役二人が歌う主題歌もたまらなくいい。

 

 

プレミア価格になってるオリジナル版

日本でのリメイク。こっちもいいぞ。

原作本

2025夏アニメ

2025夏アニメは充実していたと言われる前期よりも秀作揃い。その夏アニメも中盤から後半に差し掛かる頃。今回はそんな夏アニメの話。

 

注目作の一つがオリジナルアニメの『Turkey!』

タツノコプロのレーベルBAKKEN RECORDとポニーキャニオンの共同制作作品。原作ナシのオリジナルで放送枠は日テレ火曜深夜『アポカリプスホテル』の後番組なので関西じゃ地上波放送で見られないこともあってほとんど注目してなかった。

それに放送前のキービジュアルがコレで

 これだけ見たら地方都市を舞台にしたボウリング部の少女たちが繰り広げるゆるい日常アニメと勘違いするじゃないですか!何で地方都市だとわかるかというと、電車の車両が二台だから・・・(ちなみに舞台は長野県の千曲市)

 ところが第一話ではボウリング部員たちがみんなで楽しむための部活を続けるか、勝つための部活にするかで真っ二つに。どちらの方向性で進むかを決めるためのボウリング対決に。勝負の途中で突然ボウリングの球が輝きだし、光に吸い込まれていった部員たちが目を覚ますと、戦国時代にタイムスリップしていた!

 

 この展開になることは第一話の放送終了まで完全に隠されていたのだった。部員らは当時の千曲を統治していた領主の庇護を受けながら現代に帰る道を探ろうとするが、彼女らが未来の世界からやってきたことを知る者が現れ・・・と先の展開が全く読めないストーリーの上、オープニングアニメではなぜか部員らがバンドを組んでたりと一体なんでそんなことになってるのかまったくわからない!視聴者を惑わせる描写が山ほど入ってる。

作詞曲がthe peggiesの北澤ゆうほ。問答無用でキマッテルのが許せる

 

 ボウリング部員の名前が『めぞん一刻』のキャラクターから取られてたり(高校名が『一刻館高校』)、戦国時代のキャラの声優が日髙のり子、井上喜久子、佐久間レイと『らんま1/2』のメンバーでこれはるーみっくわーるどなのか?

 1クールなのであと5話で本当に終わるのか気になってしょうがない。

 

かたや原作つきで放送前から注目度抜群だった『CITY THE ANIMATION』は『日常』のあらゐけいいちとの久しぶりのコラボレーションとなった京都アニメーションの実力が遺憾なく発揮されているケッサク。

 あらゐけいいちといえば独特なタイポグラフィが売りなのだけど『日常』ではそこまで重視されなかったタイポグラフィを作者自らが書下ろしている気合の入れようで完全なるあらゐワールドの構築に成功している。

 原作の『塔』のエピソードを主題にした第5話は途中で画面が8分割になるという前代未聞の描写(これを実現するために描かれた作画枚数16000枚)、その上塔の部分はジオラマを再現した実写映像、最後は屋敷に集結した大人数をパノラマ的に描くという常軌を逸した大仕事。

 マイク・フィギス監督の『タイムコード』『HOTEL』って映画で画面がずっと4分割というのはあるけど、8分割はない。それを越えている。

 

 

 あの事件以降で京アニが手掛けた完全新作(続編は除く)がコレだっていうんだから、本当に京アニは凄い。完全復活といってもいい。

 

 他には『ばっどがーる』『フードコートで、また明日。』『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』『瑠璃の宝石』もみんな面白い。作品の質的には好調のようだが、本数自体は減っていたり話数の短縮(『うたごえはミルフィーユは10話で、『フド明日。』はなんと6話)が目立つようになり、円盤の売り上げが伸びているわけでもなさそうなので業界的には大変みたいですよ。

 オタクはそういうの気にしないでなんでも観たらええんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

銀河系(の彼方)まで飛んでいけ!『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はアメコミ初のヒーローチームのコミック『ファンタスティック・フォー』の5度目の実写映画化作品。宇宙線を浴びたことで特殊な能力を身に着けた4人のヒーロー“ファンスティック・フォー”は科学力と経済力で世界に革新をもたらし、世界中の人々から賞賛される。リーダーであるリード・リチャーズ(ペドロ・パスカル)とスー・ストーム(ヴァネッサ・カービー)は結婚しスーはリチャーズの子供を妊娠。世界中の人々はその子供フランクリンにも超お能力が備わっているのではないかと次世代の新ヒーローの誕生を願う。

 地球に突如飛来した謎の生命体シルバー・サーファー(ジュリア・ガーナー)は星を食らってい永遠の生命を持つコミック・ビーイング、ギャラクタス(ラルフ・アイネソン)が地球を襲うと通告する。ギャラクタスの目的は自身の飢えを満たすためにフランクリンを食らうこと。ギャラクタスはフランクリンを差し出せば地球には手を出さないと宣告するがリチャーズらはその申し出を拒否。

 ギャラクタスを倒すことが不可能なファンタスティック・フォーは地球に戻り、ギャラクタスが何十万年もやってくることができない宇宙の彼方に地球を飛ばす技術“ブリッジ”を世界中に作らせるのだが。

 

 マーベル映画はラストが大体いつも同じで強大な敵と山ほど出てくるザコを倒すのに大規模の戦闘が行われるというパターン化しており、今作はそういった「いつものお約束」を否定する「倒せないので、逃げる」という展開にしたところが新鮮。が、その解決方法は『妖星ゴラス』そのまんま。アメリカ人にはすごいアイデアと思われたかも知らんが日本人には「これ前に見たことある」ですよ。

 とはいえ映画の舞台は1964年。『ゴラス』は1962年作品だからゴラスの時の技術が2年後の地球の危機に活かされていると考えると感動的ではある。

 

 本作は本国で『スーパーマン』を上回るオープニングを達成。銀河系の彼方まで飛んでいくヒット中だが日本でそこまで伸びていないのは原作『ファンタスティック・フォー』自体の知名度がそんなにないからか。やっぱり公開前に『宇宙忍者ゴームズ』(69年に日本で放送されたハンナ・バーベラプロのアニメ)をYouTube辺りで一挙配信しておかなかったから・・・

 

ロジャー・コーマン作品以外入ってます

コミック版のベストセレクション

 

恐るべき老害の道『スタントマン 武替道』

 1980年代、香港アクション映画の黄金時代を支えてきたスタントマンの栄枯盛衰の物語。タイトルの武替道とは「スタントの道」という意味だ。

 

 サム(演じるは香港映画界伝説のアクション監督、トン・ワイ)は80年代の香港アクション映画に君臨していた人物だが危険なスタントシーンの撮影で仲間のスタントマンに大けがをさせ、半身不随になったことから業界を去ることに。

 数十年後、師匠格のチョウ監督から新作映画のアクション監督をやらないかと誘われる。誘いを断り切れず依頼を受けたサムだが、その映画の主役はサムのかつての弟子筋で、今やスターとなっているワイ(『トワイライト・ウォリアーズ』のウォンガウ役だったフィリップ・ン)だった。ワイはサムの危険なスタント指導を嫌っていたが会社重役に宥められて「危険なスタントはそちらのスタッフでやってくれ」という条件をつける。

 身近な知り合いはほとんど引退するか亡くなっているサムには伝手がなかったが、ワイに憧れる若手スタントマンのロン(『トワイライト・ウォリアーズ』のソンヤッ役のテレンス・ラウ)を弟子扱いにして撮影に挑む。

 

 

 予告編の「昔のスタントはノーなんて言わなかった」というセリフがあるので、てっきり最近のスタントは安全第一で面白くない!本当の香港映画のスタントはこうだ!と厳しさを知らない若造にベテランが説教し、感動した若手と二人三脚で最高のアクション映画をつくりあげていく・・・そんな話だと思ったら、全く違うので驚くことになる。

 ワイは撮影初日からリテイクを延々と繰り返し(傍目には何がだめなのかまったくわからない)、昼飯の時間が来ても「メシより撮影だ!」と中断させない。「もうやってられないぜ!」匙を投げた面々が休憩に入りだすと物を投げてブチ切れる。

 ワイはとんでもないパワハラ野郎で、かつて現場を追われたのもそのせいなんだけど、過去の行動を全く反省しておらず、現代の現場でもそれを延々と繰り返す。

 強盗シーンの撮影はロケなんだけど、なんと許可を取らずゲリラ撮影なのだ。「許可を取らないのはヤバい」とワイの言葉にも「昔はゲリラ撮影なんか当たり前だ!」

と老害ぶりを全開。当然のようにこのゲリラ撮影が物議を醸すことに。警邏中の警官に見つかってしまい本物の強盗事件と勘違いされてしまう。サムは「これこそリアルだ!」と撮影を続行させたことでさらなる混乱を招きロンは車にぶつけられてケガ、暴走した車が一般人を巻き込んでしまう事件に発展。サムとロンは逮捕されてしまう!この一件でサムは解雇されてしまう。

 ワイからサムがかつてスタントマンを半身不随に追い込んでしまったことを聞かされたていたロンはこれ以上ついていけないと現場から離れる。

 ここまでになってもサムは自分の行いを反省していないので、映画のラストは花火を打ち上げる予定だったが予算不足(自分が起こした騒動のせいで賠償金を払わなければならなくなったためなのに)で変更になったことにまたまた激怒して大暴れ。その日は娘の結婚式だったのにボロボロの破れたスーツで出かけてあきれ果てられる。傷心のサムは自分のせいで一生車いすになったスタントマンの家に上がり込み、思い出話に花を咲かせようとするが(どういう神経だ)相手の奥さんにボロクソに言われ謝罪のためにずっと振り込んできた口座の通帳を突きつけられる!ちなみに奥さんと離婚した理由も小さい娘が風邪をひいて病院にいったのを「たかが風邪ぐらいで」とケガをしたスタントマンの方を優先したせいだった。

 

 主人公のとんでもない老害ぶりを延々と見せられてこちらも啞然。最後の最後まで彼はパワハラ老害をこれっぽっちも反省せず、一番美味しいところは自分がもっていくのだった!ジジイ、いいかげんにしろ!

 

 香港映画の黄金時代をまったく美化することなく描いたという意味では真実に迫っている映画かもしれない。

 

主演二人がこの映画に出てたおかげで日本公開が決まりました

ゲリラ撮影の元ネタ

 

ゲリラ撮影の元ネタ2