開放性と有安杏果
※この記事は前ブログの過去記事(2018年01月23日)の再録です
ももクロ・有安杏果突然の卒業を巡っては未だ納得できない・その決断の理解に苦しむ人々がああでもないこうでもないと独自の解釈のもとブログを更新しており、中には卒業ライブの発言を巡って批判的なことを言い出す(ファンなのに)連中も出てくる始末。まったく理性的でない意見の数々には辟易するばかり。だが中には科学的見地に基づく発言をする人もいる。九州大学大学院理学研究院教授の矢原徹一氏だ。
科学者として考えた杏果がももクロを卒業した理由
ももクロが直面した「かなわない夢」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52156
科学者でありながらガチモノノフという矢原氏は保守系右派メディアのJBpressでももクロのことを語り続けるという突き抜けた人。小林よしのりの例を見るまでもなくアイドルと保守は共通点があるのだろう。それはさておき、矢原氏の分析によると有安杏果は開放性が高い性格であるという。
>人間には、開放性と呼ばれる性質がある。好奇心や創造性の背景にある性質であり、外の世界への関心の強さや、自由な創造への意欲の強さに関係している。ビッグファイブと呼ばれる性格因子の1つであり、代表的な判定項目には「絵画などの制作、著述、または作曲をする」「哲学的、精神的な問題を考える」が挙げられる。有安杏果は、自ら作詞・作曲をし、写真による表現に取り組んでいるので、間違いなく開放性が高い性格である。
そのうえでこう指摘する。
>開放性が高い人は、何よりも自由を好む。一方で、スケジュールやルールに束縛されるのが苦手である。
>開放性の高い人にとっては、周囲の評価はどうでも良い。また、自分の才能に満足することはあまりない。常により高い水準に、あるいは何か新しいことに興味を抱くので、なかなか自己満足ができないのだ。
>有安杏果は日本大学藝術学部で学ぶ中で、開放性が高い学生たちに出会い、自由に創造することへの憧れを次第に強く抱くようになったのではないだろうか。ももクロの活動を続けながら4年間で日本大学藝術学部を卒業したほどの努力家なので、自分をきちんとコントロールできる人なのだが、創造活動に必要なのは自制心よりもむしろ自由である。彼女の気持ちの中で、自由な時間がほしいという思いが次第に強くなり、その思いを抑えることに「疲れ」て、ついにももクロを卒業するという決断に至ったのだろう。
ももクロきっての常識人であり、ソロコンも高城れに、佐々木彩夏がアイドル性やステージの楽しさといった部分を突き詰めていたのに比べ、自分で撮った写真を見せたり、歌手としてのステージクオリティをひたすら高めることに邁進していた有安杏果は確かに自己満足ができない、開放性の高い人物といえる。
>一度普通の(自由な)暮らしをしてみて、自分にどんな表現の道があるのかをじっくり考えたい、というのが彼女の本心だろう。この気持ちは、クリエーター特有の心の乾きだ。彼女が思い描く「普通の生活」は、決して平凡な暮らしではないはずだ。私の推論が正しければ、彼女はいずれ自分なりの表現手段を見つけて、クリエーターとして頭角をあらわし、ももクロファンの前に戻ってくるだろう。
この分析による解釈ならば結成10周年の節目を前にグループを抜けるというのも納得できる。彼女の持つ開放性は10周年にはないということになるのだから。矢原氏はももクロの歌詞のひたすら前向きな部分を評価しており、この卒業は本人の開放性と絡めると確かに前向きであり、ゴシップ誌が囚われているハブられ、不仲説より遥かに納得できる考えだ。
本当に不思議なのは多くのファンが矢原氏のように前向きな意見を持てずに発言ひとつを巡って批判合戦になるのか理解に苦しむ。動き出せよ!君のもとに走れよ!!

女子SPA!は教養と知性を身につけなさい
※この記事は前ブログの過去記事(2018年01月20日)の再録です
明日1月21日にももいろクローバーZ・有安杏果はグループを卒業、そして引退となる。
有安杏果オフィシャルブログ ももパワー充電所
ファンの皆様へ
https://ameblo.jp/ariyasu-sd/entry-12344628257.html
>私、有安杏果は
2018年1月21日のライブをもって
ももいろクローバーZを卒業します。
ありがたい環境でやらせていただきましたが、
子役時代から22年間やってきた世界から一度距離を置いて、
普通の女の子の生活を送りたいという想いが強くなり、わがままを受け入れてもらいました。
これから私は何をするか
具体的には何も決まってません。
逆に何も予定のない日々を
人生で一度くらい過ごしてみたいなと思ってます。
まずは規則正しい生活をして
ゆっくりとした日々を過ごしたいと思います。
今までの22年間で出来なかった普通のことを、少しずついろいろやってみたいです。
そして落ち着いたら、
普通の日常の生活を送りながら
22歳の女の子としての教養や知識をしっかりと身につけられるように励みたいと思います。
卒業までわずか一週間という突然の発表に言葉もなく、ももクロを無印時代から緑推しとして過ごしてきた僕の心の整理はまだついていないのでこの卒業についての意見は差し控えたい。ただ明日の幕張卒コンを見守るのみ(チケットは落選した)。
しかし、そんな僕も言いたいことがある。この突然の卒業について各マスコミ、ウェブメディアなどがなぜこの時期にしかも突然の卒業なのかと憶測に基づいた卒業理由を書いている。その中でもとびっきりのひどいものが以下だ。
ももクロ有安杏果、ソロの夢も叶わず…引退声明の切なすぎる一言
https://joshi-spa.jp/814881
女子SPA!というサイゾーウーマンなみに安易な名前のニュースサイトの記事。音楽批評家と名乗る石黒隆之という人の記事があまりにお粗末すぎて…
>特に、<規則正しい生活をして、ゆっくりとした日々を過ごしたい>とか、<22歳の女の子としての教養や知識をしっかりと身につけられるよう励みたい>といった部分からは、これ以上時間をムダにはできないとの切実な思いがうかがえます。
>確かに、20歳を過ぎて「今くるよ」みたいな衣装で<コココ コーコ コッココー>(『ココ☆ナツ』)とやるのは、かなり厳しいかもしれません。
ハァ?なにこいつケンカ売ってんの?衣装が今くるよみたいって。引用としてYouTubeの桃神祭の画像あげてるんだけど、そこに写ってるのは和風衣装のももクロであって決して「今くるよ」みたい、ではない。ははーん。こいつオッサンだな。バブル時代にSPA!を読んで勘違いさせられた哀れな読者がかつては一億稼いで派手に暮らせ、とかこいてたものの、今では「年収300万で暮らす方法」とか書いて、すっかり下流雑誌に落ちぶれたSPA!に小銭で雇われてるクズライターだな。今どきの若手ライターで今くるよなんて名前がスッと出てくるわけがないもんな。
このオッサンのクズライター(とあえて決めつける)石黒隆之とかいうやつは続けてこんなことをのたまう。
>筆者が今回の引退をことのほか痛々しく感じたのには、加えてもう一つ理由があるのです。それはカミラ・カベロ(20)の存在。2018年1月9日にリリースした初のソロアルバム『Camila』が大ヒットを記録している、いま最もホットなポップスター。そのカミラ、もともとフィフス・ハーモニーというガールズグループの一員でした。
>しかし、グループの一員として与えられた曲を歌うだけでは満足できなくなり、ソロになる決意をしたのだそう(2016年12月脱退)。
>これが、ももクロ在籍時からソロ活動をしていた有安杏果の境遇と実によく似ているのですね。
全然似てねえよ!グループから脱退してソロになった以外共通点ねえよ!比較する対象が間違ってるよ!そしてカミラ・カベロの曲と有安杏果の曲では耐用年数(意味不明)に著しく差があるとし、カミラの曲はエルトン・ジョンもファンだ、とか言ってさも有安杏果のソロ曲には価値がないといわんばかりだけど、そもそも比較するところが間違ってる。
この石黒隆之のほかの記事を読むと、音楽批評をするときに批評の根拠として他のミュージシャンを引き合いに出してるんだけど、どれもこれも比較になってないような…
この石黒の中では単に洋楽>邦楽>アイドルとなってるんだろうな。アイドルには絶対興味がなさそう。というかバカにしてる。今回も大御所エルトン・ジョンの名前を出せばひれ伏すだろうと思ってんだな。
日本のアイドルをバカにしているオッサンライターが洋楽は素晴らしいんだぞーと戯言を垂れてる前世紀の遺物のような記事なわけ。
こいつに言いたいのはアイドルにも、ももクロにも興味がないんなら黙って洋楽村の中に閉じこもってろと。でもアイドルをバカにしたくてしょうがないから物申さずに居られなかったというんだな。こういうやつの文章には特徴があって、対象を気遣うフリをとりあえずはするんだよな。批判への防御策として。だからこんなことを書く。
>ここに冒頭の<22歳の女の子としての教養や知識をしっかりと身につけられるよう励みたい>との言葉がくるから、余計にいたたまれなくなるのです。もちろん、彼女には“芸能活動を頑張った”という自負や実感はあるでしょうし、それはかけがえのない財産でしょう。
>けれども、その後に継続的に活かせる技能や教養の資本が残らなかった。そのことを有安さん自身が言い切ってしまったところに、今回の引退声明の辛さが集約されているわけですね。
こいつにはももクロも有安杏果のこともわからないから、あのブログに込められたメッセージは批判するためのネタにしか映らない。有安杏果の8年間はこいつにとって今くるよみたいな衣装を着てコココ コーコ コッココーと歌わされて何一つ身にならなかった、としか断じられないわけだ。
>誤解のないようにしておきたいのですが、これは決してももクロや有安杏果をどうこう言っているのではありません。むしろ、彼女の一言からはもっと大きな問題が見えてくるような気がします。
どうこう言いたいから、書いてるんじゃないのか。大きな問題があるのは石黒隆之のライターとしての姿勢ではないのか。
ではここで石黒隆之風に他の人の文章を引き合いに出してみよう。タブロでハロプロ関連の記事をよく書いている大塚ナギサが有安杏果卒業について書いた記事だ。
『有安杏果と前田憂佳』 ーーももいろクローバーZの有安杏果がグループからの卒業を発表ーー
http://tablo.jp/media/news002756.html
ももクロと同時期に活躍して、アイドル界の派遣を争っていたスマイレージ・前田憂佳の卒業とダブらせ、「思い出さずにいられない」と記事にする。正直、大塚ナギサは有安杏果をエサにハロプロ愛を語りたいだけのような気もするけど…少なくともアイドルのことは好きだし、理解してもいる人なので石黒隆之ごときアイドルに興味のないオッサンでは読み取れないようなことを有安杏果卒業から推測する。
>ゆうかりんのように「大学に行くから、アイドルを辞める」というのであれば、まさに「普通の女の子になる」ということであって、誰もが納得できることでしょう。しかし、有安さんの場合は、芸能活動と大学生活の両立を完遂してからアイドルを辞めるわけです。どちらかといえば、それは「芸能活動に専念する」にはいいタイミングであって、「普通の女の子になる」には不自然なタイミングです。
>子役時代から数えて22年間も芸能活動を続けてきた有安さんにしてみれば、芸能界はホームであり、このまま芸能活動を続けることは、決して難しいことではなかったはずです。スケジュール的にきつかった大学時代の4年間を乗り越えたのだから、むしろ余裕もできてきたのかもしれません。
>そういう意味では、ももクロと大学を両立させたハードな4年間をまっとうできたという達成感が芸能界引退のトリガーになったのでは...なんてことも想像できます。ゆうかりんに向けたとされるブログを有言実行したうえで、有安さんが今このタイミングで卒業を決めたというのであれば、なんだか妙に納得してしまいます。
>おそらく、有安さんにとっては、アイドルであり続けることよりも、「普通の女の子になる」ことのほうが、よっぽどチャレンジングな選択なのでしょう。たとえば「疲れらからやめる」とか、「休みたい」とか、そういうことではなく、前向きな卒業なのです。
日大写真学科での4年間と無事卒業できたことを「まっとうできたという達成感」とし、「普通の女の子になることの方がよっぽどチャレンジングな選択」「前向きな卒業」という読み取り方には読んでる僕も思わず膝を打った。
石黒隆之よ聞いてるか?お前にはこれが「中身のない達成感をエサに駆り出される若い人たちの報われなさ」にしか写らないんだな。
さらに大塚ナギサは有安杏果が抜けて4人になるももクロにも、前向きに分析する。
>さて、やはり気になるのは、有安さん卒業後、4人で活動を続けるももクロです。
>結成当初はメンバーチェンジが多かったももクロですが、早見あかりさんが抜けてからは5人の「ももいろクローバーZ」という形を作り上げてきました。メンバーもファンも、「5人のももクロ」に少なからずこだわりがあったはずで、有安さんが抜けて5人のももクロではなくなった時点で、解散という選択肢もあったに違いありません。
>しかし、4人は「ももいろクローバーZ」という看板を守る選択をしました。「メンバーが減っても、ももクロはももクロ」ということを明示したのです。
>つまり、「5人であること」よりも「ももいろクローバーZ」という看板のほうが重要であるという意思表示がなされたわけです。そういう意味では、「ももクロ」という看板さえあれば、どんなグループにも変わっていけるはずです。さらにいえば「5人でなければいけない」という枷が外れたことで、もっともっと自由に進化していくももクロが見られかもしれないということなのです。
枷が外れたことで、もっともっと自由に進化していくとは考えてもみなかった。これは目から鱗が落ちた。確かにももクロは早見あかりが脱退すると同時に改名して6人態勢から5人態勢のももいろクローバーZという新しい形を示してやってきたわけだから、今度は4人態勢の新しいももクロになることができるわけだ。喪失ではなく進化だという過程は今までやってきたことなのだから、できないわけではない。
大塚ナギサの言う通り、ファンはこれからを期待して見届ければよい。これはファンに希望を抱かせるメッセージであり、アイドルがわかってる人間じゃないと書けないでしょ!
石黒隆之は好きでもなく、興味もないものに面白いことをいうわけでもない汚物以下の駄文を書き散らす前にまっとうな音楽批評家としての教養や知性を身につけてはいかがでしょうか。
ファンクラブのリーダーってなんだよ
※この記事は前ブログの過去記事(2018年01月12日)の再録です
超人気声優の竹達彩奈さんに対して数年間に渡り脅迫メールを送り続けた男が逮捕された件の続報。竹達彩奈さんがFNNのインタビューを受け、涙ながらに数年間の恐怖を語りました。

脅迫被害の声優 涙で心境
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00381523.html
当初「ファンクラブの元リーダー」とされていた犯人の経歴も、BuzzFeedNewsが竹達さんの所属事務所に問い合わせたところ「ファンクラブのリーダーというものを作ったことは一度もない」とのこと。
人気声優に殺害予告メール送った男「ファンクラブのリーダー」ではなかった
https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/taketatsuayana?utm_term=.xqqbbxRDR#.vwRppeYdY
トップオタを自称していた犯人「俺はファンクラブの元リーダーだぞ」とか取り調べでイキッたのを警察が真に受けて、マスメディアがそのまま流したのかもしれないね。もしくは「トップオタ」を理解できなかった警察が「ああ、ファンクラブのリーダーってことね」と誤解釈したとか。3年間で数千と報道されていた迷惑メールも数も実際は約20万通という。数千のアカウント(!)を使い分けて送信したというのも含め、恐るべき執念だ。
この一件で驚かされるのは数年間に渡って迷惑メール(殺害予告に近い)を送っていたにも関わらず、逮捕は3年後。警察が動き出すまであまりにも時間が掛かりすぎてるということ。何度も何度もストーカー被害を受けた挙句、時には殺されるようなケースもあるのに、警察はこの手のストーカー被害について本腰入れて捜査に乗り出す気がまったくないのがわかる。おそらく「死ね」と書いているだけではだめで明確にいつ、どこで殺害するといった内容でないと動けないのかね?
未だに謎なのが犯人の動機で、Twitterでは「本人に婚姻届けを出して拒否されたのがきっかけ」と本当か嘘かわからない話が出てたけど、本当だとしたらどうかしてるな。この犯人は元AKBのメンバーにプロポーズして泣かれて拒否されたおーにっちゃんにあらゆる意味で似ている。彼も生誕委員だった(リーダーになろうとして周囲の理解を得られず孤立した)し、ファンレターと称する恐怖新聞を毎日ブログにアップしていたし、無職だし(笑)。ということは彼ももうすぐ逮捕されるのかなー
またも無職声優オタクの犯罪か
※この記事は前ブログの過去記事(2018年01月10日)の再録です
超人気声優の竹達彩奈さんを脅迫していた男が逮捕されたぞ!許さない、絶対にだ!!
「けいおん!」声優・竹達彩奈を脅迫容疑 無職男を逮捕
http://www.sanspo.com/geino/news/20180110/tro18011014100010-n1.html
この犯人の名前で検索すると色々出てくる。ネットでは結構有名な人で、5ちゃんの竹達スレでは名前でだけで通じていたというのだから恐ろしい。32歳無職、元ファンクラブのリーダー(ファンクラブのリーダーってなんだよ。私設応援団のリーダーの間違いじゃないの?)の犯行か…どうしてこんなに悲しいんだろう…
2013年ごろはライブ会場に贈るフラワースタンドの中心だったりしたのですが、翌2014年から事務所のメアドに脅迫メールを送り始めたという。一体何があったんだ…「俺を舐めるな。絶対許さない。死ね死ね死ね」という脅迫文だったらしいが、怒りの根源がまったくわからない…こういう連中は何がきっかけかわからんな。対象を愛するのも殺意を抱くのもある日突然だったりするから。サンスポの記事によると彼女が元居た事務所、アセンブルハートに入社しようとしていたこともあるそうだが、一体何をするつもりだったんだ。
この事件について当の本人は以下のツイートを投稿。
竹達 彩奈 @Ayana_take
この度はご心配とご迷惑をおかけしてすみませんでした。
私は元気です!大丈夫です!
だから心配しないでね。
どうか、これからも変わらず応援してくださると嬉しいです。
https://twitter.com/Ayana_take/status/951041340556496896
本人、一切悪くないのになぜか謝罪させられるという。こうでもしないと上げ足とったりする連中がいるからねー。無難なメッセージを発信するしかないわけ。不条理を感じる。
しかしこんな健気なツイートにすらラーメンの画像貼ったり、おっぱいネタを書くやつがいて、こういうところが脅迫犯を生み出す土壌のような気がするわ…

この笑顔と食欲、守りたい
痛い女の前代未聞復讐劇『リベンジgirl』
※この記事は前ブログの過去記事(2018年01月06日)の再録です

いきなり、コロンビア映画のロゴマークから始まるので驚いた。コロンビア映画はこの映画を配給しているソニー・ピクチャーズの子会社なんだけど、今年から邦画ではコロンビア→ソニーの順でロゴが出るようになったよう。だからといってこの映画が北米で公開されるわけでもないので、よくわからない。
さて、この『リベンジgirl』は成績優秀な上、類まれな美貌を持つヒロイン、宝石美輝(なんちゅう名前や。ちなみにたからいし・みきと読む)が男にふられた腹いせに相手をギャフンと言わせてやるわよと女性初の総理大臣を目指すコメディだ。
東大を主席で卒業した経歴を持つ宝石美輝(桐谷美玲)はミスキャンパスのグランプリに選ばれる。才色兼備の美女たる美輝だったが、それらをすべて帳消しにするほど性格が悪いのだった。ミスキャンパスの授賞式では「私が優勝したのは…当然の結果です!」とか言っちゃうし。謙虚に「私が優勝できたのは家族のおかげです」みたいなコメントを求めていた関係者は口あんぐり。他の出演者はぶち切れ。「他の人たちは運が悪かったっていうか…家で鏡見てきたら?って感じなんですけど~」とかいっちゃうからしょうがない。
そんな美輝も男に恋をする。政治家一族の御曹司で、ハーバード大を卒業した斎藤裕雅(清原翔)だ。コロンビア大じゃないところがいいですね!美輝の高すぎるプライドを満足させるには充分すぎる裕雅が指輪をプレゼントするらしいと聞いて自分への婚約指輪だと信じて疑わない美輝は有頂天!呼び出されたパーティ会場で自慢しまくるのだが、裕雅からのLINEに「まだ仕事なんだ。疲れてるから美輝の笑顔を送ってくれないか?」とメッセージが。美輝はさっそくスマホでビシバシに決めた笑顔を撮るのだが、パーティ会場の女性客たちも一斉に自撮りし始める。ナニコレ?するとミスキャンパスの準優勝者で東大の後輩・仲手川万里子(馬場ふみか)も「先輩、私の写真撮ってください」とか言ってくる。彼女のスマホを見たら美輝に届いたのと同じメッセージが(笑)。
怒り心頭の美輝が裕雅の元に乗り込むと、彼の子供を妊娠した女性(佐津川愛美)が堕胎費用を渡されている!裕雅はとんでもなく女癖の悪い男で、斎藤家の財力と権力によってもみ消されてきたのだった(そんなやつが政治家目指していいのか。こんな裏工作がバレバレなやつが政界に出られるのか?)。「お前みたいな頭空っぽの女、本気で好きになるわけないだろ!身の程知れよ」とさんざんなこと言われて美輝のプライドはズタズタ。ちなみに指輪は馬場ふみかへのプレゼントでした!
悔しくて悔しくてたまらない美輝は私も政治家になってあいつを見返してやる、そうよ、総理大臣になってやるのよと決意。
導入部にはこちらの好奇心も鷲掴み、今後の展開に期待が持てたがこの後はもう何もかもスッカラカン。美輝は政治塾に入ろうとするのだがその塾長は過去様々な政治家を政界へ送り込んできた政治のプロ、斉藤由貴。「あなたの相談に乗ってあげるわ」っていうんだけど、斉藤由貴さん、人の相談に乗ってる場合じゃないよ…あなたの方が相談に乗ってもらわないと。今は斉藤由貴の方がリベンジgirlだよ!さんざんバカにしたマスコミに怒りのヨーヨー攻撃だ!「てめえら、許さねえ!」
話が逸れたが、斉藤由貴は素人の美輝のために秘書役として門脇(鈴木伸之)をつける。門脇はかつて政治家の秘書をしていたが、嘘ばかりの政治家に嫌気が差したのだった。頭空っぽで男への仕返しを理由にしている美輝に「お前みたいなやつは政治家に向いてない!」とズバリな門脇。しかし美輝にもたったひとついいところがあるのを見つけ出す。それは嘘をつかないということだ。誰にでも本音を言ってもめることを恐れない(だから友達がいないんだけど…)彼女は大雨の下でティッシュ配りのバイトをしている佐津川愛美を見つける。そのおなかは膨らんでいた…
みじめな私をバカにしているんでしょう、と毒づく佐津川愛美に桐谷美玲、「そうよ、みじめだと思ってるわ。こんな雨の中、大きなお腹でバイトしてるあなたをね!お腹の子供に悪いと思わないの!」と強引にティッシュを奪い取る美玲、彼女のティッシュ配りを手伝うその姿に鈴木伸之も彼女を見直すのだった。ってさぁ…
シングルマザーの苦闘を描いてるにしても表現が雑すぎ。いくらなんでも妊婦でティッシュ配りのバイトはないだろ。しかもあんな大雨で…びちょびちょのポケットティッシュ、渡される方も嫌だよ。
こんな風にあらゆる表現が雑。裕雅と同じ選挙区に出馬した美輝だったが、卑劣な中傷作戦に遭ってしまい、やつの事務所に殴り込み。あまりの女性蔑視ぶりに怒りのパンチを食らわせようとしたところ、美輝の代わりに秘書門脇のストレートが炸裂。彼女を守るために辞表は出してきた、ってそれで済むわけないだろ。こんなことやったら選挙どころじゃないよ!ぼけ、死ねっていったことで大騒ぎになってる政治家がいるというのに。
※ここからネタバレです
クライマックスはさらに無茶苦茶で投票前日、最後の演説で聴衆の前に現れた美輝、自分が振られた男へのリベンジのために出馬しているのに、後援会の人々や支持者たちが真剣に彼女のことを応援しているのを見て嘘はつけない!と腹をくくった美輝は自分が振られた男への仕返しのために出馬したことを告げ、それでも一生懸命に応援してくれる後援会や支持者のためにいい政治をしたい、そしてこんな私を変えてくれたある人(門脇のこと)のため選挙に勝ちたいでーす、なアピールに草の根運動で増やした支持者から声援と拍手が…聴衆の中に事務所を去ったはずの門脇の姿を見つけた美輝は選挙カーを降りて駆け寄り、大勢が見ている中で堂々抱き合ってキス!「前代未聞だな…」と門脇。本当に前代未聞だよ!こんなオチ!!大の大人がこんな雑なものを作って恥ずかしくないのか。
これ、映画の企画をしたときは小池百合子ブームを当て込んだのではないかと。公開時には小池百合子を宣伝に引っ張り出してテレビに出まくっていたんだろうな思うと。小池ブームが終わって本当によかったですね!
※追記
全然終わりませんでした
