しばりやトーマスの斜陽産業・続 -89ページ目

自分を偉くみせるためのアピールに必死な前田有一

※これは前ブログの過去記事(2019年06月23日)からの再録です

 自称映画批評家の前田有一が珍しくバズっていた。



 これは6月末から公開される映画『新聞記者』についてのツイートだ。『新聞記者』というのはどういう映画か、以下映画.comからの解説文を紹介しよう。

東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤をオリジナルストーリーで描き出す。東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる

 政権の闇を暴こうとするジャーナリストと理想に燃える若手エリート官僚を主役にしたポリティカル・サスペンスで、舞台は日本ということから、加計学園問題を嫌でも想起させメディアに対する政府の介入がテーマ。
 前田はそれをチャンネル桜のコーナーで紹介していて、「忖度など無縁なガチ批評家の私は、こうした気骨ある映画と映画人を今後も堂々と紹介してまいります」と自らいうようにタブーとされるテーマに挑んでいる作品や製作者を支持したい、というわけだ。
 前田はこの手のタブーとされる(と前田は思っている)テーマを取り扱う作品に対してはやたらと評価が甘く、何か使命でもあるかのように語りだしはじめる。


松竹が原発タブー打ち破る 東野圭吾原作「天空の蜂」の衝撃度

「何より画期的なのは、堤幸彦という日本を代表する映画監督が、大手映画会社と一流のキャストで仕上げた堂々たる大作ということです。これほどのメジャー作品が原発タブーを打ち破ったことはかつてなく、その功績はとてつもなく大きい。日本の映画界、ひいては日本の未来を変える道筋を切り開いた堤幸彦監督と松竹の勇気を、今後すべての映画人は全力でフォローすべきでしょう」(前出の前田有一氏)

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/160787/2

私はこの映画を作り、上映する人たちに最大級の賛辞を送る。そして、彼らの勇気を無にしてはならない。日本には、ぶち壊さなくてはならないタブーがまだまだある
https://movie.maeda-y.com/movie/02029.htm


『新聞記者』についても

芸能界全般が忖度ムードに包まれる中、松坂桃李や本田翼をはじめ、出演した人気俳優たちの勇気も称えるべきです。安倍政権のもと、ここまで危険水域に踏み込んだ日本映画はかつてなく、映画としての出来もすこぶる良い。これほどの映画がもしヒットしなかったら、もう日本で社会派映画に挑戦する映画人なんていなくなってしまいますよ」(前田氏)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/256538/2

 この持ち上げよう。

 前田有一は彼がタブーに触れていると感じるテーマの映画について、

「どこも取り上げないだろうだから、自分が取り上げ、タブーを打ち破ってほしいと願い、こんな作品が次々作られてできればヒットしてほしい、いやヒットしなければならない。みんなで応援しよう。そして忖度せずにタブーがテーマの作品でもおそれずに紹介できる私はすごい映画ジャーナリストなんだ!」

 という自分をアピールするのに必死だが、そもそも本当にこの手の映画はタブーなんだろうかと。
 前田は彼がタブーとされるテーマを扱った作品たちがまるで何かの圧力におびえながら制作され、一歩間違えば作品自体が封印されかねないような印象を持たせているが、本当にそんな圧力があったのなら公開されてないと思う。制作中、実際に圧力のかかった映画『宣戦布告』などがあるにはあるが、それでも内容の一部を修正して公開に至っている。
 ここからわかることは、圧力がかかったとしても公開することは可能ということだ。タブーとされても制作、公開はできるのだから、気にせずに作ってしまえばよいのだ。一番ダメなのは「これは政治的にややこしい問題をはらんでいて、タブーだからやめておこう」と思考停止に陥ることではないの?

 それをタブーだなんだといってる人の方がこの手の作品を制作することに対してハードル上げてるとしか思えない。
前田のような立場の人間がしなければいけないのは「こんなのタブーでもなんでもないのだからどんどんやればいい」ということで、政治的な問題をはらんだ映画作品をごく普通に取り上げることではないのか。なのに前田は「忖度など無縁なガチ批評家」と自画自賛して、さも自分は世間がタブーとされるテーマの作品も臆することなく紹介する、真の映画ジャーナリストなのだと言わんばかり。自分から「これはタブーだ」といっておいて!

 前田にとってこれらの映画を語ることは、自分を偉く見せるためのネタに過ぎないのだろう。彼がタブーだなんだと言い出して何かを語るときは、必ず前田有一という人物を偉く見せるためのアピールが入っているから、眉唾で読んで欲しいのです。

 

 

 

面白いこと考えてないと死んじゃうの!『スノー・ロワイヤル』

※これは前ブログの過去記事(2019年06月22日)の再録です



 普通で生真面目な男が一人息子をギャングに殺されたことから復讐の鬼と化すバイオレンス映画。主演は子供や家族に危険が及んだ途端、殺人マシーンに変貌する『96時間』シリーズ、『誘拐の掟』『ラン・オールナイト』のリーアム・ニーソンというので、どんな殺伐とした血みどろの物語かと思ってたら・・・予想が外れた。

 コロラド州ロッキー山脈のある雪に包まれた田舎町キーホー。その町の除雪作業員ネルズ・コックスマン(ニーソン)は生真面目な仕事ぶりから模範市民賞を受け取るほどの男だが、授賞式のあと、一人息子のカイル(マイケル・リチャードソン、ニーソンの実の息子)が死体で発見される。ドラッグのオーバードーズで亡くなったという死因に「息子は薬物なんかしない」とネルズは否定するが警察は「親は必ずそう言います」と冷たく突き放す。
 空港で働く息子の同僚だったダンテが地元を支配するギャングのコカインをくすねたことからカイルは巻き込まれて殺されたのだと判明。頭に血が上ったネルズはカイルを殺したギャングのスピード(マイケル・エクランド)の居場所を聞き出す。
 カイル殺しに関わったギャングのスピード、リンボー、サンタを次々血祭に挙げると、死体は川に流す。浮かんでこないよう金網で包んで。ネルズはこれらの知識をいつも読んでいる犯罪小説から学んだ。(そんなんで殺されちゃうギャングって・・・)
 手下が次々行方をくらまし、サンタのコカインも消えてしまう。ギャングのボス、バイキング(トム・ベイトマン)は怒り心頭。ただでさえ彼は一人息子が学校でいじめられていたり(ギャングの息子なのに)、その息子を巡って妻(ジュリア・ジョーンズ)と親権を争っていたりと問題が山積みなのに!
 バイキングはまさか模範市民賞の男が殺しているなんて思っていないので、元々キーホーのドラッグビジネスを手掛けていた先住民族の族長・ホワイトブル(トム・ジャクソン)の仕業と勘違い。彼の息子を報復のため殺害する。やられたらやりかえすとばかり先住民族らはギャングたちと血で血を洗う殺し合いを始める。その間誰も真犯人のネルズにたどり着かない!なんだこのかみ合わない戦いは!?

 いくらスキー客以外の産業がない田舎町とはいえ、警察は何してるの?地元警察はスキー客が外で堂々と大麻吸っていても「口うるさく言うとスキー客が減って街はさびれちまう」と駐禁以外の取り締まりをしないほどやる気がない。しかし一番の若手女性警官キム巡査(エミー・ロッサム)はバイキングとホワイトブルの殺し合いの現場を見ると

「事件が起きたわ!」

 とやたらとハイテンションに!盛り上がってる場合じゃないでしょ!

 かくして模範市民賞の男、ギャング、先住民、警察の四つどもえの“噛み合わない”戦いの幕が上がった!

 雪に閉ざされた町で起こる凄惨な殺し合いを描きながら、パンチの利いたブラックジョークがところどころで顔を出す。ノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』というB級丸出しのタイトルのハリウッドリメイクであり、監督もハンス・ペテル・モランド自身によるセルフ・リメイク。劇中で人が死ぬ度に

スティーブ・ミリナー“スピード”
ジェイコブ・ラトマン“リンボー”
ジェフ・クリステンセン“サンタ”

 と十字架マークとともに死んだ人物の名前が記されて、まるで『仁義なき戦い』みたいだな。凄惨な殺しを描きながらコミカルさを忘れてない作風は『仁義なき戦い』のようで、お手本にしたであろうコーエン兄弟の『ファーゴ』にも似てるなあ。
 犯罪小説の知識だけでギャングを殺していく主人公や、元嫁に金玉潰されるボス、口先だけのチンピラ、(なぜか)ゲイカップルのギャングと出てくるキャラクターも強烈!普通に血みどろのバイオレンスでも成立する話なのに、ギャグまみれにしてしまったのは、寒い国ノルウェーの作品だからかな。カナダ出身のコメディ俳優、レスリー・ニールセンも

「カナダは寒すぎるから、面白いことでも考えてないとやってられないんだ」

 と言ってたし。この“噛み合わない”笑いもそんな中で生まれたのだろう。空を飛ぶために生まれてきた男のクライマックスに驚いてくれ!

 

 

 

 

中性ぶったユーチューバーは暴力とS〇Xが大好き!

※これは前ブログの過去記事(2019年06月21日)の再録です

 週刊文春が人気ユーチューバー、ワタナベマホトが同棲相手の女性に全治2週間の暴行を奮った容疑で現行犯逮捕された話題を掲載。

超人気ユーチューバー・マホトが傷害容疑で逮捕、同棲中の元アイドル女性殴る
https://www.excite.co.jp/news/article/Bunshun_12415/

 暴行に至った理由はマホトが別の女性と関係していることを巡って口論になって顔を踏みつけたという。ユーチューバーってやっぱり人間の屑がなる職業なんですねえ。
 この手の中性ぶった顔したユーチューバーは大抵暴力とS〇Xが大好きなので、女、暴力がらみのトラブルが後を絶ちませんな。中性ぶったところで、所詮股間は反り返っているのですから、気取ってんじゃねえよ!

 そういえばマホトは以前、自分のチャンネルで「大波乱!!第一回高校生YouTuberクイズ!!!」という高校生クイズをネタにした動画で当時人気だったユーチューバーグループ、チョコレートスモーカーズを脱退したばかりのヨハンが出演しており、最後に

「元メンバー ヨハンの顔面2発、腹部1発殴ったYouTuberは?」

 という問題が出され、ヨハン自ら「ジョンレノ」とメンバーの名前を暴露。結果チョコレートスモーカーズが暴行の事実を認めて謝罪してました。

 他所のグループのいじめ、暴行の事実を暴いてこの時はヒーロー扱いされていたマホトですが、自分の暴行の事はひた隠しにしようとしていたとは・・・

 そしてなにより同棲相手が「10代の元アイドル」「現役のユーチューバー」って、該当するのが元夢アドの京佳しかいないんですが。

https://twitter.com/Kyouka_02

 京佳はチャンネル登録11万人で、自慢の巨乳をネタにしたちょいエロっぽい動画やお兄ちゃんとの仲の良さをネタにした企画が話題で、僕はこんなんクソやと思ってますが・・・
 以前からマホトの彼女という噂があり、今回の件で噂が再燃。各所で「10代の元アイドル」「現役のユーチューバー」という情報が出ており、京佳ではないかと騒がれましたが、実際は別の女性だったそうです。

 

この手の話題はいつも女性が辱められるばかりで男性は素知らぬ顔で女漁りに復帰しがちですが、少しは罰を受けろといいたいですね。

 

オレにカレーを食わせろ!

 インドで発見されたコロナウィルスの変異株が猛威をふるっている。

 

 

 世界中で接種が進んでいるワクチンが聴かない変異株で、インドは大騒ぎになっているのだが日本政府は4月28日にインドを含む周辺6か国を変異株就航地域に指定・・・今頃?

 インド変異株は3月の時点で発見されていたのにそれから一か月以上、政府は何をしていたのか・・・五輪を開催するかどうか、緊急事態制限をするかどうかの話で一か月が費やされたのだ。

 現在、日本国内でのインド変異株感染者は21例が報告されており3月末の時点で対策を取っていればもう少しどうにかなったはずなのに。この政府には心の底から呆れてしまう。

 

 この状況からTwitterでは有志による #東京は2週間後インドになる というハッシュタグがつくられた。変異株に対する国民の危機感を煽ろうとした(と思われる)はずだが、多くのユーザーは

 

「日本印度計画のはじまりだ!」

 

 と大喜び!

 

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 日本印度化計画は筋肉少女帯の名曲のひとつで、「革命の歌ではないか」として評価を受け、大槻ケンヂはカレー屋に関するコラムも書き、インドカレー屋のBGMというコンピレーションアルバムが発売された時は対談もした。

 

 

 発表から30数年を迎え、終わることなく計画は静かに進行していたのだった!なんて恐ろしい・・・このままでは吉祥寺でサリーの女がヨガのポーズでタクシーを止め、中央線に聖者が飛び込むのか!?

 

 日本をインドにしーてしまえ!

 

 

 

 

 

冴えないヤツらの心の叫びを聞いてくれミュージカル『アナと世界の終わり』

※これは前ブログの過去記事(2019年06月19日)の再録です



 イギリスの片田舎の町で、過保護な父親トニー(マーク・ベントン)と暮らす高校生のアナ(エラ・ハント)は卒業したら田舎の町を飛び出して海外旅行にいく計画を立てていた。なにせ地元の町には幼馴染のダサ男ジョン(マルコム・カミング)、オラオラ態度が鼻について別れてしまった元カレのニック(ベン・ウイギンズ)、生徒たちを見下してばかりのサジェージ校長(ポール・ケイ)、つまらなくてイライラする連中だらけだから!
 ところがジョンが口を滑らせたせいで海外旅行の計画が父親に漏れてしまい大ゲンカ。

「パパなんか大嫌い!」

 クリスマスだというのに声もかけずに家を出たアナはやっぱり仲直りしようとするが、町にはゾンビがあらわれ大パニック!

「もう世界は終わりだ!いっそこのまま海外へ逃亡しよう!」

 と上手いこといってアナと恋の逃避行をたくらむジョン。しかしアナは父親と最後に仲直りをしようと、クリスマス学芸会の準備のため、学校にいるであろう父の元へ向かう。退屈でつまらない生徒たちの手を借りてアナは父親と再会できるのか?


 ゾンビものというジャンルにもっとも縁遠いと思われる青春ミュージカルを悪魔合体させた『アナと世界の終わり』だが結果、出来上がったものは・・・学園生活ではイケてない、冴えないやつらの負け犬の心の叫びを聞いてくれミュージカルだった!楽曲にはマライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』のモロパクリなやつもあるけど、オリジナルのひとつ、『ハリウッド・エンディング』が素晴らしい

♪映画のようなエンディングなんてない
ディズニーじゃないのに僕は勘違いしてた
物事はうまくいかない 僕はスターじゃない
これが映画だったら彼女は僕に夢中 やっとわかったいいヤツでもモテないって
誰も教えてくれない 恋は映画や小説や歌みたいにうまくいかない
ずっとウソの世界を見てきた もうだまされない
映画のようなエンディングなんてない
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 ゾンビで青春ミュージカルだって?また恋愛脳に侵された連中が恋愛して、異性に好かれるためにファッションや車やデートにお金を使え!と電通みたいなやつらが消費を促すためにゾンビを利用しようとたくらんでるのか・・・と憤ってましたが、モテない冴えない人々への愛情あふれる視点に涙があふれてとまりません。設定上は悪役っぽく登場する元カレのニックだって実はいいヤツだったというオチもひねりが利いている。
 ちなみに歌って踊ってる間はゾンビも襲ってこないので、ゾンビもいいヤツらだな!ストーリー上悪役が必要なので嫌味な校長だけが唯一の悪なんですが、基本いいヤツしか出てこない。みんないいヤツだらけの珍しいゾンビ映画の誕生です。

 

 

 

 

ゾンビ映画の金字塔

ゾンビとラブコメの合体映画。傑作です